2013年11月アーカイブ

『TRUE WEST』は現代アメリカを代表する劇作家サム・シェパードの作品で、内野聖陽演じる無法者の兄リーと音尾琢真演じる理性的な弟オースティンという、対照的な性格を持つ兄弟の確執を描く人間ドラマ。ブロードウェイなどで活躍する演出家スコット・エリオット氏が演出します。
 
そしていよいよ明日、11月6日(水)より北海道公演が開幕します!
9月29日(日)東京公演を皮切りに、全国各地で上演し、出演者それぞれの演技に深みと笑いが加わり
パワーアップして大千秋楽を迎える北海道公演は、オススメです☆
 
現在非売品のポスター付のチケットも各公演前日まで販売中。

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 いのうえひでのりさんの演出による"いのうえシェイクスピア"シリーズの新作『鉈切り丸』が、
大阪公演を終え、いよいよ東京公演に突入しようとしています。

 開幕前の9月末に稽古場見学をした際、生瀬勝久さん(源頼朝役)、渡辺いっけいさん(梶原景時役)、
演出のいのうえひでのりさんによる鼎談が行われました。今回はそのPart2をお届けします!

(稽古場レポ、インタビューぎっしりのPart1はこちらから)

----生瀬さんの頼朝や、いっけいさんの景時のキャラクターは、青木さんの当て書きでもあるのでしょうか?
いのうえ それはある程度あると思いますよ。キャスティングが決まってから書いていましたから。
生瀬 僕は青木くんにあーいう風に映っているんだな、と思いましたよ。僕のプライベートを知らないな......と。(一同爆笑)
----それはおそらくどなたもご存知ないのでは...!?
生瀬 そうですね。奥さんにも本当の姿を見せていません。知っているのは犬くらいでしょうか。(一同笑)最初に読んだ時は「え?」と思った。
渡辺 え〜、「え?」と思ったの?
生瀬 だって...! 君は付き合いが長いから僕の普段を知ってるだろ?
渡辺 電話番号も知らない(笑)。景時はシリアスでちょっと渋い感じだと思ったけど、やっぱりいのうえさんの演出によって渋さと笑いのメリハリがあるキャラかな、と。
生瀬 ラスト、カッコ良くやろうとして、いのうえさんに「そんなにカッコつけないで、タメないでやって」って言われてたでしょ? そのダメ出し、一番カッコ悪いダメ出しだからね〜。(一同爆笑)いや、たぶん俺もそうやったと思うよ。ラストの台詞、ものすごくいい台詞だからね。

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渡辺 ちょっと色をつけて芝居したら、「ササッとやって!」って......。(一同爆笑)
生瀬 ホント、役者として一番、穴があったら入りたい瞬間だよ。俺も何度か経験あるから。
渡辺 稽古場で恥かいてナンボですからっ。
いのうえ フフフ、本当にそうですよ。
渡辺 範頼と景時のシーンで、いのうえさんが少し台詞を足したんですよね。そこを青木さんが後日、「ちゃんと書き直しました」って持ってきて。範頼が俺に「いつも含みのある顔をしているが...」って言うんですよ。あ〜これは当て書きしてくれたんだなと思いました。
生瀬 嬉しかった? 含みのある顔、してるよ〜。
いのうえ ハハハ。ま、頼朝像としてはかなり異質だけど、生瀬像としてはかなり王道だよね(笑)。僕らが一番よく見ている生瀬さんのパブリックイメージを出していってくれれば、お客さんには納得していただけるだろうと。「え、頼朝!?」と思うかもしれないけど(笑)。いっけいさんに関しては、彼の動向がこの芝居のキーになりますから。真面目で従順そうに見えるけど、ホントのところはどう転ぶかわからない。そんなキャラクターを期待しています。
渡辺 難しいけど、面白くてやり甲斐がありますね。

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----主演の森田剛さんについて、お稽古での印象は?
いのうえ 剛くん、すごくいいですよ! 相当台本を読み込んでいると思う。カンもいいですし、パッと動けるところがいいな!と感じてますね。くだらないことも含めて(笑)、いろいろやらせたくなりますよ。
渡辺 肝が据わってる感じがしますよね。制作発表の時も、主役としての覚悟があっていいなと思った。バイプレイヤーとしては、この子のためなら......ってそんな、カッコ良く書かないでほしいんですけど(一同笑)、頑張ってやらせてもらいますよ、という気になります。愛すべき人だと思いますね。
生瀬 いっけい君も言ってたように、制作発表で「『IZO』では出し切った」と言えるのはスゴいことだなと。謙遜を越えて、それ以上にやったという自負があるんだろうと思う。今回も、もちろん台詞はきちっと覚えてくるしね。ただ運動神経はあるだろうけど、たぶん芝居に対する小器用さはないと思うんですよ。いのうえさんの指示に対して、すぐには反応できないんだけど、一度入っちゃうとスゴい。小柄だけどブレーキのかからない機関車みたいなパワーがあるんです。自分の中にどんどん溜まっていって絶対に減らない、みたいな。台詞を交わしていて、絶対に目を外さないし、その目がブレてない。共演者としてとてもやりやすいです。
----岩代太郎さんによる音楽も話題です。
いのうえ 音楽、大河ドラマみたいでこれもまたいいんですよ! 映画みたいだな〜と思った。聴いてると、せつなくなってくるんです。最後は範頼のことを、こんなにヒドいヤツなのに...と哀れに見える。それは狙ってたところでもあるんです。まあ、ヘビーな話ではあるけど、笑いもいっぱいで面白くなりますよ!
生瀬 もう『リチャード三世』のことは置いておいていいんじゃないかな。笑って、心揺さぶられて、本当に楽しめる総合エンターテインメントですよ。初めて舞台を観る方なら、「舞台ってこんなに面白いんだ!」とたぶんハマると思う。落差のあるジェットコースターみたいな芝居なので、ぜひ楽しんでもらいたいと思います。
渡辺 人のエネルギーを感じていただける作品だと思います。森田くんのストイックさがせつなく昇華していくさまを、ぜひ生でご覧ください。

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