2020年3月アーカイブ

先日、主催公演であるミュージカル『HUNDRED DAYS』(藤岡正明、木村花代出演)の中野公演を新型コロナウィルスの影響で中止した企画会社conSeptが、過去作の一部を期間限定で配信することを発表した。

詳細は下記。


●配信期間:2020年4月1日~30日

●配信予定作品:
『In This House~最後の夜、最初の朝~』2018初演版
『いつか~one fine day』
『In This House~最後の夜、最初の朝~』2019再演版
※In This House 2019再演版の映像は販売中のDVDとは別会場のものとなります。
※配信は有料となります(1回のレンタル購入で48時間ご覧いただけます)。
※動画は観客席最後部からカメラ1台の定点で撮影されたものです。

視聴方法等のより詳しい情報は配信サイトよりご確認を。
www.conseptmovie.com


なお、今回の配信の収益は出演者、クリエイターに還元するのみならず、COVID-19対策現場にも一部寄付をするという。配信にいたる経緯、思いを代表の宋元燮氏がブログに記しているので、そちらもご一読されたい。
https://www.consept-s.com/blog/2020/03/31/3272/

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【開幕ニュース】

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花屋で働く冴えない青年が手に入れた奇妙な植物。不思議な魅力があるその植物は、水ではなく人間の血を要求してきて......。1960年の同名ホラー映画を『美女と野獣』『アラジン』などを手掛けた名コンビ、ハワード・アシュマン(脚本・歌詞)とアラン・メンケン(音楽)がミュージカル化した人気作『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』が、久々に日本で上演されている。主演をWキャストで務めるのは、鈴木拡樹三浦宏規。今をときめくイケメン若手俳優のふたりが、なんとも冴えない青年をチャーミングに大熱演。新型コロナウィルス感染対策により当初の予定より1週間後ろにずれ、3月20日が初日となったが、ナンセンスなホラーコメディで、鬱屈した空気をパワフルに笑い飛ばしている。
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古田新太が座長をつとめKERA(ケラリーノ・サンドロヴィッチ)が作・演出を担い、4,5年に1度のペースで上演されてきた"KERA×古田"企画。このタッグが、6月、下北沢 本多劇場に帰ってくる。2016年の『ヒトラー、最後の20000年〜ほとんど、何もない〜』まで3作に渡って"ナンセンスの極致"と言える作品を上演してきたが、今回、従来の"ナンセンス3部作"とは異なる、"ブラック・コメディ"に挑む。

古田新太小池栄子秋山菜津子大東駿介大倉孝二犬山イヌコ山西惇ほか、剛腕の俳優陣が顔を揃え、KERAの書き下ろし新作となる強力な布陣の今作の、古田新太と小池栄子のビジュアルが公開された。

ともに、作・演出のKERAの今公演に向けたコメントも届いた。

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<作・演出 ケラリーノ・サンドロヴィッチ コメント>

古田新太を座長に据えた愉快なチームで2007年から2016年にかけて作った3本のデタラメなコメディは、私にとってそれはそれは大切な人生の宝物です。

が、同じメンバーに新たなキャストをジャンジャカ加えた座組でお贈りする新作は、あれらとはまた別種の喜劇。ナンセンス・コメディではありません。それが良いこととは言いませんが、なにしろ今回はストーリーがあるのです。無理矢理ジャンル分けするなら「ブラック・コメディ」ということになりましょうか。

久々に酷い人間が大勢出てくる芝居になりそうなものの、稽古場での作業は優しく労わり合いながら、丁寧に行いたいものです。仕上がりについては、多少の不快さを感じさせる代物になる予感は拭うに拭えません。そうは言ってもきっと今の現実の世の中ほどではないので、よろしくお付き合いのほどを。                     (チラシコメントより)                       

                                                     

----------------------公演情報----------------------

cube presents 『欲望のみ』

作•演出: ケラリーノ•サンドロヴィッチ

出演: 古田新太 小池栄子 秋山菜津子 大東駿介 近藤公園 尾上寛之 板垣雄亮 小柳心 福地桃子

大倉孝二 八十田勇一 入江雅人 犬山イヌコ 山西惇

【豊橋】<プレビュー公演> 2020年6月13日(土)〜6月14日(日) 穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール 

料金:(全席指定・税込) S席:8,000円 A席:7,000円 B席:5,000円 U25(B席):2,500円 高校生以下(B席):1,000円

チケット一般発売日:4月25日(土)

問い合わせ:プラットチケットセンター TEL 0532-39-3090(10:00〜19:00休館日を除く) http://toyohashi-at.jp

【東京】2020年6月18日(木)〜7月12日(日) 下北沢 本多劇場  

     料金: (全席指定・税込) 8,500円(前売当日共) 学生割引券 4,500円(チケットぴあ前売のみ取扱)

     チケット一般発売日:4月18日(土)

     問い合わせ:キューブ 03-5485-2252 (平日12:00-18:00)  http://www.cubeinc.co.jp

【兵庫】2020年7月16日(木)〜7月19日(日) 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール

    料金:(全席指定・税込) 9,000円

    チケット一般発売日:4月26日(日)

    問い合わせ:芸術文化センターチケットオフィス 0798-68-0255 (10:00-17:00 月曜休み ※祝日の場合翌日休み)

    http://www.gcenter-hyogo.jp

企画・製作:キューブ

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4月に上演されるミュージカル『VIOLET』

梅田芸術劇場が英国チャリングクロス劇場と共同で演劇作品を企画・制作・上演する本作は、演出家と演出コンセプトはそのままに「英国キャスト版」と「日本キャスト版」を上演する日英共同プロジェクトの第一弾です。(詳しくはコチラhttps://www.umegei.com/schedule/820/

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演出を手掛けるのは、藤田俊太郎氏。19年1~4月に現地のキャストとつくりあげた「英国キャスト版」は大好評を得て、オフ・ウエストエンド・シアター・アワードでも6部門にノミネート。中でも日本人演出家の作品が栄誉ある「作品賞」候補に選ばれる快挙となりました!

そんな注目作の「日本キャスト版」稽古がいよいよスタート。稽古に先がけて行われた、藤田さんによる事前レクチャーの様子をお届けします。

***

<あらすじ>

1964年、アメリカ南部の片田舎。幼い頃、父親による不慮の事故で顔に大きな傷を負った白人のヴァイオレット(唯月ふうか優河 ※Wキャスト)は、25歳の今まで人目を避けて暮らしていた。しかし今日、彼女は決意の表情でバス停にいる。あらゆる傷を癒す奇跡の"テレビ伝道師"に会うために。西へ1500キロ、願いを胸に人生初の旅が始まる。

長距離バスの旅でヴァイオレットを待ち受けていたのは、さまざまな人と多様な価値観との出会いだった。ヴァイオレットの顔を見た途端目を背ける人々、白人兵士モンティ(成河)と黒人兵士フリック(吉原光夫)、追憶の中の父親(spi)、伝道師のアシスタントのヴァージル(横田龍儀)、テレビ伝道師(原田優一)、南部出身で白人の老婦人(島田歌穂)、......その出会いにより、ヴァイオレットの中で少しずつ変化がはじまる。長い旅の先に彼女が辿り着いたのは――

***

▽自らアメリカ南部を旅して、感じたことを伝える演出の藤田さん

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「僕は2年ほど前に、この作品の舞台であるアメリカ南部を旅してきました。その写真を見せながら、どんなことを感じたか、どう作品に結び付いていくのかを話していきたいと思います」と藤田さん。ヴァイオレットと同じように、彼女の地元であるノースカロライナ州の"片田舎"スプルースパインから「グレイハウンド・バス」(劇中の主な舞台となる長距離バス)に乗り、ナッシュビルやメンフィスを経由して、"伝道師"がいるオクラホマのタルサに行くまでの道のりを、たくさんの写真のスライドショーと共に紹介されました。その中からいくつかピックアップしてご紹介します!

◎ヴァイオレットの町/スプルースパイン

▽ヴァイオレットの住む家のイメージに近いという家 

(撮影・藤田俊太郎)

①スプルースパイン2.JPG

まず紹介したのはスプルースパインの町の様子。日本からこの町まで行くのは大変な道のりで、藤田さんはこの旅で日本人とは一度も遭遇しなかったそうです。

ここで早速、吉原さんから質問。「スプルースパインってどんな感じなの?」

日本で例えると、ズーズー弁の東北のような存在です北海道や沖縄ではなくて、(本州と)地続きの"地方"のイメージ。若者もあまりいません。過疎は進んでいます」と藤田さん。アメリカ南部は白人の貧困率が非常に高いエリア。閉鎖的な雰囲気は今もあるそうで、藤田さんは「僕が日本人というのも大きいけど、スプルースパインではほとんど誰とも話してないです」と、町行く人に話しかけても目を背けられた経験を紹介されていました。

▽黒人兵士を演じる吉原光夫さん

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◎ヴァイオレットがさまざまな人と出会った長距離バス/グレイハウンド・バス

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▽バスの中でカメラを向けると笑顔で応える乗客の方

(撮影:藤田俊太郎)

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ヴァイオレットと同じバスに乗った藤田さん。移動の中で出会った人の話や、休憩時間におばあさんからコーヒーを買いに行かされた話、バスなのに雨漏りした話、深夜の休憩所で他の乗客が寝る中、藤田さんは3日目まで眠れなかった話、それぞれの町で見た景色など、たくさんのエピソードを紹介されていました。台本の文字だけでは見えてこない景色、ヴァイオレットの旅の空気が共有されます。

▽主人公のヴァイオレット(Wキャスト)を演じる唯月ふうかさん

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▽主人公のヴァイオレット(Wキャスト)を演じる優河さん

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ちなみに移動距離は「東京から福岡までの2倍くらい。だから3日くらいで行けます。アメリカの1/3を横断するようなイメージです」だそう。でもバスで3日間と考えると、けっこう大変な旅ですよね~。

◎ヴァイオレットが会いに行く"テレビ伝道師"/オーラル・ロバーツ大学

▽多くの学生が熱心に聞き入る祈りの時間(撮影:藤田俊太郎)

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▽学生達が祈りを書いた紙が貼りつけられた十字架

(撮影:藤田俊太郎)

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ヴァイオレットが旅に出た理由は、テレビ伝道師(テレビを使って宗教を伝える伝道師)に会って顔の傷を治してもらいたいから。その伝道師のモデルであるオーラル・ロバーツは、"信者の傷に触れると治る"などの様子をテレビで放送した人物です。劇中でヴァイオレットが伝道師と会うのはオクラホマですが、藤田さんはその人が建てた「オーラル・ロバーツ大学」に行ってみたそう。すると、なんと偶然"祈りの時間"に立ち会うことができたそう。すごい!

写真に写っていたのは、伝道師の演説に集中し、涙を流す学生たち。それはなかなかの迫力ですが、藤田さんとキャストの皆さんは「この大人数だからそう感じるのではないか」「何かを信じる、という感覚は特別ではない」などと話し合われていました。

▽ヴァイオレットの父親を演じるspiさん

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▽奇跡のテレビ伝道師を演じる原田優一さん

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◎差別の歴史/公民権博物館

▽人種差別の最も激しかったアラバマ州で爆破されたバスの再現(撮影:藤田俊太郎)

④公民権博物館1.JPG

1964年を舞台にしたこの作品。藤田さんは「差別は前提としてある」と言い、メンフィスにある公民権博物館(ナショナル・シビルライツ博物館)に展示された、キング牧師が暗殺(1968年)された部屋の再現や、差別行動の過激化で爆破されたグレイハウンド・バスの再現などの写真を見せ、米国で黒人が辿ってきた苦難の歴史も説明されました。ヴァイオレットが公民権運動をしたわけではないですが、時代背景として大事な話です。また、ヴァイオレットのような"南部の白人"の貧困問題についての説明も。そのときに語られた「黒人は一致団結して差別に打ち勝とうというコミュニティがあったけど、白人にはそれがない」という視点も印象的でした。

「差別」については、実際に藤田さん自身が経験した人種差別のエピソードも交えながら詳細に語られていて、この作品のベースとして大きなものなんだということを感じました。

▽テレビ伝道師のアシスタント役を演じる横田龍儀さん

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▽ミュージックホール・シンガーを演じるエリアンナさん

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他にも、作品に出てくるさまざまな場所を写真と共に紹介して、スライドショーは終了。藤田さんは「ロンドンで上演するとき、僕はカンパニーの皆さんに『観客がヴァイオレットなんです』という話をしました。観客がヴァイオレットと共に旅をして、いろんな人と出会って、価値観が変わっていくという作品。でもそれから約1年経ち、もうそんなことも言えない時代になっていると思います。今は僕は、個人の話だと思います。顔の傷がなくなるんじゃないかと一歩踏み出したヴァイオレット、ベトナム戦争の恐怖と戦いながら旅をした白人兵士のモンティ、当時"変わらない"と思われた価値観の中に生き、格闘し、苦悩した黒人のフリック。そういう人たちがたまたま同じバスに乗って旅をする話。前提に"差別"があり、その中でヴァイオレット、モンティ、フリックが他者と出会いながら、人間になっていく作品だと僕は思っています」と構想を語りました。

▽リロイを演じる森山大輔さん

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▽ルーラを演じる谷口ゆうなさん

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▽南部出身の白人の老婦人を演じる島田歌穂さん

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▽ヤングヴァイオレット役(Wキャスト)の稲田ほのかさん

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▽ヤングヴァイオレット役(Wキャスト)のモリス・ソフィアさん

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今回の解説を聞いて、これからこの作品がどんなものになっていくのか、キャストの皆さんがどう役をつくり上げるのか、一気に楽しみになった約2時間。さらに舞台の四方を客席が囲む構造や、「白人の音楽で始まり、黒人の価値観が混ざり、最後にゴスペルになる」(藤田)という音楽も楽しみな作品です。


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ミュージカル『VIOLET』は4月7日(火)から26日(日)まで東京芸術劇場プレイハウスにて上演されます。お楽しみに!

取材・文:中川實穗

撮影:藤田亜弓


★終演後アフタートークショー

4月11日(土)16:00公演 優河×吉原光夫/MC藤田俊太郎

4月12日(日)16:00公演 唯月ふうか×藤田俊太郎 

4月14日(火)18:30公演 唯月ふうか×吉原光夫×島田歌穂/MC原田優一

4月16日(木)18:30公演 spi×横田龍儀/MC原田優一

4月18日(土)16:00公演 吉原光夫×原田優一

4月21日(火)18:30公演 成河×藤田俊太郎

4月23日(木)14:00公演 成河×吉原光夫  

※登壇者は急遽変更になる場合もございます。予めご了承くださいませ。

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今年7月に上演されるミュージカル『四月は君の嘘』
2014-15年にはアニメ化、2016年には実写映画化もされた新川直司による同名マンガが、世界で初めてミュージカル化されます。

作品は、若き音楽家たちが成長していく姿を甘酸っぱく切なく、カラフルに描いた青春物語。
作詞・作曲にフランク・ワイルドホーン、編曲にジェイソン・ハウランドというブロードウェイの第一線で活躍しているクリエイターを起用する本作は、本公演前にワークショップを重ねる"ブロードウェイ方式"で作り上げています

先日、本作上演に向けてのワークショップ&試演会があったことをレポートしましたが、この試演会に参加した木村達成さん、音楽を担当したフランク・ワイルドホーンさんにはお話も伺ってきましたので、今回はそのインタビューをお届けします!

主人公・有馬公生役の木村さんには、試演会終了直後、興奮さめやらぬ中でお話いただき、フランク・ワイルドホーンさんには別日にじっくりお話を伺ってきました!
(※公生役は木村さんと小関裕太さんのWキャストです)

【ワークショップ&試演会レポートは →コチラ】

★ 木村達成 INTERVIEW ★

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―― 試演会お疲れ様でした。いま現在の率直な気持ちは?


「(笑顔で)やっと終わった! という気持ちが少しあります。まだ本番は先なのですが、まずは一回、全部作り上げたので。この10日間は濃密で、みんなで頑張っていましたので、とりあえず今は心からほっとしています」
 
 
―― この『四月は君の嘘』、"ブロードウェイ方式で作る" という表現をされています。こういった、本公演よりずっと前にワークショップをやって......という作り方は、木村さんも初めてですよね?

「はい、初めての経験です。楽しかったことは楽しかったのですが......実は「楽しいな」と思えたのは、ワークショップの最後の3日くらい(苦笑)。それまでは本当にキツかったです、精神的にも体力的にも。6時間歌いっぱなしとかもありましたし、ずっと集中していたので、家に帰ったら頭が痛くなったりもしました」
 
 
―― 具体的に、どのあたりに苦労されましたか?

「進むスピードが速かったです! ワークショップの前に楽譜をいただいて音取りもしていたのですが、僕たちの声、僕たちのパッションに合わせて音楽を作っていただけるので、どんどん変わっていく。覚えることもどんどん増えていきますし、事前に覚え、身体に刷り込んだものをそぎ落とす作業も大変で、そのあたりがかなり苦労をしました」
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モダンガールに憧れて田舎町からNYに出てきたミリー、玉の輿を目指して躍起になるが上手く行かず。ある時、下宿先のホテルで事件に巻き込まれ......。

ミュージカル『モダン・ミリー』ジュリー・アンドリュース主演の同名映画を2000年に舞台化。02年にはブロードウェイで上演され、サットン・フォスターがミリーを務め、大ヒットとなりました。

今春、小林香さんの演出により上演。キャストの朝夏まなとさん、中河内雅貴さん、実咲凜音さんに作品の魅力や役について語っていただきました。

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<公演について>
原作は1967年公開のミュージカル映画「モダン・ミリー」。

ジュリー・アンドリュースが演じたモダンガール・ミリーが好評を博し高い評価を得た本作は、公開から30年を経た2000年に舞台化。楽曲をほぼ一新し製作されたこのブロードウェイ版は歌と踊りに彩られた上質なミュージカルとなり、トニー賞作品賞ほか5部門を受賞し大ヒットしました。

1920 年代のニューヨークを舞台に仕事と恋に頑張る主人公・ミリーの姿には、自分の足で人生を踏み出す勇気と明日への活力をもらえること間違いなし!

2020年春、新たな一歩を踏み出すあなたへ贈る、豪華キャスト競演のとびきりハッピーなミュージカル!

 

<STORY>
1920年代のニューヨーク。「大切なのはロマンスよりも理性!」をモットーに、モダンガールに憧れて田舎町から出てきたミリーは、下宿先で知り合ったドロシーや偶然の出会いを繰り返すジミーと仲良くなったり、玉の輿を狙って就職した会社の社長・グレイドンに猛アプローチをかけたり、世界的歌手マジーのパーティーに参加したりと新しい生活を楽しむ。

そんな時、ドロシーが行方不明に!下宿先の女主人ミセス・ミアーズが、下宿にきた身寄りのない女性たちを誘拐していると知ったミリーたちは、ドロシー救出作戦を決行!果たしてミリーたちの運命は!?そして、ミリーが見つけた本当に大切なものとは――。

 

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3月19日よりザ・スズナリにて、歌舞伎の概念を逆転させた"女歌舞伎"に挑む、Project Nyx。イラストレーターの巨匠・宇野亞喜良氏による斬新な和のビジュアルと、BUCK-TICKの楽曲が炸裂する、スーパーロックエンターテインメントを上演します。演出の金守珍氏、主宰の水嶋カンナさん、主演の、加藤忍さん、寺田結美さん、田上唯さんにお話しを伺いました。

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左から田上唯さん、寺田結美さん、金守珍氏、加藤忍さん、水嶋カンナさん

―「新雪之丞宇変化」の上演を決めたきっかけは何ですか?

水嶋「これまでProject Nyxでは、寺山修司作品を中心に公演してきたのですが、2年前くらいに、宇野亞喜良さんがこれやりませんか?と宇野さんが表紙を手掛けた「新雪之丞変化」の戯曲本を出してきて、「え、和物ですか?」とびっくりしたんですが、白石さんの「新雪之丞変化」は、いわゆる「雪之丞変化」とも違うクライマックスの大どんでん返しがあり、「面白い!!」と思い、早速企画を始めました。

―キャスティングは水嶋さんが全て行うとか?

水嶋「はい、まずは憧れの加藤忍さんに、気風のいい女スリ・お初役でご出演をお願いしました。」

加藤「実はニクスには憧れてて、でも遠い存在だったので、私がニクスに出てるって、なんか不思議な感じがしています。」

水嶋「25年前に『宝島』という雑誌で、小劇場の新人女優特集で一緒に取り上げられたんですけど、お会いしたこともなく、本当に二年前に忍さんが新宿梁山泊の公演を見に来てくださって意気投合して、急激に今回のご一緒が叶いました。」

―ニクスの稽古はどんな感じですか?

加藤「台本を読んだだけだとわからない世界だったんですが、今日お稽古でも、BUCK-TICKさんの曲の「誰かが誰かを殺すよって」歌詞のダンスシーンのところで、金さんが『世界』ってワードを言われて、ニクスってこうゆう感性で作るんだって思って、やっぱり世界が大っきいんだなーと思いました。私が今まで触れ合ってこなかった、BUCK-TICKさんと金さんの世界観の融合に感動して、すごくいい作品に出会わせていただいて、頑張らなきゃなって思いました。」

水嶋「ゆっぴ(田上)は青年座で、少女役が多いのですが、浪路というやんちゃで可愛くもあり、オフィーリア的な華憐さも内包するキャラクターにピッタリだなと思って」

田上「毎日新しい感性と、感覚が、新鮮でたまらなくて、自分も楽しんで乗っかれば、新しい自分にも絶対に出会える気がして、いい意味で今までの固定概念を壊して、純粋に身を投じたいと思って、楽しみでしょうがないです。」

―新劇の稽古場とは違いますか?

田上「全然違いますね、それが面白いですね。『そこまでやっていいんだ!』って、最近刺激が快感になってきてます。(笑)」

水嶋「加藤健一事務所さんのお稽古場とも違いますか?」

加藤「そうですね違います。ニクスの稽古場では金さんのパッションが魅力的過ぎて!!」

「でも今回おとなしいよね?」

水嶋「まあ、今のところおとなしいです!いつ雷が落ちるのかと、、(笑)」

加藤「金さんは、恐ろしいという評判で、金さんの演出受けるの?忍ちゃん!」ってよく言われてます。」

水嶋「演劇界ではそう思われるみたいですね。(笑)でも金さんとやってると強くなりますよ、それだけは確か!」

田上「それは感じます。皆さんタフで逞しいなって!!そのパワーに乗っかりたいなと。」

「今回はキャスティング、素材がいいからとても演出が楽ですよ。適材適所のいい素材が集まったから、それを最大限に生かして、どう料理して美味しいものを出すのかが演出の仕事だと思ってます。今回、みんな素晴らしいから怒る必要もないし、怒るって時はできないから怒るだけですから。カンナさんの感性でProject Nyxがあるわけだし、魅力ある女性たちの舞台として十数年美女劇やってきて、今回も華やかで艶やかで、振袖の群舞シーンなんて胸躍るよね!」

― 美貌の女形・雪之丞役に寺田さんが大抜擢されとか

寺田「はい、奴婢訓にオーディションで参加してから、丸二年で今回、雪之丞役をやらせていただくことになりました。」

「寺田はガタイとパワーがあるよね、身長170cmで歌唱力もあり、踊りもできるのに、なぜ宝塚にいかなかったんだって言ってるんだけど。」

水嶋「兵庫出身だし。(笑)」

寺田「宝塚は自分の目指す世界とは違う気がして、、、。きれいなものより、毒のあるものが好きだったのかもしれません。雪之丞役は女形を女性の私がやるという型破りなことへの挑戦だと思っています。宝塚にも通じるところがあるのかもしれませんが、私(女性)の目線があってこそできる雪之丞を出来たらと思っています。」

「雪之丞は、容姿と情熱はもう申し分ないから、声色をとにかく追求して、女形と男節の振幅の差があればあるほど面白いと思う。あと、男性役の小谷さん、佐野さん、もりちえ、こと美が、カラッと楽しくカッコよく男性役をやってくれるから面白くって、作品に深みが出てると思います。女性が男になるって出来ちゃうんだねって、今回さらに納得しました。それぞれの女性の様を見てるだけでも楽しいよね。」

加藤「カンナさんが稽古場で言われてて思ったんですけど、本当の女性の自立ってどうゆうことなんだろうって、最近私生活でも考えてたりしてて、今回、一人一人の生き方の色が出たらいいなと思うし、お初をパンチのある役にしたくて、金さんの演出についていきながら染まりたいなと思います。」

田上「カンナさんがプレ稽古の時、ぽろっと、『今まで誰もやったことが無いことがやりたい!』って言ってたのが、とても心に刺さって、めちゃめちゃかっこいいなって思って、今の時代に、命がけで恋するってどうゆうことなんだろうと、自分の中で掘り下げながら、金さんのパワーとみんなのパッションに乗っかって、全身全霊で身を投じたいと思います。」

水嶋「アンダーグラウンド宝塚って言ったこともあるんだけど、ニクスでは、辛さとかどん底とかを体現している女性たちが、強く気高く麗しく、美しいパワーを放つようにしたいから、全員が輝いて欲しい。この座組が大好きになったんだけど、終わったらみんな新劇や小劇場に戻っていくと思うけど、、、でもちょいちょいこちらにも遊びに来てください。(笑)」  

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【公演情報】

2020年3月19日(木)~29日(日) 下北沢 ザ・スズナリ

◆終演後アフタートーク

20日(金)14:00 【小劇場トーク】 加藤忍、高畑こと美、山田勝仁、水嶋カンナ 

21日(土)14:00 【新劇女優トーク】 小谷佳加、佐野美幸、田上唯、水嶋カンナ

22日(日)14:00 【雪之丞変化トーク】 宇野亞喜良、白石征、金守珍、水嶋カンナ 

25日(水)14:00 【アングラ女優トーク】 もりちえ、佐藤梟、寺田結美、水嶋カンナ

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