■ミュージカル『あなたの初恋探します』2018年版 #5■
韓国で2006年に誕生してロングランヒットを飛ばし、ロマンチック・コメディ・ミュージカルのジャンルを確立したミュージカル『あなたの初恋探します』。
日本でも2016年に初演、昨年も『Finding Mr.DESTINY』と題して再演を重ねていますが、今年は好評を博した村井良大、彩吹真央、駒田一の日本オリジナルキャストが帰ってきます!
7月某日、パンフレット用のビジュアル撮影があるということで、その現場を取材してきました!
今回は、主人公ミニョクとヒロイン アン・リタが関っていくその他の人物すべてを演じる"マルチマン"、駒田一さんの撮影現場レポートです。
ミュージカル界が誇るエンターテイナー駒田さん。
これまでもバラエティ豊かな役を演じていますが、今年前半は『メリー・ポピンズ』の厳格な父親ジョージ・バンクスを演じていらっしゃいました。
そんな駒田さん、ジョージばりのダンディな雰囲気で撮影現場に登場。
「はじめさん、カッコいい...」とちょっと意外そうな(?)スタッフの声も。
なのですが、前回レポートしたように、この日の撮影は、まずは素敵にイイ感じで撮影したあと、後半は弾けたポーズで撮影...という流れ。
カメラマンさんから「はい、ではちょっと激しいパターンでいきましょうか」と声をかけられたとたん...
こんな風になってしまいました!
ノリがよすぎる駒田さんに「も、もうちょっと抑え目に...」とカメラマンさんが注文をつけると、「そっちが激しくって言ったじゃん!」と怒ったフリの駒田さんです。
サービス精神がありすぎる駒田さんに、現場は爆笑!です。
その後「帽子を手に持ってください」というリクエストが出たのですが、これは(おそらくヘアメイクの都合で)帽子を脱ぐのはNG、となったのですが...。
この時デザイナーさんが、駒田さんと似たような帽子を被っていたのに目をつけ、ひょいとそれを手にとる駒田さん。
見事、「帽子を被ったまま、帽子を手に持つ」ポーズが完成!
なのですが、なぜ帽子をふたつもかぶっているのか、意味がわかりません(笑)!
スタッフサイドも「これ、たぶん使えないな(笑)!」ってことでしたので、おそらくこのポーズ、げきぴあレポートの独占カットになると思われます!
そんなサービス精神の塊・駒田さんにもインタビューしてきました。
◆ 駒田一 INTERVIEW ◆
―― 2年ぶりに『あなたの初恋探します』が始まりますね。2年前の初演はどんな思い出がありますか?
「僕、今回は22役を演じるのですが、2年前の初演は24役あって。......まあ、ふたつくらいの増減はもはや変わらないんだけど(笑)。とにかくやらなきゃいけないことがものすごくたくさんあったので、稽古場で色々なことを試しながら死に物狂いでやっていたという思い出です。だけど村井良大君と彩吹真央ちゃんがすごくいい感じで接してくれて、稽古場の雰囲気もとってもよく、チームワークとしてもなかなかないくらいに素敵なカンパニーでした。そんな空気の中、みんなで力を合わせて作品を作っていった、という自負はありますね。でも最初は本当に大変だったな~(苦笑)!」
―― ですよね...。マルチマンの奮闘ぶりは見ていても凄いと思いました。
「どの作品でも作る上で汗はかくんですが。この作品はやることが盛りだくさんだったので、稽古場は大変でした。でも思い出してみれば楽しかったかな」
―― 特にこの作品は、たった3人のキャストが3人だけで奮闘していることもひっくるめて楽しむ面もありますしね。
「そうですね、もちろんやっていても、そこをお客さまが喜んでくれてるというのもわかる。ただ、初演と違って、ある程度は全体が見えているので、気分的には楽です。ここは絶対お客さまが喜んでくれる、笑ってくれる、感動してくれるというのがわかるから。初演のときはそれは手探りだったからね。そういう意味では、さらに上にいける、より一層楽しんで頂けるように試すことができるので、やる側も楽しみです」
―― そして最強の仲良しトリオが集結するのも楽しみです!
「はい。ただ、今はまだ苦しいです。この(稽古の)段階は。だけどね、苦しいんだけど楽しい。行ったり来たりですね。それがこのミュージカルやってる中で味わえる醍醐味でもあります。今回は余分なものそぎ落として、新たに生まれたものを足し、2年前とはまた違うものが見えてくると思っているので、皆さんにも楽しみにしてほしいですね。自信もってお届けできるものが出来ると思います!」
取材・文・撮影:平野祥恵(ぴあ)
【2018年版 バックナンバー】
#1 オリジナルキャストで上演決定!
#2 顔合わせレポート
#3 村井良大 撮影レポート&インタビュー
#4 彩吹真央 撮影レポート&インタビュー
【公演情報】
・7月21日(土)~28日(土)オルタナティブシアター(東京)
・8月4日(土)・5日(日)大野城まどかぴあ 大ホール(福岡)
・8月14日(火)・15日(水)穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール(愛知)
・8月18日(土)・19日(日)サンケイホールブリーゼ(大阪)