■ミュージカル『あなたの初恋探します』2018年版 #2■
韓国で2006年に誕生してロングランヒットを飛ばし、ロマンチック・コメディ・ミュージカルのジャンルを確立したミュージカル『キム・ジョンウク探し』。
日本では、2016年に村井良大、彩吹真央、駒田一の3名のキャストで日本版初演として上演し、好評を博しました。
昨年も『Finding Mr．DESTINY』と題してフレッシュなキャストで上演されましたが、このたび、タイトルもあらたにミュージカル『あなたの初恋探します』 となって、満を持して初演時のオリジナルキャスト3人が帰ってきます！
6月には稽古も始動。
スタッフ・キャストが一堂に会する「顔あわせ」現場を取材してきました！
★ちなみに2年前の「顔合わせ」は【こんな感じ】でした！
まずはプロデューサーから、今回は「新しいバージョン」として上演し、「カーテンコールも大衆性のあるものに変える」という情報が！
楽しみです！
上演台本＆演出は初演から引き続き、菅野こうめいさん。
"おじいちゃま" と紹介されてしまった菅野さんですが...
「...3ヵ月にいちど医者に検診に行ってますが、今朝ついに血圧を下げるクスリを紹介されました(笑)。そういう歳なんだなと思いました。でもそういう歳になっても、いつまでも自分の初恋や、恋をしてきた気持ちを思い出しながらこのお芝居を作れるのは幸せだなと思います。そういう気持ちを噛み締めながら、そしてみんながまた集まってくれることに感謝しながら作っていきたいと思います。
色々なインタビューで3人は初演を振り返って「大変だった、大変だった」と言ってるようですが、俺はあんまり大変じゃなかった(笑)！ あぁそうか、3人は本当に大変だったんだな、俺は楽しませてもらってるばっかりで申し訳ないな～、と思っていますが、今年も楽しませていただきます。よろしくお願いします」
主人公のミニョクと、ヒロインの初恋の相手キム・ジョンウクの2役を演じるのは村井良大さん。
何をやってもイマイチうまくいかず、それでも汗をかきかき奮闘するミニョク、とにかく二枚目のキム・ジョンウク、正反対の男性を演じ分けます。
そんな村井さん、
「おはようございます。よろしくお願いします。ガンバロー！」
と力強くひとこと！
（当然、まわりからは「えっ、それだけ!?」とツッコミあり...）
ヒロイン、アン・リタを演じるのは彩吹真央さん。
父親に「そろそろ結婚しろ」とせっつかれ、言い訳のように持ち出した「初恋の人が忘れられない」というひと言から、彼女の初恋相手＝キム・ジョンウク探しが始まります。
彩吹さんもひとこと、
「ガンバロー！」
...村井さんの意気込みにのっかったところから、すでにカンパニーの仲良さが伝わってきます。
ミニョクとアン・リタが「初恋の人」を探す過程に関っていく人々すべてを一手に引き受けるのが、マルチマン・駒田一さん！
その数、23役？ 24役？...とにかくいっぱい！
同じ俳優が様々な役を演じ分ける、その面白さも作品の魅力に盛り込まれている作品なのです。
駒田さんも「...ガンバロー！」と言ったところで村井さんが「乗っからなくてもいいのに！」とすばやくツッコミ。
ということで改めて駒田さん、
「こうめいさんも仰ってますが、（この作品は）たしかに大変だったのですが、"楽しみ" が見えているから楽しかった。今も苦しいのですが...、昨日もどこかにセリフを覚えられるクスリはないかなって考えていたくらいで(笑)。なんで役者っていまだにアナログなんでしょうね？ でも苦しみの先には楽しみがあるのがわかってるので、3人で力を合わせて頑張ろうね。どうぞお手柔らかに」
とちゃんと（？）ご挨拶したあと、みずから「...拍手！」と皆さんに拍手を要求したところにも、駒田さんのサービス精神がみてとれます。
そんな楽しく、息の合った3人が、3人だけで贈る素敵なミュージカル。
今年もいよいよ始動です！
顔あわせのあとの「読み合わせ」稽古も少し拝見しました。
こちらも、椅子に座っての読み合わせながら、3人の「しっくりくる」感じがワクワクするほど！
村井さんのミニョクは、頑固そうなところがキュートだし...
彩吹さんのアン・リタは、いまバリバリ働いている女性などは特に、とっても親近感を抱くと思います！
そして駒田さんの変幻自在っぷり！
これは...ヨンさま風の...アレですね！
初演をご覧になった方には伝わるはず！
ミニョクの手が窓に挟まれちゃう！
タクシーが曲がるところ。
村井さん＆彩吹さん、角度もピッタリです、さすが！
2018年版『あなたの初恋探します』、どうぞお楽しみに！
取材・文・撮影：平野祥恵（ぴあ）
【2018年版 バックナンバー】
#1 オリジナルキャストで上演決定！
【公演情報】
・7月21日(土)～28日(土)オルタナティブシアター（東京）
・8月4日(土)･5日(日)大野城まどかぴあ 大ホール（福岡）
・8月14日(火)･15日(水)穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール（愛知）
・8月18日(土)･19日(日)サンケイホールブリーゼ（大阪）
