■『RENT』2017年 vol.3■
世界中で熱烈に愛される珠玉のミュージカル『RENT』がこの夏、2年ぶりに上演されます!
★製作発表レポート
★マーク役 村井良大さんロングインタビュー
20世紀末のNYを舞台に、セクシャルマイノリティー、HIVポジティブ、貧困、麻薬中毒...様々な現代的な悩みを抱えながらも、夢に向かって生きている若者たちの姿を描いたこの作品。
ジョナサン・ラーソンの作った楽曲も名曲揃いです。
2012年、2015年とも連載形式で公演を追ったげきぴあ、今年もやります!
6月某日、稽古場を取材してきました。
この日の稽古場は「バンド合わせ」が行われていました。
それまで「稽古場ピアノ」と一緒に稽古を重ねてきたキャストが、実際のバンドと音を合わせる場です。ミュージカルの稽古場では、たいてい、稽古終盤のタイミングでこの作業が入ってきます。
その模様を、シーン抜粋ですが、数回に分けてレポートします。
音楽の調整が主眼ですので、多くの作品では動きは付けず、オーケストラやバンドと歌をあわせるのみの作業であることが多いのですが...
今回の『RENT』では、ステージング付きで、音あわせをしていくようです!
※参考:他の作品での「オケ合わせ」はこんな感じでした→★
稽古場には本番同様のセットが組まれています。
そして、バンドさんも舞台セット上に!
最初に「普通は1曲ずつ合わせていくのですが、数シーンまとめてやっていきます」「集中してやりましょう」「(一部ダブルキャストのため)今日やらない人も、明日やりますので、バンドの音をしっかり聴いて、歌う準備をしておいてください」といった説明が。
なお、ダブルキャストの役柄は、この日は堂珍嘉邦さん(ロジャー)、ジェニファーさん(ミミ)、平間壮一さん(エンジェル)、上木彩矢さん(モーリーン)。
いくつかの場面の小返しを経て、冒頭の『Tune Up #A』からバンド合わせは始まりました。
映像作家であるマーク=村井良大さんのセリフから始まるこの作品ですが、音合わせですので、最初のセリフのみの部分はちょっと省略。
きっかけのセリフからの、「♪ December 24th. New York...」
マークはルームメイトのロジャーをはじめ、仲間たちの日常をフィルムに収めています。
ロジャー=堂珍嘉邦さん。
夢を追いかけ、貧困と背中合わせの生活をしている彼らは、クリスマスイブだというのに暖をとる薪すらありません。
が、その状況すらもパワーに変えるかのような、激しいオープニングナンバー『RENT』!
キャスト全員がグワっと動き出して、物語が始まった感!
『RENT』の世界です!
この日から入ったばかりのバンドのサウンドもカッコよい!!
堂珍ロジャーも感情を爆発させています。
3階建てのセットを縦横無尽にキャストたちが躍動しています。
MARUさんがステージの端から全力疾走!
ちなみにこちら、舞台に出る直前の平間壮一さんと奈良木浚赫さん。
同時進行で、それぞれのキャストに様々な出来事が振りかかっています。
マークとロジャーのロフトに来る途中のコリンズ=光永泰一朗さんは暴漢に襲われ、コートを取られてしまいました。
新キャストの光永コリンズ、いい声~♪
元々マークらの仲間だったベニー=NALAWさんは、金持ちの娘と結婚し、体制側に行ってしまいました...。
NALAWさんも今回が初参加。
小林由佳さんのミセス・コーエンは、もうおなじみですね!
マークの、愛情過多なお母さんです。
「どうやってRENT(家賃)を払う?」「払えるもんか」と社会に怒りを爆発させるマーク&ロジャー。
何もかも引き裂かれる(=RENT)時代で、自分たちの力を見せつけろ!
武器は、ビデオカメラとギター。
パワフルです。
2017年もパワフルな『RENT』が生まれますよ!
最前列(?)・かぶりつきの位置で稽古をみつめる、もう一方のダブルキャストの面々。
ユナクさん(ロジャー)と...
青野紗穂さん(ミミ)、丘山晴己さん(エンジェル)。
ちなみにこちらは日本版リ・ステージのアンディ・セニョール・Jrさん。カメラを向けると必ず顔を作ってくださるのでした。素敵。
2012年版、2015年版に続き、日本版の演出をつけています。
元エンジェルです!
ボロボロになったコリンズは、エンジェルに助けられ、ふたりはあっという間に恋に落ちるのです。
エンジェル=平間壮一さん。
ピュアな笑顔に愛されキャラ的な雰囲気が、エンジェルぴったりです。平間さん。
ロフトでは、引きこもりのロジャーを置いてマークは出かけていきます。
クリスマス・イブの物語ですので、マーク、こんな格好。
といっても現実のいまは6月後半ですので...。
のちほど村井さんに「暑くないですか...」ときいたら「もちろん!暑いですよ!!」と言われました、すみません愚問でした...大変です。
残ったロジャーは、死ぬ前に"栄光の一曲"One Song Gloryを残したい、という焦燥にかられています。
『One Song Glory』も大名曲ですよね。
堂珍ロジャーのセクシーな歌声も、お楽しみに!
稽古場レポート、続きます!
今回登場しなかったキャストの方は、次回以降でご紹介いたしますのでお楽しみに。
そしてこの日のバンド合わせ稽古に出ていなかったキャストの姿も、なるべくお伝えしていきますね!
こちらはユナクさんとNALAWさん。
取材・文・撮影:平野祥恵(ぴあ)
【公演情報】
7月2日(日)~8月6日(日) シアタークリエ(東京)
8月10日(木) 愛知県芸術劇場 大ホール(愛知)
8月17日(木)~22日(火) 森ノ宮ピロティホール(大阪)
8月26日(土)~27日(日) 福岡市民会館(福岡)
★ぴあ貸切公演(東京)★
・7月15日(土)13:00
[Wキャストは堂珍嘉邦、青野紗穂、平間壮一、紗羅マリー]
・7月26日(水)19:00
[Wキャストはユナク、ジェニファー、平間壮一、上木彩矢]