■『キム・ジョンウク探し』#6■
村井良大、彩吹真央、駒田一という、たった3人のキャストで贈るミュージカル『キム・ジョンウク探し~あなたの初恋探します~』。
ついに6月12日、開幕しました!
今回は、初日直前・6月11日に行われた囲み取材&プレスコールの模様をレポートします。
※ひと足先に出した<ニュース>もチェック!違う写真でご紹介してます→★
★囲みインタビュー★
主人公の"ダメダメ君"ミニョクと、ヒロインの初恋の相手キム・ジョンウクの2役を演じる村井良大さん。
「たった3人しかいない舞台ですが、舞台上では僕ら、所狭しと暴れまくっています。笑って痛快なテンポで進んで行くラブ・コメディです。1公演1公演を楽しんでいきたいと思ってます」
ヒロイン、アン・リタ役、彩吹真央さん。
「お稽古場でもすごく楽しかったのですが、実際に舞台に来て、もっと楽しさが倍増しました。バンドさんが入り、照明が入り...想像していた以上の空間になった実感がありますので、あとはお客さまに楽しんでいただければ」
24役も演じます、"マルチマン"駒田一さん!
「お互い協力し合いながら、助け合いながら、励まし合いながらとにかく頑張ってきました。現場(舞台)に来て、僕らもテンションが上がっています。バンドさん、照明さん含め、ウワっと...何かおもちゃ箱をひっくり返したくらいに色々な要素があって、これ絶対に楽しくなるなと思えるものになりました。本当は初日前で、今日なんかはドキドキしているはずなんですが、もちろんドキドキもしてますが、数日前から早くお客さまの前でやりたいなと思えるようになってきています」
...という挨拶の中でも、とってもチームワークが良いのが、バシバシ伝わってくる3人!
囲み取材が、掛け合い漫才みたいになっています。
●どら焼きを食べながら!?
彩吹「プレ・ショーと言いますか、(村井さんと)わたしたちふたりで、本編が始まる前に生放送のトークをしますので...」
村井「そうなんですよね。生放送というか影アナなんですが」
彩吹「そこでお客さまの体温も上げていただいて、この舞台を100%楽しんで頂く為に盛り上げるところから始まります。今までにない参加型ミュージカルになります。皆さんもいつもの観劇スタイルとは違ものを、心から楽しんでいただければ」
村井「ポップコーンとか食べながら観ていただくと一番いいですよね~」
彩吹「たぶん注意されちゃうと思うのですが(※劇場は飲食禁止ですので...)、気持ち的にはポップコーンとかハンバーガーとか、【どら焼き】とかを食べながら観て頂きたいな、と!」
駒田「ふたりがプレ・ショーで客席を暖めている中、僕は出番前なので、生まれたての小鹿のように震えていますが(笑)」
村井「緊張してるんですか?」
駒田「ぜんぜんそんなことはないんですが、ふたりを微笑ましく見ながら、なぜ俺はそこに参加できないんだという悔しさもあり...」
村井「韓国版ではプレショーはマルチマンがやっているんですよね?」
駒田「そうそう。まぁ、でも僕はしょっちゅう(そういうことを)やっているから、たまにはいいだろ、と。でも最初から楽しい感じです。観て頂ければ我々が言わんとしていることはすぐわかると思うので、楽しみにしていてください!」
※どら焼きの真意はぜひ舞台にて!
●全キャストが集まる食事会!?
駒田「稽古場で約ひと月半、3人でやれることはやって来ました。見事なくらい仲が良くて、僕らまぁ年齢も近いので...」
(スタッフから「えっ?」の声...笑)
彩吹「えっ、って言われてますよ!」
駒田「...ちょっと差はありますが(笑)、休みの前なんか反省会と言う名の食事会をしょっちゅう開いてね」
彩吹「ここまで全員が集まるカンパニーって、ないですよね。「行く?」って言ったら「はい!」って!」
村井「全キャスト集まるって、ねぇ!」
駒田「そうそう、集まらないですよねえ。...まぁ、3人しかいませんからね(笑)!」
村井「席も、3席で足りるから、たいてい(どこの店に飛び込んでも)座れるし(笑)」
●稽古場では...。
彩吹「一さんが24役もされているんですが、登場するたびに笑っっちゃう。要は出落ちってヤツですか(笑)? わかっていても笑っちゃう。稽古場ではそこが強烈に印象に残っています。あとは、キャストはもちろんスタッフ含め、カンパニーみんながこの作品を楽しんで、良いものを作ろうというのが伝わってくるので、その空気感が嬉しくて楽しかったです」
村井「稽古の1ヵ月が、あっと言う間でしたね。本当に3人しかいないですし、基本的に出ずっぱり。1日1日が濃い。そして本当に一さんの色々な引き出しが観れるのが面白かった。アドリブも違うし!」
彩吹「そうですね。本当にひとつひとつの役が違うし、声が違うし、姿勢が違うし、色々なものが違う」
村井「人間じゃない役もやりますものね」
彩吹「人間なんだけど人間っぽく見えない役もありますね(笑)」
駒田「国籍も越えてね。正直、非常に苦しい稽古場だったんです。24役、本当に苦しかったし、だからこそそれを乗り越えたなというのが自分の中にあって、数日前から本当に楽しくなった。みんなが出ずっぱりなので、助け合わないとどうしようもないし。僕個人のことを言ったら、普通ひと役でひと月の稽古をやるので、24役やったら(本当は)2年くらいかかるだろっていう! それをひと月でやりました」
村井「確かに!」
駒田「だけど正直なところ、色々な役がやれて楽しいよ。自分の引き出しをフル活用しながら出している稽古場は、苦しい反面楽しかったし、千秋楽までまだ色々なことが出来そうなので、もっともっと良い方向に行けばいいと思うし、もっと楽しくなると思う。だからもう終わっちゃうのが寂しいなと...まだ始まってもいないや!」
村井「千秋楽のコメントになってきましたけど(笑)」
●駒田さん24変化、特にお気に入りのキャラクターは?
駒田「俺、何が一番好きかな?って、自分でも考えたことがあるんです。でも意外と順番決められなかった。すべての役がすごく好き。結構重要な役としては(ヒロインの)【お父さん】役というのがベースにあるんですが...好きなのは【ジェシカ】...かな?」(一同笑)
村井「女性キャラですね。可愛いんですよ~」
駒田「でもジェシカって言っちゃうと...あれ?【聖闘士星矢】? あれ?ちょっと待って、【インド人】も好き...ってなっちゃって。結局、みんな好きなのかなー?スピンオフ作ればいいのにと思う!」
彩吹「24作の!」
駒田「そう、24作のね。でも【ボクシル】のスピンオフは作れないか(笑)、犬だぜ?あれ!」
彩吹「いえ、やろうと思えば!」
駒田「やろうと思えば出来るかな~。全部の役に、愛着あります」
村井「僕から見ると、面白い役はいっぱいあるんですが、愛情深くて好きな役は【インド人】ですね。観て頂ければわかるのですが、最初は明るい感じなんですが、ちょっとチップをもらう時に、一瞬見える素敵な瞬間があるんですよ。笑顔を振りまいているあたりが素敵だなって」
彩吹「私もいっぱいありますけれど、意外と...【バーの店長】さんです。ちょっと二面性があるんですよね。性格的にも、視覚的にも二面性があって(笑)。面白い役だし、一さんがそれを演じられると温かかったり、面白かったり、興味深いところが、24役の中ひと役にいっぱいつぎ込まれているような気がします。衝撃を受けたのも店長さんです」
駒田「店長さんだけで、何面性もあるからね。でも僕、ひょっとしたらこの役もできるんじゃない?これ膨らませること出来るよね...とか自分でよく言ってるんです(笑)。殺す気か!? って話なんだけど(笑)」
村井「自ら首をしめている(笑)」
駒田「そうそう、出来なくはないよねーって。もし、この作品をまたやることがあったら、その時には30役くらいに増えているかも(笑)」
●最後にお客さまにメッセージを!
駒田「肩の凝らないミュージカルになっています。ミュージカルを知らない方も、初めての方も、ちょっとミュージカルは...という方にも、この作品だったらとっかかりやすいと思います。音楽も素晴らしいですし、日本のオリジナル作品ではありませんが、国境を越えた共通点は絶対にあると思います。あっという間の2時間ですので、劇場で笑って泣いて頂ければ僕らも幸せです」
村井「2時間ノンストップで、存分に笑って頂いて、存分にキュンキュンして頂いて、大満足の作品になっていると思います。この3人でやっていますが、3人で演っているんだという感じもだんだんしなくなっていて、カーテンコールの時にちょっと現実が見えて「あれ、本当に3人なんだ!」となったりします。それもこの3人だからこそ共有できた時間なのかな?と思って、すごく清々しくやっております。曲もいいですし、感情が昂ぶったら「イェーイ!」と言って頂いて、ラフな気持ちで観て頂ければと思います。楽しい作品です」
彩吹「私は韓国ミュージカルに初めて出させて頂くので、初めて韓国人の役をさせて頂くのですが、国境を越えて、人間にはそんなに差はありませんでした。だけどアン・リタという役は、韓国人の方が皆さんそうだとは思いませんが、今まで演じて来た役の中で喜怒哀楽がとても激しい女性。そこをきちんと、私自身の心を揺さぶって表現できればと思います。あとは、一さんの出オチに負けないように、良大君と私の恋愛の部分でもお客さまに感動をお伝えしたいなと思っています。皆さんに観終わった後に「楽しかった!」と思っていただけたらいいなと思うので、その言葉を頂くために頑張りたいです」
★プレスコール★
運命の人は、どこにいるんだろう...。
駒田マルチマン、決まってます!
ムン・ミニョク=村井さん。
愛されキャラです!
アン・リタ=彩吹さん。
女性なら共感間違いナシの魅力的なキャラクターに彩吹さんが作り上げています!
会社をクビになってしまったミニョク君。
「離せっ、すぐに出番なんだよ~!」byマルチマン
ホントにすぐ出てきた!こちらはミニョク君の彼女。
一方、アン・リタは勤めていた新聞社に辞表を叩き付けた!
上司はもちろんマルチマン・駒田さん。
引き止められると思ったら、あっさり辞表が受理されちゃった!? そんなぁ~!
アン・リタのお父さんは、お怒りです...。
稽古場レポでも載せていますが...担当、このシーン可愛くて好きです♪
こちらも稽古場レポでお届けしたタクシーのシーン。
作品を貫くナンバー『ディスティニー』も耳に残る良曲!
皆さんの表情が秀逸なので選びがたく...えーい、いっぱい載せちゃえ!
プレスコールは約15分でしたが、その15分だけでも伝わる楽しさ、ノリの良さ。
そして駒田マルチマンの奮闘ぶり(笑)!
ぜひ劇場で、その楽しさを味わってみてください。
取材・文・撮影:平野祥恵(ぴあ)
【バックナンバー】
#1 顔合わせレポート
#2 稽古場潜入レポート
【公演情報】
・6月26日(日)まで上演中 よみうり大手町ホール(東京)
・6月29日(水)・30日(木) サンケイホールブリーゼ(大阪)
★終演後ミニイベント・出演者3人によるトークショー開催!★
《東京公演》
6/12(日)14:00(終演後ミニイベント)
6/14(火)14:00(終演後ミニイベント)
6/19(日)18:00(出演者3人によるトークショー)
6/23(木)19:00(出演者3人によるトークショー)
《大阪公演》
6/29日(水)19:00(終演後ミニイベント)
6/30日(木)14:00(出演者3人によるトークショー)
★サイン入りビジュアルチケットホルダーを探せ!★
対象公演への来場者全員にチケットホルダーをプレゼントします。 そのチケットホルダーの中に、1公演5枚だけ、出演者3人のサイン入りのものが入っています。 どなたに当たるかはおたのしみ。
【対象公演】
《東京公演》6/13(月)・14(火)・16(木)19:00
《大阪公演》6/30(木)19:00
※その他「バックステージツアー付チケット」「舞台写真付チケット」等、各種企画チケットを販売中!