シェイクスピアのロマンチック・コメディ『十二夜』稽古場レポート第3弾は終盤、大団円一歩手前! のワンシーンの稽古の模様をお届けします。
最初に登場するのは成河さん扮するフェステ(道化)。
フェイビアン役の青山達三さんと交わすのは、言葉遊びのような、機智に富んでいるような、シェイクスピアらしい楽しい会話の応酬。
そこにやってきたのは、小西遼生さん扮するオーシーノ公爵。
公爵が連れているのは、小姓シザーリオ(中身は女性のヴァイオラ)。
音月桂さん、今度は少女が扮した少年に見えてくる不思議!
稽古場レポートPart1の兄・セバスチャンver.と見比べてみてください。
演技をしていないと、普通に綺麗な女性なんですが...。
口八丁で公爵から金貨をもらおうとしているフェステ。
「何事もワン・ツー・スリーで弾みがつく」ともう1枚、もう1枚と要求していくフェステ、セリフ中に「三拍子のワルツで...」とあるところ、演出のジョン・ケアードから「今のところは歌にして」と要求が。
節回しをつけてセリフを言った成河さんでしたが...
「今のは、3拍子じゃなくて4拍子でしたね(笑)」というオチに、みんなが大笑い!
ちなみにフェステは劇中、歌とギターで物語を盛り上げます。
劇中音楽は『レ・ミゼラブル』オリジナルプロダクションで編曲を手掛けたジョン・キャメロンが担当という豪華布陣!
本作はミュージカルではありませんが、音楽的要素も多く、そんな明るさ・華やかさもこの物語の祝祭感を高めています。
明るい外光が入る稽古場で(カーテンを開け放つ稽古場って実は珍しいんですよ)、知的でありながらも遊び心に満ちた会話が作り出す、可愛らしい恋の物語。
『十二夜』、素敵な舞台が誕生しそうです!
【公演情報】
3月8日(日)~30日(月) 日生劇場(東京)
4月7日(火) iichiko グランシアタ(大分)
4月10日(金)~12日(日) 梅田芸術劇場 メインホール(大阪)
↑ 舞台装置の説明を受けている、出演者の皆さん。
【『十二夜』バックナンバー】
#1 製作発表レポート