音月桂、小西遼生、中嶋朋子、橋本さとしらが出演、RSCのジョン・ケアードが演出を手掛ける『十二夜』、稽古場レポートの第2弾です。
★稽古場レポートPart1は コチラ
恋のすれ違いに、勘違い、いたずらが入り乱れ、可笑しくてほろ苦さもあるロマンチックな物語。
シェイクスピア中期の傑作で、最後のロマンチック・コメディとも呼ばれています。
ちなみに"十二夜"というのはクリスマスから数えて12日目、つまり1月6日の夜のこと。
作中、時期を示す言葉はなく、なぜこのタイトルになっているのかは研究者がさまざまな説を展開するところでもあるのですが、一説にはこの何でもありの大騒ぎ自体が、陽気に浮かれ騒ぐクリスマスシーズン最後の晩に通じているからこのタイトルになっている、とも。
今回はとあるシーンの読み合わせをしているキャストの皆さんの姿から、登場人物の紹介をお届けします。
船の遭難で生き別れになった双子の兄妹、妹ヴァイオラと兄セバスチャンのふた役を演じる音月桂さん。
男装しシザーリオと名乗ったヴァイオラ(音月)が仕える(そして思いを寄せる)オーシーノ公爵は小西遼生さん。
オーシーノ公爵(小西)が恋している伯爵令嬢オリヴィアは、中嶋朋子さん。
そしてオリヴィアは、シザーリオ(中身はヴァイオラ/音月)に心を奪われます。
ここまで恋の矢印が見事にすれ違っています。
絵に描いたような三角関係。
さらにオリヴィア(中嶋)の執事マルヴォーリオも、オリヴィアに密かに恋心を寄せているのですが...。
マルヴォーリオは、偏屈でみんなに疎まれています。
演じるのは橋本さとしさん。
伯爵令嬢オリヴィア(中嶋)には、別の求婚者もいます。
その求婚者、サー・アンドルーは石川禅さん。
ちょっとなさけない(本人は一生懸命)サー・アンドルーを演じる石川さん、読み合わせでもすでに可愛いです(笑)。
オリヴィア(中嶋)の叔父であり、サー・アンドルー(石川)をけしかけるサー・トービーは壤晴彦さん。
壤さんは過去にマルヴォーリオ役を演じた経験あり!
オリヴィア(中嶋)の侍女マライアは西牟田恵さん。
伯爵家に仕えるフェイビアンは青山達三さん。
この伯爵家の面々が、カタブツのマルヴォーリオ(橋本)に仕掛けたいたずらの行く先も、物語の大きなポイントです。
そして道化のフェステに扮するのが成河さん。
音楽と言葉遊びの中に深淵な意味を含ませ、物語のテーマを浮かび上がらせる重要な役どころですが、成河さんの軽やかな存在感はぴったり!
ほか、出演は宮川浩、山口馬木也、生島翔、内田紳一郎、折井理子、キムスンラ、河野しずか、佐々木誠二、扇田森也、平野潤也、真瀬はるか(敬称略)。
バラエティに富んだ顔ぶれにご期待ください。
稽古場レポート、続きます!
【公演情報】
3月8日(日)~30日(月) 日生劇場(東京)
4月7日(火) iichiko グランシアタ(大分)
4月10日(金)~12日(日) 梅田芸術劇場 メインホール(大阪)