『レディ・ベス』山崎育三郎&加藤和樹 インタビュー

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■『レディ・ベス』世界初演への道 vol.3■


日本でワールドプレミアの幕を開けるミュージカル『レディ・ベス』
4月11日(金)の開幕も近づいてきました。

物語は、約45年もの長きにわたって英国女王として繁栄をもたらしたエリザベス1世が主人公。
父王・ヘンリー8世の娘として生まれながらも、女王即位まで波乱の半生を歩んだ彼女の青春時代を描きます。

これを、『エリザベート』『モーツァルト!』を生み出したクリエイター、ミヒャエル・クンツェとシルヴェスター・リーヴァイが手掛ける超・話題作です。

この作品で、ヒロインであるレディ・ベスの恋人ロビンをダブルキャストで演じる山崎育三郎加藤和樹のふたりに話を伺ってきました。


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●山崎育三郎&加藤和樹 インタビュー●




――いよいよ『レディ・ベス』が動き出していますが、稽古場の雰囲気はどんな感じでしょう?


加藤顔寄せの次の日から、もう立ち稽古に入りました」

山崎「急に立ち稽古に入りましたね~! やはり世界初演ですから、変更...というか「これはやっぱりこっちにしよう」「メロディはこっちに変えよう」「キーはやっぱりこの高さで」とかの調整もどんどん入る。でもそういうものにもすぐ対応できるような状況になっています。全員で、ワールドプレミアに向けて作っている、という熱気があります」

加藤「アンサンブルさんも、(演出の)小池さんが役のオーディションを稽古の中でやっていくんですよ。「このセリフを言ってみて」とか。そういう部分も、ひとりひとり能力を見て、適材適所で選ばれている。そういう現場ってなかなか僕は知らないので、新鮮です。現場で生まれるものがすごく多い」



――その中でおふたりが演じるのは、吟遊詩人のロビンという役です。彼はどういう人物なのでしょうか。


加藤「なんか...本当に自由です。細かいことは考えない、常に前向き。子どもみたい」

山崎「自分は自分。人と比較したりしないし、自分の生き方を見つけて、ポジティブに楽しく人生を生きていこうよ、っていう人。だからベスに会って、彼女が王族の人だとわかっても、彼女に対する態度も、言葉遣いもそんなに変わらない」

加藤「ハタから見たらすっげえ失礼なヤツですよね、王家の人間に対して(笑)。でも彼にとってはみんな平等なんです」

山崎「うん、誰だろうと関係ない。貧しい人だろうと王女さまだろうと。身分とかお金持ちだとかじゃなくて、君は人としてどういうヤツなの、俺はこういうヤツだよ、って向き合う人です。そんなロビンの生き方に惚れて付いてきている3人組の男の子がいて、彼らを引き連れて、パフォーマンスしたり歌ったりジャグリングしたり大道芸人のようなことをしながら自由に楽しく生活しています」

――ジャグリング!?

山崎「そうなんです。それもずっと練習してます。あとリュートも」

加藤「その時代はまだギターがないので。吟遊詩人がたしなんでいたリュートというギターに似た楽器があるんですが、それも弾くんです」

山崎「その先生もいらっしゃって、ジャグリングの先生もいらっしゃって、もう、やることたくさん(笑)! もちろん歌も歌う、ダンスも踊る。大道芸人って、何でもやらなきゃいけないんですよ。ロビンも自分で「僕は何でもやるんだよ!」って言ってます。...そういうのも今は大変です(苦笑)」

加藤 (しみじみとうなずく)

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――頑張ってください...。ロビン像をもう少し。加藤さんは以前、ロビンを「太陽のような人」と表現していましたが...

加藤「もちろん明るいことには変わりないのですが、稽古を重ねるにつれ、若干印象が変わりました。明るいけど、包み込むような感じではない。いっくん(山崎)が言ったとおりで、偏見や差別がなく、人は人、自分は自分、「自分の好きでいいじゃん」と言えるような自由人。だからロビンとしては自分が太陽とか、そういうつもりはないんです。でもそれが、まわりから見たらまぶしく見えるのかもしれません。でもあの時代で自由に生きるってすごく難しいこと。そういう生き方を貫けるということは、すごく強い人なんだなって思います。ただ飄々としているだけではない。ちゃんと自分を持っている人」

山崎「うん、あの時代では、旅をする役者や大道芸人って、浮浪者と変わらないくらいの地位なんです。そんな中で彼がベスと出会う。ロビンは彼女に他人とどこか違うものを感じ、ベスも同じように感じた。そんな立場であるはずのロビンに対して、心が、考え方が、生き方が素敵だと、ベスは惹かれるんです。そんな風に考えた貴族や王家の人はいなかった。そう考えることができた人物だからこそレディ・ベスはいまだにイギリスで"偉大な女王"と呼ばれているんだろうし、そう思わせるくらい、ロビンが相当人間として魅力的な人物だったんだと思います。この、レディ・ベスという実在の人物をもとにした作品の中でロビンは架空のキャラクターですが、(作家のミヒャエル・)クンツェさんが「ただ歴史を勉強する作品にしたくなかった、その中でロビンという存在を作り上げて、ベスとロビンの関係をフィーチャーして作った」って仰っていたんです。だからロビンは「自由に君たちが感じるままにやっていい」と。やっぱり人は、こういう風に生きたいという信念や自分の思いだけでは動けない部分がたくさんある。でもロビンはそれを貫いているという存在。お客さまにもこの人いいな、この人の考え方素敵だなって感じてもらえる人物を目指したいです」



――そんなロビンをまだ作り上げている最中だとは思いますが、お互いのロビン像をどうご覧になっていますか?

加藤「いっくんのロビンは本当に、すごく無邪気。心から笑えるような人。ちょっとイラっとするところもあるんだけど(笑)、でも憎めない。動きや表現の仕方がすごく面白くて、可愛いなって思えるロビンです」

山崎「かーくん(加藤)は...セクシーなロビン」

加藤「ははは!」

山崎「声がね...僕の声は高いから、ポーン!と言っちゃうところを、かーくんだと(低めの声で)「...でしょ」って。ベスに近づいて「その髪飾り素敵だよね」とかいうのも...色っぽい!」

加藤「(笑)。男が出ちゃうんだねー。自分としては、もっとこう言いたいのに!っていうのはあるんだけど」

山崎「そういうロビンも面白い。全然違うんです。セクシー系ロビンと、俺は...やんちゃロビンかな。でもかーくんも、すごくハジけてるし。ロビンってひょうきんにハジけなきゃいけないシーンがたくさんあって。お客さまは新たな加藤和樹を観れるんじゃないかな。普段の彼は結構、そういう感じなんだけど」

加藤「あの...ティボルト(『ロミオ&ジュリエット』)のイメージは完全に捨ててきていただかないと困ります(苦笑)」

山崎「でもそういう顔もたまに見えるんですよ。はっちゃけてるんだけどその中にニヒルさが出てくるから、ドキっとするんじゃないかな~、女の子は」


――そして、日本でも人気のクンツェ&リーヴァイの新作です。彼らの作品は歌がメイン、音楽が物語を運ぶ...という印象がありますが、今回もその形なんでしょうか。

山崎「そうですね、楽曲は多いです。すごく」

加藤「めちゃめちゃ多いよね...」

山崎「ほぼ全部歌だね」

加藤「僕は大きなミュージカルは『ロミオ&ジュリエット』に続いて2作品目ですが、歌の量は前回より断然多い。それにティボルトはひとりで歌う曲が多かった。今回はベスとの掛け合いの曲がけっこうあるので、そこがすごく楽しみです。孤独じゃないので。ティボルトは孤独だった...(笑)」


――加藤さんはクンツェ&リーヴァイコンビの作品は初めてですよね。

加藤「はい。『エリザベート』は何回も違うキャストで観ていて、キャストが違う日の面白さとかも勉強になったし、やっぱり楽曲としての素晴らしさがすごく響いたので、今回自分が出演できて、しかもそれがオリジナルキャストになるということで、喜びを感じています。ロビンのナンバーは曲調としては明るく楽しくワクワクするようなものが多いんですが、全体的には、本当にいろんなタイプの曲が出てくる。メアリーの歌う曲は超ロックだし、フェリペはすごいカッコいいクールな曲だし。もう全部歌いたい!ってくらい。聴いていて心地良いです」


――山崎さんは『モーツァルト!』で、このコンビの作品世界は経験済みですが、彼らの作品の魅力をどこに感じていますか?

山崎「壮大なオーケストラも入って、ドラマチックなんだけど、すごく繊細で哀愁のあるメロディが多いから、僕たちアジア人が持っている繊細さに響く。何か心にすっと訴えかけてくるような繊細さが、ブロードウェイやロンドン作品とは違う気がします。それに、かーくんの言うように、今回も役によって歌のジャンルが違うと思えるくらい曲の振り幅が大きいんですよ。ひとりの作曲家が作ったの!?ってくらい、ロックテイストやゴスペル調に歌い上げるものもあれば、ドラマチックでクラシカルなものもあるし、ロビンのナンバーのように軽やかなポップスもあるし。さらに今回はケルト音楽の要素も取り入れて『エリザベート』『モーツァルト!』とも違う、より幅広い楽曲が揃っています。年齢関係なく楽しめるんじゃないかな。ストーリーはすごく壮大、でも曲は僕たち若い世代が聴いても「カッコイイ!」って思える曲もあるし、もちろんミュージカルファンの方も納得できるようなものも揃っているので、凄いものになると思いますよ」

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――そのロビンの相手役であるヒロイン、ベスもダブルキャストです。平野綾さん、花總まりさんの印象も訊かせてください。

加藤「ふたりも、ぜんぜん違いますね」

山崎「うん、もう全然違う。やっぱり花總さんは宝塚で娘役トップをやっていらしただけあって、ああいう役をやらせたら存在感が違う。いるだけで、すでに成立しています。所作とか立ち居振舞い含め。それに役を自分のものにするのが早い!」

加藤「女王に見えるもんね。ベスになった時の表情や声がすごい。近寄りがたい雰囲気が出る。普段はすごく可愛らしい方ですけど」

山崎「綾ちゃんは、すごく一生懸命。作品や役に対する向き合い方が誠実な人です。もちろん声の表現はすごく上手で、華もすごくある。可愛らしい人ですし、フレッシュさがあって、「この子が女王になっていくの?」っていうリアルさを作っていくんじゃないかなと、見ていて思います」

加藤「うん、やっぱり声は素晴らしく美しいし、声だけでいったら赤ちゃんからお年寄りまで演じられる実力を持っている人。それがすごくいい時もあるし...でも自分が培ってきたものが邪魔する時もあって、それは俺もそうなんですが...たぶん、ちょっと自分と似てるんですよ。小池さんに指摘される部分とか。でもそれ以外に関しては、目の奥の輝きとか見ても、芯がしっかりしていいるんだなって思います」


――自分が培ってきたものが邪魔をする、とは...?

加藤「僕も、芝居をしていて、自分が今までやってきた音楽に頼ってしまうところが出てしまうんです。そういう部分が課題。やっぱり自分が気持ちいいところで歌おうとしちゃうんです。それはミュージカルとしては、求められるものではない。自己満足になってしまってはいけないし、その役を通してこう歌ったらお客さんにとって心地いい、というのと、自分が気持ちいい、というのは違う。さらにそういうことを頭で考えてしまっているうちは、まだダメだなとも思います。それは全然役にも入れていないということでもあるので」

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――深い話が飛び出したところで、もう少しおふたりが"ミュージカル"に対して抱く思いを伺わせてください。以前、加藤さんはインタビューで、ミュージカルに挑戦するきっかけとして山崎さんとの出会いがあった、と話していらっしゃいました。大げさに言えば、山崎さんは加藤さんの人生を変えてしまった、ということで...

山崎「そんなことないです!」

加藤「いやいや、ホントそうですよ。いっくんと出会ってなかったら僕、たぶんミュージカルをやっていないですもん。ここにもいないと思う。それまでもさんざんどう?やらない?って言われてて。ミュージカル『テニスの王子様』をやられている上島雪夫さんの作品には出ていましたが、でも本格的なミュージカルはちょっと...って避けてきたので。それで、上島さんの演出だということもあって、『コーヒープリンス1号店』に出て、そこでいっくんの歌を聴いて「嘘でしょ!?」って思ったんです。「何この人!」って」

山崎「いやいやいやいや...」

加藤「「歌、うまっ!」だけじゃないんですよね。芝居をそのまま歌に表現できる。あんなに気持ちの入った歌は初めて聴いた、くらいの衝撃でした。ミュージシャンのそれとも違うし、それが表現として面白いしこっちにも伝わる」

山崎「僕がミュージカルで目指しているのは、"芝居歌"。芝居の中で、歌を捉える。でもミュージカルって本当に難しいんですよ。音程をとって、伴奏にあわせて、リズムをとって、高音を出して、低音を出して、呼吸をして。その上でお客さまに「あ、急に歌い出した」って思われてはいけない。芝居をしないと。でも映画の『レ・ミゼラブル』なんかですと、ミュージカルに慣れていない方でも、歌じゃなく、映画をみた感覚で泣けた、そういえば歌ってたね、ってなったわけじゃないですか。そういう風に、芝居としてすべて成立して歌う、歌での表現でちゃんと芝居を作る、というところを目指していかなきゃいけない。ロビンは特にそういう役で、きれいに歌うとか、いい声を出すとか、歌い上げるなんてことはない。芝居がたまたま本当にメロディになった、っていうところを目指してやっていけば、ミュージカルに興味ない人でも、かーくんみたいにミュージカルって面白いねって思ってくれるんだと思います。

...でも逆に言うと、僕もCDも出したりしていますが、歌手としてやる時はミュージカルとして歌う時と求められていることが真逆なんです。だからかーくんは今まで歌手としてやってきたことと違うことを今、要求されていると思いますし、今度歌手に戻った時は「ミュージカルみたいに歌わないで」って言われるよ。俺もレコーディングの時、言われたし」

加藤「あー、レコーディング! 超、苦労した!! 誰が歌ってるの?って言われましたもん。いや僕ですけど...って。「違う人の声になってるよ」って言われて...」

山崎「僕は、舞台で歌う時は、歌のことを考えたことはないんです。セリフだという意識しかない。メロディがどうとか、声がどうだとかを考えることはなくて。もちろん二千人の観客みんなに届かなきゃいけない声の厚みとかは意識しますけど。それがレコーディングの時に言われたのは、一対一の関係、目の前にいる女性に歌う、そこだけを意識してって。普段、二千人を意識して歌う調子で歌ったら、ヘッドホンでCDを聴いてる人には「今、誰に対して歌ってるの?」ってなっちゃう。...でもその調子で帝劇でやったら、聴こえないし、届かない。ミュージカルは役として歌う、本人が見えちゃだめ。逆にアーティストはその人にしかできない歌い方、表現、その人が気持ちよくできるところで成立させなきゃいけない。この両方が出来るっていうのは、なかなか難しいと思うんですが、そこの表現の違いを自分でスイッチしながら出来たらすごいことだと思います。僕はそこを目指したいし、かーくんもできると思う」


――でもそうやって慕ってくれる仲間が出来るのは嬉しいことですよね。

山崎「慕ってくれる...というと、年齢としてはかーくんの方がひとつ年上なんですけど(笑)。でもそうですね、嬉しいです。プライベートでも仲良くて、信頼関係もあるので、彼がいてくれて現場も楽しい。「ここはどう思う?」とかも一緒に話せますし。...僕は19歳で初めて帝国劇場に立ってからずっと若手で、大先輩ばかりの中に囲まれてやってきて、同世代がほとんどいなかった。そんな中で、(StarSを一緒に組んでいる、井上)芳雄さんとか健ちゃん(浦井健治)たちは常に一緒にやってきた、数少ない同志です。でも本当にここ何年か、すごく仲間が増えてきた。(平方)元基とかも、そうです。そういう中でかーくんが、今まで苦手意識を持っていたミュージカルに興味を持ってくれて、今度一緒の舞台に立つということがすごく嬉しい。同世代が同じ現場にたくさんいること自体ワクワクするし、新しい時代が始まるんだなとも思います」

加藤「極端な話、この作品に僕らのポジションがなかったら、すごく静か~で、マジメ~なものになってますよ。話的にも、カンパニーとしても。僕は初の東宝作品、初の帝国劇場ですが、もちろん最低限のルールは守りますが、変に染まりたくはない。しきたりとかを、いい意味でぶち壊す存在になりたいし、そこが今回僕が出演する意味でもあると思います」

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Photo by Leslie Kee

――加藤さんはこれからもミュージカルに挑戦されていくのでしょうか?

加藤「...どうでしょうか(笑)。でも僕は、音楽が自分の軸だというのは変わりがありません。その上で、何か新しいことに挑戦し続けたい人間なので、それは映像作品でもですが、やるからにはもっといろんな役を演じたい。...俺はむしろいつか、映像やストレートプレイでいっくんと一緒に芝居してみたいな」

山崎「やってみたいですね! 今は何でもやってみたい。子どもの時はドラマとかもやらせてもらいましたが、あんまりピンとこなくて(笑)、むしろミュージカルしかやりたくない! って思ってたけど。舞台はしんどいけど、お客さまの前の感動が衝撃的すぎる。ドラマだと目の前にはカメラしかないし。でもやっぱり今はいろんなことにチャレンジしたい。とはいえ、自分の基本はミュージカル俳優だぞっていうのは変わりません。何をやってもミュージカルに帰ってきたときにプラスになると思いますし、StarSもそうだけど、やっぱりもっといろんな人に見てもらいたいという意味でも、映像などもチャンスがあればチャレンジしたいです」


――おふたりとも、自分の軸はそれぞれぶれずにある、ということですね。そんなふたりが、同じ作品でダブルキャストとして存在する、というのもすごいことです。

加藤「でも今は、昔みたいに「映画俳優」「舞台俳優」みたいな垣根ってないと思うんです。表現者、アーティスト。そこはロビンにすごく通ずる。アーティストなんだから何やってもいいじゃん、だって表現にはかわりないでしょ、と。もちろんそれ一本でやりたいって人はいるかもしれないけど、やれるチャンスがあったら俺はぜったい色んなことをやるべきだと思う。それは絶対に自分に返ってくるから。俺は例えば声優もやらせてもらっていますが、やってみて言葉のひと言ひと言の重みとか、呼吸の使い方とか、息だけで芝居することとか、リアクションのないところでもみんなリアクションしてるんだよってこととか、すごい細かいところまで勉強になった。やったことに無駄なことなんてない。それを活かすかどうかは自分次第。だから今回の現場もすごく学ぶことが多いです。そうやってどんどんどんどん自分を高めていきたい」
山崎「けっこう日本って国が、ジャンル分けしたがりますよね。ナントカ女子、とか(笑)。ミュージカル俳優でも「歌の人」「お芝居の人」「ダンサー」「クラシック系の人」みたいに言うじゃない。関係ないじゃん! って思います。そういうのを壊していかなきゃいけないと思うし、ある意味、俺もかーくんもロビンなんだと思う。ロビンはアーティストでもあり歌手でもある。何を表現しても俺は俺だよって役。今回もそういうところ、表現者としての自分たち、というものが、皆さんに伝わればいいなって思うんです」





それぞれが抱くロビン像から、ミュージカルに対する思い、自分の進みたい方向まで、熱く語ってくれたおふたりでした。

ふたりが立つ場所はそれぞれ違っていて、そして自分の立つその場所に、プライドを持っている。
でも、根っこの部分で強く共感し合う部分がある。
一見まったくキャラクターが違うように見えるおふたりが、ロビンという役で、ダブルキャストとしている意味がわかった気がしました。


取材・文・撮影:平野祥恵(ぴあ)

●公演情報●
4月11日(金)~5月24日(土) 帝国劇場(東京)

 ※4/11(金)・12(土)はプレビュー公演。
7月19日(土)~8月3日(日) 梅田芸術劇場 メインホール(大阪)
8月10日(日)~9月7日(日) 博多座(福岡)
9月13日(土)~24日(水) 中日劇場(愛知)

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