『レディ・ベス』本格始動! 顔寄せレポート

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■『レディ・ベス』世界初演への道 vol.1■


現代ミュージカル界の巨匠、ミヒャエル・クンツェ(作)&シルヴェスター・リーヴァイ(音楽)による新作が、日本で世界初演の幕を開ける、と大きな話題になっている新作ミュージカル『レディ・ベス』

クンツェ&リーヴァイといえば、『エリザベート』『モーツァルト!』など人気ミュージカルを次々と送り出しているゴールデンコンビ。
さらに、上記2作を日本で大ヒットさせた小池修一郎が演出を手掛け、この新作に挑む布陣は"ゴールデントリオ"となっており、さらに期待は高まります。

カンパニーはすでに稽古に入っているようですが、2月24日、この『レディ・ベス』カンパニーの"顔寄せ"が行われました。
作品に関わるキャスト、スタッフが一堂に会する節目のイベントで、稽古はここからが本格始動となります。
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ビッグ・プロジェクトらしく、関わる人数も大勢!
この写真に写っていない部分にも関係者がたくさんいますよ~。

まず最初に、東宝株式会社池田取締役より
「今日こうして多くの皆さんとともにこの大きなプロジェクトのスタートが切れたことが感慨深く、心から感謝を申し上げます」
「これ以上ない豪華キャストのみなさんと共に、この壮大なスケールのワールドプレミアがここからスタートします」
と謝辞が述べられます。

併せて、エリザベス1世が40年以上にわたる長い在位期間に数多くの苦難に見舞われながらも、その英明な知性と粘り強さで困難を克服し、のちにゴールデンエイジと呼ばれる大英帝国繁栄の礎を築いた名君であるということ、この作品は彼女の人生に新たなキャラクターであるロビンとのロマンスを加え、多くの登場人物との運命的な関わりの中で、ひとりの女性が成長し自立していく姿を新しい視点から描いた、オリジナリティあふれる作品であることなど、作品について改めて説明をされていました。


続いて、キャスト、スタッフと、作品に関わるすべての方の紹介がされていきます。
キャストのご挨拶はありませんでしたので、写真のみですが、プリンシパルの皆さまをご紹介。

タイトルロール、レディ・ベスを務めるのがこちらのふたり。
平野綾さん。
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主役のふたりがセンターに座っています。
平野さん、少し緊張気味でしょうか?

そして、花總まりさんです。
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吟遊詩人のロビン・ブレイクもWキャストです。
山崎育三郎さんと...。
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加藤和樹さん。ladybess01_13.JPG
以前、インタビューで山崎さんから大きな影響を受けたと語っていた加藤さん。
隣に座って色々とお話しているツーショットを見て、ちょっとほっこりしてしまった担当です。
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ベスの異母姉、のちのイングランド女王メアリー・チューダーは、元宝塚男役の未来優希さんと...
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劇団四季で数々のヒロインを演じた、吉沢梨絵さん。
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今まで接点のなかったおふたりですが、なんだかすごく楽しそうです!
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スペイン皇太子・フェリペ役、平方元基さん。
ladybess01_18b.JPG同じくフェリペ役、古川雄大さん。
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2012年の『エリザベート』ルドルフ役、さらに昨年の『ロミオ&ジュリエット』と小池作品で2作共演しているおふたりです。
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ベスの母親、アン・ブーリンを演じるのは和音美桜さん。
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スペイン大使、シモン・ルナール役、吉野圭吾さん。
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クンツェ&リーヴァイ作品に欠かせない石川禅さんは、司教・ガーディナー役。
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こちらも世界初演の幕を日本であけたクンツェ&リーヴァイ作品『マリー・アントワネット』のタイトルロールを務めた涼風真世さん、今回はキャット・アシュリー役。
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ベスの家庭教師、ロジャー・アスカム役はミュージカル界の大スターのWキャスト。
こちらは石丸幹二さんです。
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同じくアスカム役、山口祐一郎さん。
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帝国劇場の大常連、実は帝劇に住んでいるのでは!?とすら言われる山口さんですが、昨年の休養を経て1年強ぶりのミュージカル出演。
キャストのみなさん、だいたいが「よろしくお願いします!」とご挨拶されていく中で、山口さんは「すご~く!よろしくお願いしますっ!」と美声でご挨拶。

『エリザベート』トートでも同じ役を演じていた山口さん&石丸さんも、気心知れた仲、といった雰囲気ですね~。
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この日の顔寄せには、作曲のシルヴェスター・リーヴァイさんもいらっしゃってました。
東宝作品は15年来関わっているというリーヴァイさんですが、顔寄せに参加されたのは今回が初めてだそうです。
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「特にここ10年くらいは、(脚本のミヒャエル・)クンツェさんも私も、東宝さんのために仕事をしている」と話すほど、もう日本でもおなじみになったリーヴァイさん。
「クンツェさんと私で『レディ・ベス』を仕上げました。彼女の青春時代、戴冠式までの日々の物語、そして彼女を取り巻く様々な人々を描く物語です。友人もいれば敵もいて、ヘンリー8世の血を継ぐこの若い女性が、本当にたびたび命を脅かされるような危険に直面するわけですが、それをひとつひとつ乗り越えていく。特に、自分の血の繋がらない姉にこれ以上ないくらいに辱められ、それこそが彼女が成長していく中で重要で、それがあってこそ彼女はあれだけの偉大な女王になれた。レディ・ベスが直面した嫌なものの数々、それは体験すべきものであったし、だからこそあれだけの素晴らしい人物になれたのではないかということについて、皆さんにも思いを馳せていただきたい」とキャストの皆さんに語りかけます。

また作品制作については、「クンツェさんと私で作った台本、音楽を小池先生にお渡しし、それを読んでくださり、小池先生の方から、「ここは思っていたものと少し違う」「ここはもっと強調してほしい」など色々な希望をいただきました。そのような申し出を嫌がる作家もいますが、私もクンツェさんも、あらゆる提案についてすぐに喜んでYESと答えました。それは、ひとつには小池先生がまさにしかるべき部分で、もう少しバランス良くしなければならないところを見つけてくださったということ。たとえばロビンとベスの感情...愛するという気持ちを少し強く出すような作品にしました。そのことで、あまり歴史の色濃い作品にすることから少し離れました。観客にとっては歴史の授業をしたいわけではないからです。もうひとつには、長年の築き上げてきた信頼があるからです。小池先生も東宝も私たちを信頼してくださっている」というようなエピソードも。

そして「先週みなさんと稽古する中で、とても幸せな経験をさせていただきました。その理由はひと言、みなさん「素晴らしい」んです。ただ音符を歌うのではなく、内容を連想して歌ってくださる。つまり稽古のいちばん最初から何が大事かということをみなさんはわかっていらっしゃる。それこそ観客の心を掴むチャンスで、それが皆さんの才能の中にあると思います。とにかく皆さんの幸運を祈っています」とキャストの皆さんにエールを贈っていました。


こちらは演出の小池修一郎さん。
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「本当にクンツェさんとリーヴァイさんは、私たちがいろいろ細かいことを言ったことに、すごく対応してくださいました」と制作過程のお話を披露しつつ、

「(自分は作品を)たくさんやっているようですが、<東宝さんでの新作>は実は12年ぶり。エリザベートは2000年、モーツァルトは2002年。それ以来なので、結構、ドキドキしています」というようなことと、

「思い出すのは、(宝塚で『エリザベート』を)はじめてやった1996年。もう20年近く前になります。この時もどうなるんだろうと思いながら初日を迎えた。今回も、未知のものに向かっていくことを楽しみたいと思っています」とご挨拶をしていました。

キャストの真剣な表情に加え、クリエイターたちの熱意もビシビシ伝わってきた、『レディ・ベス』ワールドプレミアへの一歩でした!
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●公演情報●
4月11日(金)~5月24日(土) 帝国劇場(東京)

 ※4/11(金)・12(土)はプレビュー公演。
7月19日(土)~8月3日(日) 梅田芸術劇場 メインホール(大阪)
8月10日(日)~9月7日(日) 博多座(福岡)
9月13日(土)~24日(水) 中日劇場(愛知)


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