――今回は"日韓の競演"をテーマにしていますが、韓国ミュージカルに対してのイメージは?
「歌唱力の高さがすごい。楽しみですね。迫力のある歌い手さんがたくさんいらっしゃるときいていますし」
――対する日本ミュージカル界の武器は?
「日本はやっぱりミュージカルの歴史は韓国より古いわけですし、芝居でのナンバー、お芝居が歌になるという繋がりの部分でのリアルさ、自然さは、得意としているんじゃないかなと思います。今回は芝居仕立てですし負けたくないですね!」
――今回披露するナンバーを1曲だけ教えてください!
「『ルドルフ ザ・ラスト・キス』の「手の中の糸」をやります。一昨年やった作品なんですが、僕が演じたターフェのナンバー。このターフェという大きな役を帝国劇場でやらせていただいたということもあり、自分にとって心に残るナンバーだったんです。このナンバーのターフェは現実の彼ではなく、ルドルフの想像するターフェ像。その自由さが面白く、言ってみれば"歌で遊べる"。演出のルヴォーさんにも、好き勝手やるくらいの感じでやってと言われ、楽しくもあったのですが、つまり正解がないということでもあって、歌いがい、芝居しがいがある曲です。今後もずっと歌い続けていきたいナンバーです」
――最後にこのコンサートのアピールポイントをお願いします!
「とにかく盛りだくさんです。30曲超、疲れそうなくらいの(笑)大ナンバーばかり。お客さまを飽きさせたくないという思いで、精一杯楽しんで歌わせていただきます。そして、それを見て楽しんでいただけたら嬉しいです」
↑こちらは舞台稽古の様子です。(本番の衣裳とは異なります)
●坂元健児●
1995年から2001年まで劇団四季に在籍。
なんといっても、『ライオンキング』(1998年)主人公・シンバのオリジナルキャスト!
劇団退団後は、ミュージカル、ストレートプレイ問わず活躍。その豊かな声量で『レ・ミゼラブル』アンジョルラス、『ミス・サイゴン』クリス&ジョンなど大作ミュージカルにも次々出演していますが、体操でインターハイに出場した経験を持つ身体能力も武器のひとつ。
本人のキュートなキャラクターが活きる三枚目的な役どころも得意とされていますが、近年では『ルドルフ ザ・ラスト・キス』のターフェ役、『モンテ・クリスト伯』ダングラール役など、悪役として重要なポジションを務めることも多くなっています。