――福井さん、このような複数の俳優さんが出演する"ミュージカルコンサート"って、もしかして初めてでしょうか。
「そうなんです、初めてです。僕もこういうコンサートは以前からよく見ていて、こういう舞台に出たい、歌ってみたいなと思っていたので、お話をいただいたときは嬉しかったです」
――今回は"日韓ミュージカル俳優の共演"です。韓国ミュージカルにはどんな印象を持っていますか?
「熱いイメージがありますね。もちろん舞台上も、それにお客さんもノリがよくて、いろんな人がすごくフランクで楽しんでるイメージ。今回共演するイ・ギドンさんは劇団四季時代、僕がラダメスを演じていた時に『アイーダ』で一緒に共演していたんですよ。もう7・8年前ですが」
――今回福井さんが歌うナンバーで1曲だけ、タイトルと、その選曲理由を教えてください。
「僕の場合は持ち役の歌が多いんですが、『ミス・サイゴン』の「ブイ・ドイ」はやったことがないナンバーです。学生時代、ミュージカル俳優になりたいと思った時にちょうど『ミス・サイゴン』の初演をやっていたんですよ。本当に憧れていた作品なので、こういう大きな舞台で歌えるのが楽しみです」
――最後にこのコンサートのアピールをひと言お願いします!
「日本人も、そして韓国人のキャストも魅力的な人が揃いました。ちょっとお芝居仕立てでミュージカルナンバーを並べて競い合う、というのは新しい試みだと思うので、ぜひ劇場に足を運んでいただければと思います。僕も先輩方がいっぱいいるので楽しみたいです」
↑こちらは舞台稽古の模様です! (衣裳は本番とは異なります)
●福井晶一●
1995年から2012年まで、劇団四季に在籍。
『キャッツ』のマンカストラップ、ラム・タム・タガー、『アイーダ』のラダメス、『ウエストサイド物語』のトニー、『美女と野獣』のビースト(野獣)、『ライオンキング』のムファサなど数々の主要な役柄を演じ、看板俳優として活躍しました。
2013年には劇団退団後1 作目で『レ・ミゼラブル』のバルジャンとジャベールの2役を演じ注目を集めたのも記憶に新しいです。