舞台「観劇者(再)」外岡えりか×清水 麻璃亜×大滝樹 インタビュー

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【脚本・演出 開沼 豊】 顔合わせ後のコメントが到着しました!

≪観劇者とは≫

観劇者(再)のご案内をお読み頂きありがとうございます。

この作品は俳優たちが普段観 劇されるお客様を演じる物語となっています。

そのため舞台上に客席のとある一列のセットを設置し、開場から終演までの間に、それぞ れの観劇者がどのような事情を持ってこの舞台を観にきたのか。どのような想いを持って 演劇を観に来るのかを描いています。

登場人物の誰かにきっと自分や自分の身近な人が当てはまるかと思いますので、等身大の ストーリー展開を楽しんで頂けると幸いです。

≪昨年初演をご覧になったお客様へ≫

また、初演をご覧になったお客様には、新たなキャラクターとして「劇場という空間が好 きな女性」を追加しました。僕自身も舞台観劇はもちろん、劇場という日常の中にある非 日常の空間に、不思議なほど居心地の良さを感じたりすることがあります。 同時にこの空間に来れなくなる日が来たらそれはそれは寂しいだろうなぁと想像したりも します。

初演に登場したキャラクターと新たなキャラクターが混じり合ったはじめての読み合わせ が先日行われましたが、どの登場人物も愛らしく、可愛げと儚さが混在するとても人間ら しいキャラクターが出来ると確信しました。

どうぞ、劇場へお越し頂きまして、観劇者たちを観劇するという、普段あまりない感覚を 味わいに来てください。我々は、アナタの物語を作って劇場でお待ちしています。

【外岡えりか×清水 麻璃亜×大滝樹 インタビュー】

昨年夏に話題を呼んだ舞台「観劇者」が早くも再演。「観劇者(再)」として、202254日(水)から58日(日)まで、前回と同様に池袋・BIG TREE THEATERで上演となる。〈客席にこそドラマがある〉をテーマに、公演を観ることになった経緯にふれながら、観劇する側の客の開場から終演後までを描いており、前回は9人だった観劇者が、今回は10名に。登場人物が持つ様々なバックボーンや思いは、実際に会場に足を運んだ私たち=観劇者が共感するものばかりだ。

今回ぴあでは、前作から続投となる外岡えりか、大滝樹と、新たに参加することとなった清水 麻璃亜の3人にインタビュー。前回の上演時の思い出や、再演に挑む思いを聞きながら、本作の魅力に迫る。

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――「観劇者」が、早くも再演ということで...。

大滝「早くも、ですよね。1年も経たずに」

――前回の上演が昨年67月なので、〈早くも〉という言葉がぴったりのスピードですよね。まず再演が決まった時のお気持ちをお聞かせください。

外岡「昨年の本番中に劇場でなんとなく再演できたらいいねって言葉が飛び交っていたことをすごく覚えていて。でも出演者にそういう気持ちがあっても、再演できる作品ってなかなかないので、こんなにも早く実現したのはスタッフの方と観に来てくださった、それこそ〈観劇者〉の皆さんのおかげだと思っております。(大滝さんの方を向いて)どうでしょう?」

大滝「そう思います!(笑)本当に。一回やってもう一回できるって、私たちもなにかしら良いものを届けられたのかな、なんて思えることなので...。素直に嬉しいです」

――初演を拝見して、本当に面白かったです。観ているこちら側が誰かしらに共感できるようにキャラクターたちが作られていて、私は大滝さんが演じてらっしゃった舞が大好きです。推しがいる人なら共感するポイントがたくさんあると思うんですよね。

大滝「嬉しいです! 豊さんの作品は、言葉が面白いですよね。舞を演じるにあたって、ある意味プレッシャーもあって。みなさん、推しの方のことを真剣に応援されているから、私も(劇中に出てくる舞の推しの俳優の)サトル君のことを真剣に応援しないと、そうしないと嘘になってしまうって思って。やりがいがありましたね」

――そんな「観劇者」に、今回初参加となる清水さんですが、改めて台本の印象や参加するにあたってのお気持ちをお聞かせください。

清水「最初にお話を頂いていろいろ調べたら、舞台上に客席があって、出演者の方が座っているのを観て、え!?って思って。しかもマスクもしてますし...。どういう感じなんだろう?と思って台本を見るのが楽しみで。台本を読んだら、登場人物それぞれのお話だったので、みんなでお芝居をするっていうよりも、一人一人にストーリーがあって.

大滝「絡むかと思いきや、絡まない、みたいな(笑)」

外岡「(笑)」

大滝「それがまた面白いですよね」

清水「そうなんですよね。面白いなって思いました。私が演じる役も、ほぼ一人なので、え!?一人なんだ、どんな感じなんだろうって、稽古前からワクワクしてます」

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――10人で何かを演じていくのではなく、一人芝居が多いという...。

大滝「だから稽古も寂しいよね(笑)」

外岡「そうなの、寂しい(笑)」

清水「そうか!会わないんですね」

大滝「時間をずらしてというか、一人ずつの稽古みたいな感じだから。演出の開沼さん対自分みたいな」

清水「確かに...。緊張しちゃいますね」

外岡「だから舞ちゃん(大滝)は亮太くんがいたり、ご夫婦のところを見てるといいなぁ!って。1人で演じるチームは去年の稽古場で、2人で芝居するチームいいよねって話してました。常に己との稽古みたいになってくるから」

――「観劇者」は、観劇するまでの回想部分で、演技中に録音した音声と対話することも多いですよね。

外岡「すごく難しかったです。(音声のみの人が)そこに居るように見せなくてはいけないので、私たちが見えてないとお客様にはもちろん見えないし」

大滝「こっちはその場で生でやってるから、日によって違うじゃないですか。でも相手役の声はいつも同じトーンなんですよ。だからそこがどうしてもやっぱり...」

外岡「わかる!会話してるとだんだん上がっていったりすることがあるけど、それがないから」

大滝「そこは...役者の腕の見せ所だよね(笑)」

外岡「プレッシャーになっちゃうから!(笑)」

清水「怖い〜って思いました(一同爆笑)。でもそうですよね。会話って積み重ねていくけど、それができないんだって思ったら、不安だけど自分にとって挑戦になるし、貴重な経験だと思いました」

大滝「間違いないですね」

――前回見た方から反響で印象的だったものはありますか?

大滝「ありました!私のことを推して下さっている方から、私も仲間が欲しい、一緒に推せる仲間がいて、舞ちゃんは凄いいいなってコメントがあって。関心深かったし、嬉しかったです。そういう思いも持ちながら観にきてくれているんだ、とか。共感したいんですよね、みんな。」

外岡「私は、見るタイミングによって感情移入する役が全然違うって、みなさんおっしゃっていたのが印象的でした。劇場で何回か見てその時々で共感する役が異なるし、劇場とDVDでも全然違うし、共感できる部分がそれぞれに1つずつ散りばめてあって、その時の自分が選べる、みたいなことを言っていただけたのは、面白かったですね」

――清水さんが今回演じられる未来は、地方の高校に通う女子高生で演劇の仕事に憧れている、という役どころですよね。ご自身も群馬出身ということもあって、重なる部分はありますか?

清水「すごく重なります。私も高校生からアイドルを始めましたが、アイドルとして活動をする事も家族と話し合いをしたし、進学で大学にいくかどうかとかも、家族で話したりとか、東京に出るのも、家族と言い合ったりしたから、他人事じゃ無いというか。自分のことのようで。でも、誰にでもありそうじゃじゃないですか、両親と娘の関係において、」

大滝「決断の時がね」

清水「はい!私もそうですから、観ている方も重ねてくれたらいいなって思います」

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――今回、新たな観劇者も増えますが、未来と同じ、地方出身の女性で。前回の9人誰かしらに共感できるお話だったのに、もう一人増えてもまた共感が生まれそうですよね。

外岡「共感する人がたくさんいそうだなって思いました」

大滝「じんわり来ますよね。あたたかい話で」

――これから稽古がスタートしていくにあたって、清水さんから、外岡さんと大滝さんに聞いておきたいことはありますか?

清水「あります!開沼さんとは初めてなんですが、どういう方ですか?」

大滝「...クマさんみたいな人(笑)」

清水「クマさん!?(笑)」

外岡「キャンプが好きですね」

大滝「そう!キャンプ!」

清水「え!?」

大滝「キャンプが好きな、クマさんみたいな人(笑)」

清水「なるほど!?(笑)」

――その情報で大丈夫ですか?(笑)

大滝「いやいや(笑)。繊細な方だと思いますよ。すごく。だからこういう話も書けるんだなって思うし」

清水「確かに。どういう感じの稽古ですか? でもさっきのお話だと一対一になっちゃうんですよね」

大滝&外岡「そうそうそうそう」

清水「そんなのやったことない!(笑)」

大滝「全部自分にくるよー(笑)」

外岡「なんで怖がらせようとしてるんですか(笑)。全然和気あいあいとした感じの稽古場です」

清水「今日の取材現場の雰囲気もめちゃめちゃ明るくて、ちょっと安心しました。今後、やっていけそうだなって(全員爆笑)」

外岡「よかった〜(笑)。」

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――改めて、開沼さんの演出方法ってどんな感じなのでしょうか?

清水「気になる!」

大滝「(開沼)豊さんのなかには、イメージがしっかり出来上がっていて、ニュアンスをこうして欲しいみたいなものは、ありますね。台詞の言葉が豊さん独特のものだから、きっとこう言って欲しい言い方ってあるんだろうなって、台本を読んで感じていたんですけど、やってみて、修正して、またやってみてって言う感じですよね?」

外岡「基本的に役者を信頼してくれていますよね。それはすごく感じます。ただ、基本は一人なんですよね(笑)」

大滝「本番一週間前に集まってって感じです(笑)」

――最後に来てくださる方へのメッセージをお願いします

外岡「一度自分が演じた役を再び演じられる機会が本当に貴重だなと思っていまして、初演を見ていただいた方も、そうでない方にも、より深いところの観劇者、この作品をお届けできるように私たちも頑張って稽古しますので、みなさんもそれぞれの物語とともに、劇場に足を運んでいただけたら嬉しいです」

大滝「本当に、舞台って贅沢なものだなって思います、上演時間は2時間ぐらいですけど、その場をお客様と共有できるっていうのは本当に嬉しいです。2回目だからどうしても前回を超えなくちゃとか、より良いものって思うけど...。(外岡さんと)同じですが、足すというよりも、掘り下げていって、より深く豊かな作品にできたらいいなと思っています。ぜひ劇場に足をお運びください」

清水「私は普段アイドルとして、ファンの方の支えや力で日々活動できているので、ファンの方は私がアイドルをしてるところを見て好きになってくれたはずなんですけど、こうやって舞台に出演をさせてもらっても絶対に来てくれて。ありがたいなっていつも思っています。今回は観に来てくれる方側を演じるということで、少しでもお客さんの気持ちに寄り添った作品にできたらって思うのと、いつも来てくれるファンの方たちに、少しでも恩返しというか、喜んでもらえるような作品にできたらいいなって思います」

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今回の「観劇者(再)」は、前回出演していた堀田竜成、わたなべかすみ、斉藤レイが声で登場する場面もあり、再演ながら前回とは異なる〈観劇者〉を届けてくれることだろう。202254日(水)から58日(日)まで、池袋・BIG TREE THEATERで上演となる「観劇者(再)」をお見逃しなく。

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