ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』CDリリース記念! イベントレポート&中川晃教×中河内雅貴×福井晶一 囲み取材レポート

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2016年に日本初演され、その年の演劇賞を総なめし、2018年に再演されたミュージカル『ジャージー・ボーイズ』

2018年公演大千秋楽からちょうど1年たった今年11月11日、
『ミュージカル ジャージー・ボーイズ 2018年キャスト ハイライト・ライヴ録音盤』が発売になりました。
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当日は、発売を記念し発売初日イベントが開催され、先行予約をしたお客さまの中から抽選で選ばれた200名に、イベント限定の先行特典がキャストである中川晃教さん、中河内雅貴さん、福井晶一さんから手渡されました。
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CDリリースの発表があったのが、大千秋楽の11月11日。首を長くして待っていたファンの方も多いことと思います...!

日本版キャストCD発売も発表された、大千秋楽カーテンコールレポート

このイベントと、これに先立って行われた囲み取材の模様をお送りします。
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★『ジャージー・ボーイズ』については、こちらのアーカイブからどうぞ!

中川晃教×中河内雅貴×福井晶一 囲み取材◆

 
●ライブの魅力がありながら、いい音質で聴いていただけるクオリティの高さのあるCDになりました(中川)
 
―― まずは出来上がったCDの感想を。

中川「ライブレコーディングとはちょっと思えないくらい音が良くて、「本番に撮ってたんだって!?」いうくらいのクオリティ。そしてミュージカルの醍醐味である生バンドで、あたりまえのことなのですが僕たちも生歌唱、そのライブ感のある瞬間が収められています。ライブ感の魅力がありながら、いい音質で聴いていただけるクオリティの高さを感じました」
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中河内「本当にこのCDが出来たことをとても嬉しく思います。CDを聴いただけでミュージカルを思い出せる、作品に入っていける。スタッフさんは(音楽やセリフを)抜粋するのに苦労があったんだろうなと伺えますが、でもすごく素敵なところを残してくださったのが嬉しかったです。また、この素敵な歌声がいつでも聴ける状況を皆さんにお届けできるというのが幸せだなととても感じています」
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福井「まずは(発売の発表から)1年お待たせしてしまったのは、お客さまにとって長かっただろうと思うのですが、待っていただいた分いいものが出来たんじゃないかなと思います。僕たちも本当にアッキー(中川)の素晴らしい声をCDという形で残せたのがすごく嬉しいし、そこに一緒に携われたのも嬉しい......『ジャージー・ボーイズ』はハーモニーが一番ですので。また、曲だけでなくセリフも入っているというのが、ただ音楽を楽しむだけじゃなく本番の臨場感を一緒に体感できる。観ていない方でもひとつの作品として楽しめるCDになっているなと思います。僕は聴いていて当時のことを全部思い出しちゃって、色々なところでうるっときちゃった(笑)。お客さまもきっと同じように楽しんでいただけるんじゃないかなと思ってます」
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ここで中川さんと中河内さんが「(福井さんの声が)いい声...」「ヒーリングボイスみたい...」とつぶやく一幕が(笑)。

●お客さんと僕らで一緒に作り上げた作品だなと改めて実感しました(中河内)
 

―― 2018年の公演を振り返って、どんな思い出がありますか。

中河内「初演はシアタークリエのみの公演で、音の環境を作るのにもみんなで苦労してやっていたんですが、再演は地方公演もあり色々な会場で、その会場ならではの質感だったりがあり、また作る大変さもありました。でも地方公演が出来たことがすごく嬉しかったし、その土地ごとにお客さまの反応もぜんぜん違って、お客さんと僕らで一緒に作り上げた作品だなと改めて実感しました。僕は再演で色々な場所をまわれてとても楽しかったです」

中川「全国公演すごかったよね。秋田から九州・久留米まで」

中河内「すっごい楽しかった」

福井「楽しかったね~その土地その土地で思い出がある」

中河内「僕、<春>(幕開きのパート)担当だったので、一番最初に出てお客さまに『ジャージー・ボーイズ』とはこういう作品だ、って提示しなければならなかったんですが、その会場ごと色々変えながら、あとに続く人たちにちゃんとバトンを渡せるようにやっていた記憶があります。それも楽しかった」

中川「2018年公演、いまふっと思い出したのですが、1月のシアタークリエ公演『TENTH』で『ジャージー・ボーイズ』のナンバーを数曲やったんです。リハーサルに朝イチで......8時とか9時だったと思うのですが、ガウチ(中河内)君が前の日が別の作品の千秋楽か何かで、眠い目をこすりながら「昨日終わりました!」ってクリエに駆けつけてくれて。そこから2018年の再演が始まったなって。全国ツアーが決まっていたこともあり、初演よりさらに上を目指したいという思いや、満員のお客さまの中でこの舞台をやりたいという思い、色々なものが相まって、僕たち本当に2018年公演に向けて一生懸命宣伝しましたから。『TENTH』のあの瞬間、あのステージに集まったときに「ここから再演がはじまる!」って思った。......ってことを、2018年と言われてあれが最初だったなって今、思いました。初演の評価を追い風に、自分たちは『ジャージー・ボーイズ』をいう作品を日本の中で本当に求められる作品にしたい、またあの舞台を観にいきたい、元気をもらいたいと思ってもらえるものを作りたい、しかも演者にとっても憧れに思ってもらえる作品にしたい、そういう作品を作っていくんだって心新たに始まった2018年だったと思う。『ジャージー・ボーイズ』はやっぱり関る人たちも、観に来てくださる方も、みんなが幸せになる、そういうテーマが作品の中にあると思うんです。僕らは特に初演のメンバーでもありますから、初演メンバーは初演メンバーの思いを新たに確認し、あそこから僕たちの新しい『ジャージー・ボーイズ』は始まった。
 このメンバーじゃなければ『ジャージー・ボーイズ』はここまでこれなかったし、それを応援してくれたお客さまには本当にありがとうという気持ちがあります。特に去年はシアタークリエ公演が台風で1回キャンセルになって、その振替が神奈川であった。その最後の最後、神奈川の公演で「CD発売が決まりました!」って報告をしたときに、お客さまがすごく喜んでくれた。あの一体感はいまでも思い出せます。みんながあの気持ちになったのは、2018年の公演をやったからだなと思う。また次に向かって僕たちは進んでいくわけだけど、先をみつめても振り返ってもやっぱり忘れられない2018年です」

福井「初演は本当にどうなるかわからない状態でやっていて、不安だらけだったんですけど、開けてみたらあんなに大熱狂で、色々な賞もいただきました。再演はその評価をいただいた上での公演でしたが、でも集まってみたら、アッキーも(海宝)直人もガウチも、それぞれが色々な作品に出てスキルアップしていて、またもっといいものが出来るんじゃないかって思いました。初演の時にはWHITEチームも、まだ完成している感じがしなかったので、もっと上を目指せるんじゃないかという期待と、本当にその期待を超えていけるのかという不安がありましたが、でも(最終的に)ハーモニー、芝居の深さやお互いのコミュニケーション、色々なものを含め、ある程度自分たちでいけたなって思いがあって、再演に参加できて、本当に心からよかったなと思っています。僕はツアーの初日の秋田公演が忘れられなくて。東京のシアタークリエ公演があって、地方にいったときのお客さまの反応がすごく新鮮で。あ、こんなところで拍手が起こるんだとか。そこからツアーが始まって、各地、1公演1公演が本当に忘れられない公演になったし、その中で僕たちはプライベートでもすごく仲良くなって、色々なところ観光したりしてて(笑)」

中河内「ハハハ!」

福井「それが、物語の内容と自分たちのプライベートも一緒にリンクして、どんどん絆が深まっていって、本当にこんな体験はできないなっていう2018年の公演だった。だから本当にスペシャルな公演だったなって思っています。で、WHITEは再演だったのですが、BLUEは新チームで、まあぴろし(矢崎広)は初演に引続きだったのですが、僕らも初演の大変さをわかっているのでBLUEの気持ちもわかるし、でも自分たちのレベルも上げなきゃいけないし、って本当に大変だったんですが......まぁ、一番大変だったのはアッキーだったと思うんですが」
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中河内「ウン!」

中川「それを、見守ってくれててね......」

福井「(笑)。でもBLUEはBLUEで新しい風を入れてくれて。『ジャージー・ボーイズ』って本当にメンバーによって違う面白い作品だなというのも感じました、それがCDに凝縮されていると思いますんで、ぜひ」
(みんな拍手!)
 
 
●フランキー・ヴァリの声ではなく自分の声でフランキー・ヴァリを演じていくっていう次のもうひとつ目標がみえた(中川)
●これからも僕の中でずっと生き続けるジャージーボーイズだと思います(福井)
  
―― 初演、再演と演じてきて、『ジャージー・ボーイズ』で演じたご自身の役は、今までのキャリアの中でどういった存在になっていますか。

中河内「僕はまず、ミュージカル界の中でも "歌の怪獣" と呼ばれる方々と肩を並べなきゃならないプレッシャーがありまして(笑)、「まじかよ」っていうところから始まりました。でもその中で、この4人で作るハーモニーということに重きを置いて、それに向けて色々トレーニングを積み重ねて、レベルアップしながらやらせてもらった。この『ジャージー・ボーイズ』は僕の人生の中でも、ひとつ、自信がもてた作品ですし、今もこの『ジャージー・ボーイズ』に出演したっていうことが自分の芯の中でひとつとても強いものになっています。先日、外国の演出家と話をしていて「『ジャージー・ボーイズ』に出ていたんだって?」って訊かれました。何やっていたの?と言われて「トミーです」って言ったら「だよね」って(笑)。そう言ってもらえたことが嬉しかったんです。わかってたつもりなんですが、この作品が世界でもとても知名度があって、みんなが愛している作品なんだなって改めて理解しました。だから僕の人生の中で『ジャージー・ボーイズ』はトップ3に入るくらいの、本当に宝物の作品と、役です。今でも自信を持って「僕も『ジャージー・ボーイズ』に出てたんだ」って言える作品です

中川「物語の冒頭の<春>を担当して、作品の幕を開けていくのがトミーで、フランキー・ヴァリにとってもトミーってものすごく大きい存在。もっと言ったら『ジャージー・ボーイズ』は実話を元にしていて、4人の物語が舞台作品になりうるものにした、その一番のきっかけだった張本人がトミー。そのトミーを演じたガウチが今話したようなことを感じていたんだな、次の現場でも自分の役の大きさや作品に関ったことを実感していくって、まさしくすべてを表現しているなって今、思いました。そういうトミーに見出されてフランキー・ヴァリは世に出ていくんですが、フランキーは劇中、16歳から50代まで描かれています。俳優・中川晃教としては、やっぱり16歳から50代までの年代を生きるということの経験は大きかった。もっと言えば、まだ自分は50代に達していないけれど、これから先、自分が求められる限り、このフランキー・ヴァリという役に自分の経験や自分の俳優としての人生を注ぎこんでいいんだって思わせてくれた、そういう役と出会えたのは、俳優としてすごく恵まれているな、幸せだなって思います。
 あと、このあいだ(今年9月)フランキー・ヴァリが実際に来日されたんです。いま87歳で "最後の来日" って言われていたんだけど......」

福井「いきたかったー」

中川「僕は神奈川で公演の初日直前で、舞台稽古中だったんです。舞台稽古って絶対に終わる時間は21時とかになってしまうです、でもその日は皆さんのご協力をいただいてなんとか19時までには神奈川の劇場を出ることが出来て。なんとか後半1時間くらいはコンサートを拝見できました。そのコンサートを主催しているキョードー東京さんが『ジャージー・ボーイズ』にも関っていらっしゃったこともあり、「日本のフランキー・ヴァリ=中川をなんとかしてご本人に面会させよう」という意気込みの中(笑)、緻密な段取りを敷いていただいて、こういう皆さんの思いの中で僕はフランキー・ヴァリという役に出会えて今ここにいるんだって噛み締めた瞬間でもあったのですが。
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やっぱりご本人と面会して写真を撮らせていただいて、日本のフランキー・ヴァリ=中川晃教を認めてくれたんだって思えたのは、自分にとって次に向かっていく力になりました。それにステージで歌声を聴いたとき、ほんっっっとに、たまげるくらい素晴らしい声だったんですよ。どこからあの高い声は出ているんだろうって、まさに「天使の歌声」って称される意味が、はじめて生で聴いてわかった。この『ジャージー・ボーイズ』というミュージカルでフランキー役を手中に収めるためには、あのフランキーの声の出し方をちゃんと踏襲して、それをもってフランキーになれるかなれないか、という審査があるわけです。やはりそのトワングというファルセットの発声が出来ればある部分合格できるというひとつのガイドがあって、僕はそれをクリアすることができたからフランキーになれたって、最初はそれを自分の糧にしてきたし、再演ではもっとこの声の精度をあげたいと思ってやってきたのですが。でもそのフランキー・ヴァリの実物の声をきいたときに、これは技術じゃない、やっぱりあのフランキー・ヴァリさんの唯一無二の声なんだっていうことがわかるわけですよ。そう思った時に、色々なことが腑に落ちて、次に向かって自分が今度はどこを目指していけばいいのかという目標が見えました。技術ももちろん追求し、そこで目に叶ったからこそこの役が出来るという責任感を持ちながら、一方でやっぱり自分じゃなければ出せないフランキー・ヴァリの声がある。自分の声でフランキー・ヴァリを演じていくといういう次の目標が見えました。やっぱり18歳でデビューし、モーツァルトという役で10代、20代と代表作をいただいて、30代になって、またふたたび代表作といえるフランキー・ヴァリという役と出会った。やっぱりこのフランキーを自分の30代の代表作になるように頑張っていきたいと思わせてもらえる役だなって改めて思いました」

福井「僕はニックという役をいただいて、このミュージカル界で大活躍の、僕よりも若手の人たちと一緒に、青春をすごしたなっていう感覚です。一緒に燃え尽きたなという感覚でそれがすごく嬉しかったし、それを観客の皆さんに楽しんでいただけた。またそれぞれのチームでそれぞれが役と本当に合っていて、それも奇跡的だった。自分では見つけられない魅力を引き出してくれた配役というか。しかもそれが4人揃ったときにもっと大きな力で舞台上で爆発できたってことがとても嬉しく思いました。僕の舞台のキャリアの中でも本当に特別な作品。それこそCDを聴いたときにあの感覚がすぐに蘇っちゃって本当に涙ぐんでしまったくらいなんですが、これからも僕の中で『ジャージー・ボーイズ』はずっと生き続けると思います
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―― 最後に、CDが『TEAM WHTE』『TEAM BLUE』2盤リリースされていますので、ご自身のチームBLUE盤のアピールなどがありましたら...。

福井「まだWHITEしか聴いていないんですが(笑)、やはりライブ録音ということで、音楽を楽しめるだけではなく劇場で体感したことの追体験が出来る。セリフも入っていますし、本当に臨場感があります。チョイスもこだわってもらっていて「あ、ここ使ってくれている」といったような、たくさんの皆さんの愛が詰まっています。聞いた話ではWHITEとBLUEでは抜粋したセリフがちょっと違ったりもするらしいです。もう両方ぜひ聴いて、楽しんでいただけたらと思います」

中川「出来立てほやほやだから、実は僕もまだWHITEしか聴いていない(笑)。でも僕たちの渾身の1枚が形になったってことを嬉しく思うのと、それを何度も噛み締めてきいてもらえると思うので、ぜひ噛み締めてほしい。僕たちも聴いていきたいし、手にとった方々もぜひ両バージョンの魅力を堪能していただいて楽しんでいただけたらと思います」

 

◆ イベントの模様 ◆

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ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』は2020年7・8月に帝国劇場での上演が決定しています!
(キャストは中川晃教さんのみ発表済み)
公演を楽しみに、さらにパワーアップするであろう『ジャージー・ボーイズ』に期待して待ちましょう。

 
取材・文・撮影:平野祥恵(ぴあ)


『ミュージカル ジャージー・ボーイズ チームWHITE/チームBLUE 2018年キャスト ハイライト・ライヴ録音盤』
定価:3,000円(税抜)
発売日:2019年11月11日(月)
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