堀井新太、黒島結菜をはじめ、10名の若手俳優との芝居づくりの現場は、ほどよい緊張感に包まれている。繰り返し行われる部分稽古は、岩松の具体的な指示で、ちょっとしたニュアンスが変わり、全体の空気もがらりと変わる。
家族の最後の晩餐のシーンで岩松が繰り返し口にするのは、「何気ない会話にしないで」ということ。一言一言が緊張感を孕み、隠された感情が関係を動かしてゆく様が、具体的に見えてくると、なぜ、この会話が今なされているか、その深い意味に納得できる。
時間軸のずれた二つのシーンがそれぞれに影響しあい、時折融合するような気配も見せる。二つのシーンで二役を演じる役者もいるのだが、それぞれの役割に共通点と、その役でなければならない意味があることがわかってきて、興味深い。
M&Oplaysプロデュース「少女ミウ」
公演期間:2017/5/21(日)~6/4(日)
会場:ザ・スズナリ(東京・下北沢)