浅草・浅草寺で開催される年中行事《羽子板市》に、『新春浅草歌舞伎』の出演者が登場しました!
《羽子板市》について・・・
江戸時代、毎年12月17日、18日にお正月用品や縁起物を売る店が境内に集まり、「歳の市」と呼ばれ、江戸随一の《市》としてその名が知れ渡っていたそうです。
現代では、「歳の市」が《羽子板市》としてその形をとどめ、浅草で毎年この時期に開催されています。
浅草公会堂前での記念写真
左から、中村隼人、坂東新悟、坂東巳之助、中村米吉、中村錦之助
俳優の足元には、浅草ゆかりの俳優、落語家、歌手、芸能人の方々の原寸手型とサインがあります。
浅草寺に移動後、各俳優が自分を模した羽子板を持っての決めカット。
会見場では、お一人ずつ、自分の羽子板の感想と「新春浅草歌舞伎」への意気込みを話しました。
巳之助さん
「昨年に引き続き、この羽子板市にお邪魔させていただきましたが、本当にすごい賑わいです。いよいよ浅草のお正月が近づいてきたんだなと感じているところでございます。私は、この羽子板にしていただきました「毛抜」の粂寺弾正をはじめ、第一部で2演目、第二部で2演目の4つに出させていただきます。様々なお役を演じることができて、こんなに幸せな年明けはないなと今から楽しみにしております」
新悟さん
「平日にもかかわらず、こんなにたくさんの方に集まっていただきありがとうございます。羽子板市では、五郎丸さんや羽生さんの羽子板もあって、それがまたすごいそっくりで、(自身の演じる「義経千本桜」の)静御前は来月初めてやらせていただくのですが、こんなにそっくりに作っていただき嬉しい限りです。この浅草では街をあげて浅草歌舞伎を応援してくださいますので、自分たちも、街と一緒に盛り上げていけたらと思っています」
↑巳之助さん、米吉さん、錦之助さんはあのポーズをしている!?
米吉さん
「羽子板にしていただいたのは、来年勤めさせていただく「与話情浮名横櫛」のお富さん。本当に色っぽいといいますか、こんな風に自分ができたら、と思っております。昼と夜でそれぞれ1役ずつ出演しますが、全く違う雰囲気の役です。一生懸命勤めますので、よろしくお願いいたします」
隼人さん
昼の部「三人吉三」で勤めるお嬢吉三の羽子板を見て「ほとんど女方を勤めたことがないのに、このクオリティの高さは凄いです。普段は立役ですが、米吉くんに負けないよう色気を出して勤めたいです。我々役者にとりましては、客席からの声援で、よしまた頑張ろうと100%以上の力が出せるのがこの浅草歌舞伎のいいところ。ぜひよろしくお願いいたします」
錦之助さん
「私が浅草に出たのは今から21年前でございます。隼人はまだ赤ん坊、米吉くんもそうでした。巳之助くん、新悟くんは幼稚園にあがったばかりの頃でした。その若い人たちが立派に成人して、浅草歌舞伎でメインの役をやるようになったことは、親としまして、感無量でございます。自分の出番がなくても、朝から晩まで劇場に居て、みなさんの芝居を見て勉強する。この浅草で一生懸命勉強して、将来大きな役者になってほしいと願っております」
錦之助さんは横にいる若手を見て「この中に入りまして修学旅行の引率者の先生の気持ちがわかりました」と笑わせ、場を和ませていました。
最後は全員で羽子板を手に、笑顔でポーズです。
「新春浅草歌舞伎」は、来年1月2日(土)から26日(火)まで、浅草公会堂にて上演。