2015年5月20日(水)~24日(日)、東京文化会館 大ホールに『国立モスクワ音楽劇場バレエ』が来日!
演目はブルメイステル版「白鳥の湖」とブルメイステル版「エスメラルダ」。
バレエ大国ロシアで、国立モスクワ音楽劇場バレエ団が他と違うのは、
マーロン・ブロンドやアル・パチーノも習得した演技理論 "スタニスラフスキー・システム"に基づき、
「ダンサー=俳優」の理念を掲げ、踊りだけでなく、登場人物になりきった俳優としての表現力をダンサーに求めていること。
原作やバレエを知らない人でも内容がわかるようにストーリーを重視していので、初心者でも楽しめます!
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ブルメイステルの名作、愛がテーマの「白鳥の湖」とサスペンスあふれる愛憎劇「エスメラルダ」は同劇場の特徴を最も表す代表作。
ダンサーと共に来日する専属オーケストラが奏でる音楽、緻密で洗練された衣装と舞台美術とともに、「ダンサー=俳優」が織りなす濃厚なドラマをぜひご堪能ください!
<演目紹介>
ブルメイステル版「白鳥の湖」(全4幕)
音楽:ピョートル・チャイコフスキー
台本:ウラジーミル・ベギチェフ/ワシリー・ゲリツァー
振付・演出:ウラジーミル・ブルメイステル [1953年]
第2幕振付:レフ・イワーノフ 第2幕復元:ピョートル・グーセフ
美術:ウラジーミル・アレフィエフ
いくつもの版がある「白鳥の湖」ですが、ブルメイステルはオデットが白鳥に姿を 変えられる序章場面と、愛の力で人間に戻るという終結場面を導入。
また、物語色が濃いチャイコフスキーの書いた曲の構成を復活させ、曲の順番を出来る限りオリジナルに戻し、物語をわかりやすくしています。特に黒鳥が王子をだます第3幕は注目だ。衣装、照明、舞台全体を計算し尽くした構成で、たたみかけるように物語が展開する。パリ・オペラ座でも採用された「白鳥の湖」の傑作だ。
ブルメイステル版「エスメラルダ」(全3幕)
音楽:チェーザレ・プーニ/レインゴリト・グリエール/セルゲイ・ワシレンコ
台本:ワシリー・チホミーロフ/ウラジーミル・ブルメイステル
原作:ビクトル・ユゴー「ノートルダム・ド・パリ」
振付・演出:ウラジーミル・ブルメイステル [1950年]セルゲイ・フィーリン[2009年]
美術:アレクサンダー・ルーシン[1950年] ワレリー・レヴェンターリ[2009年]
ヴィクトル・ユゴーの小説「ノートルダム・ド・パリ」が原作の、麗しきジプシーの踊り子エスメラルダと彼女をめぐる男たちの物語。
ブルメイステルはこれにエスメラルダの出生の秘密にまつわるエピソードを加え、愛、嫉妬、欲望、裏切り、心の叫びを描き出します。世界でも全幕は滅多にお目にかかれない名作!
来週からは、国立モスクワ音楽劇場バレエを招聘する主催者であるキョードー東京のバレエ担当1年目特派員レポート①をお送りします!
現地視察として単身でモスクワに渡った特派員のリアルレポートは、連載予定ですので、今後も是非チェックしてください!