マクベス、マクベス夫人、バンクォー、マクダフ、魔女3人、ダンカン王・・・20人にも及ぶ登場人物を一人で演じ分けるという。
本作はスコットランドの実力派俳優アラン・カミング主演で2012年6月に初演、その後、数々の演劇賞を受賞した話題作だ。
舞台は精神病院、登場人物は病室に隔離された患者。病室の監視カメラが患者の動きをすべて捕らえ、病棟のモニターにすべて映し出される。患者の中に内在した「マクベス」の登場人物が「マクベス」の忌まわしいドラマを再現していく。
つまり、観客は患者を通して「マクベス」を追体験していくという仕掛けだ。
今回の日本公演では、オリジナルの演出家であるアンドリュー・ゴールドバーグを演出に迎え、日本語で上演される。
初心者でも楽しめる「革新的なマクベス」に
製作発表でのアンドリュー・ゴールドバーグによると、
「初めてマクベスを見る人も、マクベスを見るのは50回目という人も、
新しく楽しめるような内容にしたい。」と語っていた。
スコットランドでの公演の際も、若い観客が多く見に来て、好評だったとのことなので、難解なイメージが付きまとうシェイクスピア作品だが、初心者でも味わいやすい舞台にしてくれそうだ。
以下の動画は制作発表を収録したもの。
主演の佐々木蔵之介氏がいかに演劇好きで、いかにこの大変な仕事のことを楽しみにしているのかを感じて頂けるのではないだろうか。
本作は7月12日(日)から東京・パルコ劇場で上演。
その後、豊橋、大阪、横浜、北九州でも公演される。