2012年に上演されたNODA・MAPの「エッグ」。
妻夫木聡、深津絵里、仲村トオルなどはもちろんのこと、初演と全く同じキャストが集結し、本日より再び上演される。作・演出はもちろん野田秀樹。劇中の全楽曲は椎名林檎の書き下ろしだ。
また、本作は東京、大阪、北九州で上演されるが、3月にはパリで上演されることが決まっている。
事の経緯は2012年の「エッグ」初演時、パリの国立シャイヨー劇場の芸術監督ディディエ・デシャン氏が同作を観劇して衝撃を受け、正式に「エッグ」を招聘したとのだそうだ。
我々が知っている/知らない/知りたい/知った気になっていた日本
架空のスポーツ種目"エッグ"に情熱を注ぎ、オリンピック出場を目指す二人のアスリート(妻夫木聡、仲村トオル)。
そして、彼らの間で歌い、踊り、心揺れ動くシンガーソングライター・苺イチエ(深津絵里)。
スポーツと音楽への大衆の熱狂の光と影をモチーフとした、この物語は次第に時空と場所を飛び越え、悲しく鮮烈な、かの時代へのレクイエムを描き出す・・・。
私は初演も観劇していたが、今回の方がストーリーがわかりやすくなっている気がした。おそらくは、オリジナルメンバーでの再演ということで、俳優もスタッフも作品を深く掘り下げ、熟練したからではないだろうか。
以下の動画はゲネプロの様子を収録したもの。深津絵里の演じる苺イチエは初演時にも増して魅力的だった。
前売は完売しているが、当日券は毎回販売するとのことなので、「エッグ」、観劇してみてはいかがだろうか。
(撮影・編集・文:森脇孝/エントレ)