火のようにさみしい姉がいて 東京公演レポート到着!

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「火のようにさみしい姉がいて」

思わず息をのむ 大竹しのぶ×宮沢りえ 舞台初対決!! 
関西出身の名優 段田安則 の鬼気迫る熱演も必見! 
絶賛を浴びた東京公演での熱気が、いよいよ大阪を席巻する! 

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撮影:谷古宇正彦

蜷川幸雄演出のもと、大竹しのぶと宮沢りえ が舞台初共演を果たした舞台『火のようにさみしい姉がいて』(企画・製作:シス・カンパニー)
大阪公演がいよいよ10月5日(日)より、シアターBRAVA!にて開幕します!
演劇界の「ゴールデンコンビ」と形容され、数多くの伝説的な舞台を世に送り出してきた
作:清水邦夫と演出:蜷川幸雄 ですが、蜷川が本作品を演出するのは初めて。
一足先に開幕した東京公演は、まさに新たな伝説の誕生を目撃しているという興奮と喜びに満ちあふれています。
そして、もうひとつの話題、<大竹しのぶ×宮沢りえ>の2大女優の舞台初共演は、東京公演開幕前の予想をはるかに上回る緊迫感と熱気に包まれ、
連日の東京公演で、超満員の観客が見守る中、益々のヒートアップを見せています。 
これまで、2011年放映の NHK 大河ドラマ「江~姫たちの戦国」での共演がある2人ですが、
1ヶ月の稽古を共にし、同じ劇場空間で対峙するのは初めてのことです。
大竹、宮沢それぞれの主演舞台を幾度となく演出し、2 人の魅力を知り尽くしている蜷川幸雄だからこそ実現できた顔合わせだと言えます。
また、物語上で、2人の女の狭間に立ち、虚構と現実の迷宮で悶絶する俳優を演じるのは、
京都で生まれ育った生粋の関西人である 段田安則。 
映像では飄々とした表情が印象的な段田ですが、激しい演技対決の火花を散らす女優2人の間で、その鬼気迫る演技力を炸裂させ、
美しく抒情的なセリフに激情を込めた清水邦夫戯曲ならではの世界観を体現しています。
蜷川演出に導かれたこの三者の激突は、劇空間を熱く濃密な空気に満ちた別世界へ変容させ、大阪公演でその圧巻のクライマックスを迎えます! 

【ものがたり】
ある俳優(段田安則)とその妻(宮沢りえ)が 20 年ぶりに雪国の男の故郷に戻ってくる。
妻にとっては初めての夫の故郷だ。仕事にも人生にも行き詰まった夫婦の"転地療養"を兼ねた帰郷らしいのだが、
道を尋ねるために立ち寄った理髪店で、男が誤って鏡の前にあったシャボンのカップを割ってしまう。
次の瞬間、理髪店の女主人(大竹しのぶ)や、得体の知れぬ客たちが次々に現れて、本気なのか演技なのかわからない
ほどの脅迫的な言葉で 2 人を取り囲む。そうこうするうちに、女主人は男の姉だと名乗り、
男には身に覚えのない思い出を語り始め、弟だという人物まで登場。
今、鏡の前で語られている男の過去は、果たして現実なのか、虚構なのか?
判然としなくなった妻は、真実を追求しようと敢然と立ち向かうのだが・・・。

【演出家・キャスト コメント】

演出:蜷川幸雄 
「木冬社」に書いた作品を、今回初めてやってみたら予想以上に面白い。
大きな劇場で、細やかな心理がわかりやすく伝わるよう工夫をしていますし、役者さんに対しても、
これまでの僕の要求とは少し角度の違うこともどんどん求めていっています。
今回、「大竹しのぶ、宮沢りえ の舞台初共演を怖いモノ見たさで引き受けた」、なんて冗談を言っていますが(笑)、
役者さんたちも楽しそうだし、それを見ている僕も楽しいですよ。

大竹しのぶ 
蜷川さんが作り出す清水邦夫さんの世界には不思議な魅力があり、よく拝見してきました。
実際に清水作品を演じるのは今回が初めてなのですが、その言葉はとても美しく、でも、とても複雑です。
現実と幻想の世界の境目を行ったり来たりしながら、ずっと探り続けていました。
本当にお芝居が大好きで真面目なりえちゃんと、絶対的な信頼感がある段田さんやみんなと一緒に、
いろいろと話し合いながら稽古をしてきました。まだまだ進化していくように頑張ります。

宮沢りえ 
大竹さんや段田さんをはじめ、大好きな俳優さんたちとご一緒できることが嬉しくて興奮の毎日です。
でも、その分プレッシャーも大きくて、最初はとても緊張しました。それに、今まで演じたことがないタイプの役なので、
自分の新たな引き出しを開くために、稽古中は悩んだりもがいたりして、蜷川さんからも愛あるゲキをたくさんいただきました。
学ぶことや発見が多い濃密な稽古を通して得たものを、もっともっと深めていきたいですね。
皆さんにステキな舞台をお見せしたいと思っています。

段田安則 
蜷川さん演出の舞台に出演するのは 5 作目です。いつも稽古の段階から、日々本番に臨んでいるような錯覚に陥るのですが、
今回は特に清水作品独特の静謐な緊張感に満ちた稽古でした。
登場人物が虚実の狭間で揺れ続けている謎の多い戯曲なので、それを演じるには緻密さと繊細さが重要です。
作者の意図を代弁するかのような蜷川さんの細やかな言葉と導き、
大竹さん、宮沢さんという心から信頼できる女優さん2人の存在が、この劇世界の迷宮を演じる上での大きな支えです。



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