浦井健治主演、ミュージカル『アルジャーノンに花束を』が9月18日、天王洲 銀河劇場にて開幕しました。
原作は、日本でも販売部数300万部を超える、ダニエル・キイスによる大ヒットSF小説。
これをもとに、2006年に荻田浩一演出、浦井健治主演で上演され、大きな評判を呼んだ伝説のミュージカルの待望の再演です。
32歳になってもなお、幼児なみの知能しか持たない青年チャーリー・ゴードンが、白ネズミのアルジャーノンとともに臨床試験の被験者として脳の手術を受け、天才へと変貌していきますが...。
8年ぶりにチャーリィに挑む浦井さんは、繊細で純粋で、まさにチャーリィそのもの。
冒頭、「ぼくわかしこくなりたい」と話すキラキラとした瞳に胸が打たれます。
その後チャーリィは外科手術によって知能を得て、急激に天才となっていきますが、それに伴い歌声まで変化していく浦井さんの舞台人としての力量にも唸らされました。
またアルジャーノンを取り巻く人々の思惑や戸惑いや嫉妬、悔恨といった感情も丁寧に描かれていてやるせなく、それでいてどこかファンタジックな味わいもある、不思議なミュージカルになっています。
開幕に際し、出演者の皆さんからのメッセージが届きました。
■浦井健治■
初演から8年を経ての再演は、喜びと共にプレッシャーもありましたが、稽古を重ねるほど、嬉しさが溢れてきました。
常に[人が好きで、人と共に生きていきたい、笑顔で笑い合っていたい]と思っているチャーリィと、チャーリィと関かわった人々が何を感じ、どう変わっていったか。原作に込められたメッセージが皆様に、花束のように届けられるよう、一回一回大切に演じます!
■良知真次■
初演は8年も前の作品で、8年もの時を経ての再演ということで。
僕は再演からの出演になるのですが、チャーリィ・ゴードンをあらゆる角度からジリジリとせめていく、ニーマー教授とパン屋のギンピィをしっかりと演じさせて頂きたいと思います。
宜しくお願い致します。
■宮川浩■
待ちに待った再演、そして本番。とてもワクワクしています。
もちろん不安はあるけど、今日の日のためにやってきた稽古を信じて、楽しみたい!というのが正直な気持ちです。
見どころ?
聞きどころは、全編通してのとっても難しい音楽です♪
■安寿ミラ■
感動の名作を歌やダンスを取り入れミュージカル化するというのは非常に大きな冒険ですが、キャスト・スタッフ一丸となって、原作に溢れている「愛」や「希望」を信じ、それをお伝え出来ますようにと、初日の舞台に向かいます。
ダニエル・キイス氏に敬意を持って捧げたいと思います。