七之助が舞台挨拶に登場!亡き父・勘三郎への思いを語る

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中村勘三郎を追ったドキュメンタリー『映画 中村勘三郎』が限定上映!

昨年、12月5日に逝去した十八世中村勘三郎のドキュメンタリー映画が東京・東劇で上映中だ。 20年間にわたる密着取材、約7000時間にもおよぶ膨大な映像記録から厳選したシーンを抽出し、真実の勘三郎の姿を描いている。 21日、映画の公開を記念して勘三郎の次男で歌舞伎俳優の中村七之助が舞台挨拶に登壇した。

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七之助は現在歌舞伎座で「仮名手本忠臣蔵」に出演中。 夜の部の六段目で早野勘平・女房おかるを演じてから駆けつけ「いま、勘平さんとお別れをしてやってきました」と早替わりのようなスピードで東劇に登場、劇場につめかけたファンを喜ばせた。

映画について「フジテレビの方が幼い頃から私たち親子を撮り続けてくださいまして、父が"寝るところと用を足すところ以外は全部撮っていいよ"と言ってたくらい。生の父の姿、父の全てが詰まっている作品になっていると思います。ぜひ楽しんでください」と挨拶。

撮影時の勘三郎は「どんなときでもカメラを嫌がらなかったですね。疲れているだろうなと思ってもいつも笑顔で"いいよいいよ、撮っていいよ"とか、"ここ撮ったほうがいいんじゃないの?"と自ら提案してました。やっぱりプロデュース能力が非常に優れているというか、芝居でもそうでしたけれど的を外さない人でしたね」と懐かしんでいた。

そんな七之助自身は「初役でピリピリしているときにそばにカメラがいると嫌でした」と明かし、「顔(化粧)をしているときに横で撮られているのも嫌で、"これ(オンエアで)使わないだろうな"と思いながらしてましたが、父はそんな時でも嫌な顔もせずに"撮っていいよ"と言ってましたね。早替わりなど(映像)作品として素晴らしいものになるな、とか、お客様にこれを見せたら絶対喜んでくれるな、といったことを常に考えてやっていたと思います」と語った。

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映画は今までテレビで放送されたことのない貴重な映像も多く、平成中村座NY公演の舞台裏など勘三郎が様々なことに挑戦する姿が記録されている。そんな父の背中を見てきた七之助は「すごく気を使う人でした」と話す。

「つねに中村勘三郎を演じているという雰囲気がありましたね。いつもそんなに気を使わなくてもいいのになと思ってた部分もありますけれど、作品に対しての愛情だったり、お客様に喜んでもらえるものをすごく追い求めていた」

今回の映画では、歌舞伎という伝統芸能を後世へ伝えるため粉骨砕身する姿もあり、その厳しさがヒシヒシと伝わってくる。

「父のイメージは、コクーン歌舞伎だったりNY公演だったり野田秀樹さんと新作歌舞伎を創ったりと、新しいものに挑戦するイメージがあると思います。破天荒で型破りな歌舞伎役者さんと思われている方も多いと思いますが、実は僕たちには"もしも、江戸時代でいろんな方が歌舞伎を観てくれる環境だったら、鏡獅子を踊ったり、(「仮名手本忠臣蔵」の塩冶・)判官さまをやったりしていたいんだ"と言っていました。僕たちについては"歌舞伎座で小さい役でもいいから先輩方がやっている姿を見れる役があったらそっちに出したい"とも言っていたので、その言葉を肝に銘じています。父がいろいろな(新しい)ことをやれたのは、歌舞伎の基礎があったからこそだと思います」と気を引き締める。

そんな七之助も兄・勘九郎の息子、七緒八くんの話になるととたんに相好を崩す。

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「七緒八は天才だっていつも言ってるんですけれど、それを言うと兄に怒られるんです(笑)。 父もそう思っていると思います。父は七緒八のことが大好きでしたし、やっぱりいろんなことを教えたかったと思います。それを教えていくのは兄や僕だったりするので、これからもっともっと歌舞伎が発展してくれればいいと思います」

本作を手掛けた松木創監督は、この映画のテーマは「DNAはずっと続いて連綿と受け継がれていく」のだと言う。

希代の歌舞伎俳優・中村勘三郎は何を目指して走り続けたのか。 歴史に残る名優の真の姿を追ったドキュメンタリー。 『映画 中村勘三郎』は来年1月10日(金)まで東京・東劇にて限定上映。

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