クロムモリブデン「進化とみなしていいでしょう」 森下亮 vol.2

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6月始めました。
森下亮です。

クロムは50回の稽古の内10回が終わりました。
残り6月に20回、7月に20回!
...途方もないです。
と思ってるのは今だけで、いくらやっても時間足りなくなるんですけどねっ。

まだまだ前半戦。
まだなーんにも決まってません。
その決まってなさ、他の劇団の方が見たら驚くと思います。
作っては壊し、作っては壊しっぷりが...ひどいのです(笑)。
「結局何も決まってない!」ていう。
実験実験の日々なのです。

ひとつのシーンだけでも演出の青木から様々な指示が飛びます。

「シェイクスピアの時代ならどう演じられてたか」
「つかこうへいさんが演出したらどうなる?」
「世界一静かに」
「コントにして」
「相手のセリフを消して」
「全員外国人で」
「人間味なくして」

などなど...


「シェイクスピアの時代なら」というのをひとつ取っても
例えば舞台の上で「走る」という表現はどういう遍歴を辿って来たのだろうという研究なのです。
それは今回の芝居で犯罪者の「逃走」のシーンがあるのですが、
それを作る前にこれまであった「走る」「逃げる」表現を全部潰してから、
「じゃあ2012年の今誰もやったことない表現やろう」となるんです。

ええ、はい。
これ...途方もないですよ?(笑)

という研究所みたいな稽古もあれば、
超キャラ芝居で勝負!みたいな日もあります。

金沢涼恵の桃井かおりさん風!
奥田ワレタの立川談志師匠風!
渡邉とかげの黒柳徹子さん風!
久保貫太郎の織田裕二さん風!
などなどなど...
僕はオネエキャラで攻めてみたり。

いや、モノマネではないんですけどね。
雰囲気です。
モノマネとしてはクオリティ低いんで(笑)。
稽古場は大爆笑。
間違いだらけ!
でもヒントだらけ!
確実に一条の光は見えました。

「演じようという強い意志が見えて良かった」
と青木さん。
もちろん「演技し過ぎてダメになる」というパターンもあるのだけど、
それはこれから絶妙バランス探っていきます。

写真は美術稽古のひとコマ。
まだ舞台美術も確定してないのでこれも実験を重ねます。
稽古場にある机や椅子を使ってレゴブロックのごとく作っては崩し作っては崩しして、
今回の芝居に合う最大に効果的な舞台美術を探るのです。
kuromu0601.jpg

10日にはついにチケットが発売しますよっ!!
そろそろ皆さんスケジュール帳とにらめっこお願いします♪
初日と千秋楽が特に人気です。

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