●モダンスイマーズ初のスタジオ公演
「どん底スナイパー」が始動開始!!
今回の作品は、いつもと違う初めてずくしです。
まず、モダンスイマーズの中枢となる蓬莱竜太不在、それに替わって
古山憲太郎が脚本・演出を担当。
そして、いつもは稽古場としてお世話になるサイスタジオのご協力で
かねてから試してみたいと考えていたスタジオ公演がここで実現しました。
ここでは、出演者の皆さんからの生の声をお伝えする前にモダンスイマーズの
芝居づくりや、今回の公演のみどころなども写真や動画でお伝えできるようにしたいと
思います。
これから初日の9月12日まで、どうぞよろしくお願いいたします!
●集会所から始まる稽古
早速、稽古の様子と出演者の紹介をしながら「どん底スナイパー」とモダンスイマーズの
芝居づくりなんかも覗いてみます。
稽古場公演といっても、今回に限らずモダンスイマーズでははじめからサイスタジオを使う
わけではありません。たいてい、の劇団やカンパニーと同じように公共の施設を使用します。
住みなれた場所での登録があることから、この初期稽古場おさえは座長自らが担当。
この間は、時間使用で場所を転々とするわけですが、中でも使用頻度の低い某集会施設は
畳の部屋なので、他の団体はまず使用しません。
稽古場として使用できる施設には限りがあり、
公演時期によっては稽古スケジュールどおりに場所を押さえられないということがあります。
そこで、モダンスイマーズはこの施設をほぼ独占!?使用することが可能好都合なのです。
かつてここには過去に登場した俳優さんは、ほとんどどなたということは関係なくここで顔あわせや
初期の稽古をしています。
モダンスイマーズの"奇を衒わない芝居"、それは客演の俳優さんがどんな方だからといって
必要以外に紀気を使わず、芝居創りという共同作業を基本に全員の気持がそこに向くことを重要と
考え、その価値観を共有できる客演さんと過ごす時間を大切に考えています。
そんな姿勢の現れが、この初期稽古場にも反映されているということでしょうか...
初回はその雰囲気を少しお見せして、その稽古場を垣間見つつ稽古中の出演者をご紹介します。
●8月24日の稽古
ここに至り、台本のカット部分を確認、そして本読み。
その後に修正後の台本で立ち稽古を再開。
西條義将
モダンスイマーズの座長だけあって「殿」「赤鬼」の愛称で頼もしい存在、笑顔がさわやか!(次回の写真は笑顔で...)
古山憲太郎
演技を見る目はすっかり演出家。いつもは見られる側ながらその姿も板につき...
●今回の公演での不在は役者ではなく、唯一の作・演出家でしたが...
ご周知のとおり蓬莱竜太不在、たいていの集団はここまで核となる存在がないと稽古場の雰囲気にも変化が
あるものですが、5人の劇団員の内の4人がいればそこは普段のモダンスイマーズの稽古場とは不思議なくらい
変わりありません。芝居へ思いや姿勢、劇団公演として向うことには、なんら影響がない、もちろん蓬莱作品でない
ことの影響は認識しているだけに、いつも以上に"いい芝居創るぜ"オーラ(!?)を感じるのは気のせいでしょうか...
まだまだ試行錯誤中、とはいえ本番までは2週間少々を残す時期で追い込みがかかるのもこれからです。
●劇団員の兼務もこれから!
公演ではお決まりのDM作業もモダンスイマーズでは、それぞれのお客様への作業は劇団員が分担して行います。
宿題のように必要なものを与えられるわけですが、その作業も完了、次はセットや小道具を用意したり、舞台の準備を
しながら稽古をしていきます。
劇団員は常に舞台監督である座長、西條の指示と指導のもとに速やかに行動する、というのもモダンスイマーズの特徴。
今回は最年少の宮崎さん、この波に乗り切れず右往左往の姿がほほえましい(本人は蒼い!?)ものです。
お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、モダンスイマーズのチラシのスタッフ欄にたいてい舞台監督の名前がありません。
その理由はここにあったわけです。
劇場にや芝居に応じて、本番には舞台監督に入っていただくこともありますが、その任務としては常に座長としては外れる
ことはありません。
だからこそ普段の公演では台本が遅れがちな蓬莱もこの座長の対応によって守られて執筆や演出に集中できるわけです。
そして、そのお返し(!?)というか代償というんべきか...誰もをうならせ、予測できないことを稽古場で見せたりできるんでしょうか。
お互いに許しながらも緊張感を保った関係、まさにそれがモダンスイマーズともいえますが、それは今回の古山の初演出家ぶり
にも同様のようです。
●作・演出の古山はひよこからにわとりに...
この場合、まだまだひよこの古山は、台本は当然稽古開始にはあげて本読み。
そして、熟練俳優の三田村さんや蒲田、さん、紅一点の斎藤さん、信頼厚い劇団員たちに意見交換のもとに
大幅なカット、ブラッシュアップをして立ち稽古に入っています。
その表情は、俳優の時とは異なり別な脳みそを使ってることが歴然です。
真剣な表情は役者の時も同じですが、やはり演出を受ける側とする側は大きく違ってきます。
しかし、その伸びやかでちょっと驚く(いろんな意味で)ことを考える古山らしく、劇団員の温かくも厳しいまなざしの中で
すくすく育っているようです。
出演者の方々は、果たしてどう感じているのか...
それはこれからのブログでお楽しみに!ということで今回はこのあたりで失礼致します。
是非、モダンスイマーズ公式サイトの稽古場日誌とあわせて、こちらのブログをご覧いただいて、ご観劇いただけると
お楽しみ倍増です!!
三田村周三
最年長にして、モダンスイマーズの出身校の大先輩。三田村組なきあとに遂にモダンの劇団公演に
出演!座付作家の蓬莱を思うままに三田村組で起用しただけに、愛情はひとしお。しかし、演技には
厳しい~
宮崎 敏行
今回最年少、古山が客演先で知り合った快優という触れ込みながら、快優ぶりはまずは演技ではない
ところに見えて、突っ込みどころ満載。本領発揮はまもなくか...
蒲田 哲
今回、蓬莱作でないと知りながら即決したという、スリムで繊細ながらかなりなつわものかと...
その熟練ぶりから、温かく見守るも、不安もそれはあることでしょうがいつも冷静な目の優しい
先輩俳優です。
斎藤 ナツ子
紅一点のナツ子さん、スリムで丹精な顔が印象的です。役が多数で見た目とはギャップがあるかもしれませんが
それも見どころのひとつ。