稽古場(の上)の風景
昨夜は稽古場近くにある路地裏の名店、ホルモン牛若にメンバー全員で行きました。
しかしいつも皆さんが稽古場の風景だの居酒屋の写真だのをアップしてくれているので、
今日は稽古場の上の風景をアップしてみたいと思います。
我々は、池袋の旧大明小学校跡地で連日稽古をしているわけですが、ここは演劇だけではなく、バレエとかカポエイラとか色んな人達が稽古場として利用しています。
そして我々がいつも利用している211号室の真上は
こんな感じになっています。
画家のアトリエです。
僕の同級生の蛯子真理央君です。
もちろん偶然ここで再会しました。
実は僕は中学二年生の一年間、
パリ日本人学校に通ってました。
蛯子君はその時のクラスメートです。
お父さんもパリを拠点に活動していた画家で、彼は二世です。
当時のパリ日本人学校は規模も小さく、中学二年生は一クラスで、生徒は30人もいませんでした。
その殆どは海外に赴任している大企業のエリートさんのご子息ばかりでした。
実は僕も両親が音楽家である為に、蛯子君と僕はクラスでも異質な存在だったのかもしれません。
そんな彼が父親の跡をついで画家として立派に活躍しているのは本当に誇らしい限りであります。
しかし素朴な疑問なんだけど、
画家って、
どうやって生活してるんだろう...
僕のまわりにも音楽家とかカメラマン、お笑い芸人、スタイリストと色んなアーティスト系の友達がいますが、
画家と言うのはその中でも最も謎な存在で、
特に油絵の画家なんて、
喰っていけるの?
そんな質問をかつて蛯子にしたことがありますが、
「役者こそどうやって生活しているのか俺には謎だ。」
と逆に切り返されてしまいました。
確かによそから見たら、演劇人なんてのも謎な生き物なのかもしれません。
それにしても我々が大声で叫びまくっている真上で、蛯子が一人静かに創作活動に没頭しているのかと思うと、
何だか不思議な縁を感じるし、申し訳ない感じもします...
演劇の稽古なんて周りの人にとっては破壊活動以外の何物でもありませんから...
しかし自分で言うのも何ですが、蛯子の絵は本当に良いです。
良く銀座の画廊で個展を開いてますが、一枚、ん十万位するので、とても手が出ません...
どなたかこの稽古場日誌を読まれていて興味のある方がいましたら、是非蛯子真理央君の個展にも足を運んでみて下さい。
僕もお金持ちになったら壁一面、この写真みたいにしたいです。