M&Oplays+PPPPプロデュース『窓』の稽古場より

●ヒラノの演劇徒然草●

「げきぴあ」でも倉持裕さんが連載してくださっていますが。
M&Oplays+PPPPプロデュース『窓』の稽古場に、先日、伺ってまいりました。

M&Oplays+PPPPプロデュースって?
という詳しい解説は、ちょちょいと「げきぴあ」をさかのぼると、倉持さんご本人が書いておられます

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近年では大きく"笑い"の方向へ振れた作品も贈り出しているけれど、倉持作品の真骨頂は、現実世界から数ミリ浮き上がったような、少し不思議で不条理な世界観。
今作は避暑地の別荘、夏、森、女優と取りまき、脚本家志望の青年......等々、一見ロマンチックなアイテムを揃え、どんな世界が生み出されるのでしょうか...?

物語は、高橋一生さん扮する、シナリオライター志望の医大生・隅野清輝の視点で始まります。
彼はひょんなことから、スキャンダルを起こし芸能活動を休止せざるをえなくなっている女優・宮丸香澄の別荘へ。
そこでは男たちが、香澄を中心に、恋の駆け引きをしているような......していないような......?

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香澄役は野波麻帆さん。
場の"中央"を作ってしまう磁場があるような女性をナチュラルに演じてます。
とはいえ、まわりの男たちを振り回す自覚的な"小悪魔"とはちょっと違うようですが......。
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香澄の取りまきその1、といった風な男、森定に扮するのはPPPPの小林高鹿さん。
一番、香澄との関係がアヤしそうです。
そして、一番上流階級"風"です。上っ面な会話とか。
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同じく香澄の別荘にいる男、金久に玉置孝匡さん。
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そしてその子分・順二、吉川純広さん。
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香澄のつき人・ハガネ、近藤フクさん。
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PPPPの古参じゃないふたり(そんな表現でスミマセン)、吉川さん&近藤さんが、いい味出してますー。
空気を読まない順二、読みすぎるハガネ、それぞれ、別の意味で"イラっ"とさせられます。
そして場の空気を強引に自分の方へ引き寄せるのが玉置さん、ってところでしょうか。


清輝のいとこ、貴枝役はぼくもとさきこさん。
不思議少女のようなぼくもとさんですが、今回は、もしかしたら一番マトモな視点の持ち主かも。
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そして、こちらも香澄の別荘に出入りしている男・是松に河原雅彦さん。
といっても香澄を持ち上げるようなそぶりは一切なく、むしろ笑いながらさらりと悪意ある言葉を投げつける。怖い。でも面白い。
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......ちょっと不気味、薄ら怖い。でも、オモシロイんです。
みなさんの真剣なお稽古をみながら、私、ずーっとニヤニヤしてしまいました。
物語はこの後、サスペンスフルな展開になっていくのですが、ちょっとした会話、空回りする登場人物、などなど、細かく差し込まれるユーモア。

そしてそれは、倉持さんの演出で生まれる、微妙な間合いが支えていく。
倉持さんの演出を見ていると、"計算"という言葉が浮かびます。
ここでこのキャラクターにこういう行動をとらせるためには、その前にこの動きを挿入して......、といったような小さな調整の積み重ね。

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この"笑い"も倉持作品の重要な要素です。
純文学のような硬質な手触りもありつつ、ツボを押される笑いもあり。そんな不思議な倉持ワールド、おすすめです!

私が拝見した2場のシーンでのご登場はありませんでしたが、ほかに内田亜希子さんが出演しています。
チケットは現在発売中

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