こんにちは、タニノクロウです。
今回は今作の『アンダーグラウンド』をつくるにあたって、どんなことを考えたのか、その少しをお話したいと思います。
勿論、会場が変わったのですから変えざるを得ないわけですが、色々なイメージを膨らませ積極的に今回の作品を変貌させました。
「外科手術の実演」と「生演奏」といったモチーフは前回と同様です。
充分にそれは今回もそうであり、変わりません。
前回と大きく変わったのは時間というものを設定したということです。
手術時間は1時間。(上演時間は1時間20分)
腹の中の臓器をすべて取り出し、最後の心臓を取り出すまでの一時間。
役者は膨大な作業量を時間通りにこなし、きっかり時間いっぱい一秒前に心臓を摘出してくれることでしょう。
その静かに行われる曲芸を楽しみにしていただければと思います。
もちろん、誰かがミスをすれば心臓を摘出することができませんが。
いま努力しています。
制限時間を設けた理由は、長くなります。
さて、そのほかに今回の作品は、より手術と音楽とのつながりを強くしています。
そのきっかけとなったのは、脳科学者である池谷裕二さんの試みです。
こちらの池谷さんご自身のサイトに詳しく書かれていますが、
池谷さんは「神経細胞一つをピアノの鍵盤一つに割り当てて、その活動を音に置きかえる」なんてことをやっているのです。
「自然の音楽」
生き物は音楽で出来ている。
とまでは言いませんが、この想像力かきたてる試みに刺激を受けました。
そういえば余談ですが、つい最近マインスイーパーで音楽を奏でる、なんて試みがちょっと話題になってましたけど、ちょっと似てますかね。どうでしょう。
(参考URL: http://www.terrafor.net/news_ayQZDsK9VK.html
文章が長くなりそうなので一度ここで終わります。
また少し作品内容に触れたお話が出来ればと思っています。
失礼いたしました。