モリー・スウィーニーの最近のブログ記事

こんにちはこんにちは。
モリー・スウィーニー翻訳・演出の谷賢一(DULL-COLORED POP)です。

昨日は仕込み日でした。
「16時頃来て頂ければ...」
なんて言われてノコノコ重役出勤したら、30名近いスタッフさんがあくせく働いてくれておりました。

普段は自分も照明吊り込んだり搬入で平台担いだり
あるいは間に合ってない音響の選曲してたりとおおわらわらのはずの仕込み日に、やることがない。
仕方ないのでぬいぐるみを舞台上にこっそり置いたりロビーで昼寝したりしつつ、
イメージをふくらませておりました。

いやー、俺こんな遊んでていいんですかね、と舞台監督さんに尋ねると、
稽古場であんだけ決めてくれてたんだからいいんですよ、と温かいお答え。
彼はこの後、場当たりでどれだけ僕があれこれ勝手を言い出す奴か知らないので、
こうも温かいお答えなのでしょうが、心が痛むな。

仕込み終了後、てんやで天ぷらを肴に日本酒をニ合頂いて帰りました。


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こんにちは。モリー・スウィーニー演出の谷賢一(牡牛座)です。
毎日毎日の帰り道、路傍に捨てられた子猫を拾うことを夢見て生きています。
猫を拾ったらオフィーリアと名前をつけて、発狂するまで可愛がってやりたいです。

と、くだらねぇお茶を濁すような枕を書いて、
「今日も有意義な稽古でした。みんな観に来てね☆」
みたいな個性のないブログを書くことにも飽き飽きしてきたので、
今日は本音を書こうと思います。

モリー・スウィーニー、稽古は順調です。これ本音。
明日にでも幕を開けろ、って言われたら、多分やれます。これも本音。
で、昨日あたりから、「いや、でもこのままじゃ嘘なんじゃないか」
「このままじゃ本当に面白くはならないんじゃないか」と、試行錯誤を始めてます。これも本音。

こんにちはこんにちは! モリー・スウィーニー演出中の谷賢一です。
みなさん通し稽古はお好きですか?
あ、通し稽古ってわかりますか? ごちゃごちゃカットせずに最初から最後まで続ける稽古です。

僕は通し稽古が大嫌いです。いっつも本番ギリギリまでやりません。
通しをやると、問題点がすべて浮き彫りになってきます。
怖いんだよ!

それでいっつもギリギリまで伸ばし伸ばしにしては、
スタッフから「谷さんそろそろ...」とか「おい谷早く通せよ」とせっつかれてるんですけど、
今回は早々に、かつ何度も通し稽古をやっています。
大人の階段を一つ登りました。

こんにちはこんにちは! モリー・スウィーニー翻訳・演出の谷賢一です。降ったり止んだり、頭にくる天気ですね。いい加減にしろよ。

今日は早入りの上で技術実験! 世田谷パプリックシアター稽古場は広さはほぼ劇場実寸が取れ、高さもほぼ劇場と同じ高さがとれるということで、贅沢にも美術と照明の実験をしております。

重要な仕掛けの実験をやったんですが、大変素敵でした。興奮しちゃう。ドキドキしちゃうわ。早く場当たりやりたい!


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【ふたりきり】

モリー・スウィーニー、稽古は毎日6時間あるけれど、
返し稽古をした方が効率のいい台本なので、今日は小林顕作さんとの返し稽古でスタートしました。

僕は演出家で、顕作さんは出演者です。
しかしながら、僕は顕作さんを大学生の頃から観ていて大好き過ぎて、
未だにNHKのオフロスキーで観ていて大好き過ぎて、
しかも前日には顕作さん主催のフォーク・ミュージックイベントに参加して「この人は本物だ」と感銘しており、
スターとの共演なのですが、顕作さんは本当に聞き分けがよく、
こうしたい、ああしたい、こうしたら面白いんじゃないか、これは伝わりづらいんじゃないか、
そういったオーダーに非常にセンシティブに反応してくれる、絡みやすい俳優さんなのです。
そんな顕作さんとふたりきり、あーでもない、こーでもないとやり合う時間は、
一瞬僕が顕作さんのファンだということを忘れてしまうほど濃密で、そして楽しい時間でした。

帰り道、顕作さんも好きだと言っていた忌野清志郎を聴きながら帰る。
ただの帰り道、ロックンロールのリフを聴いて思わず叫ぶ、かっけーーーーー!!!!
ロックと文学だけが本当にカッコいいと思う。その合いの子が演劇だ。
あたし、そういうお芝居やります!

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今日は稽古の最初に鬼ごっこなんかやっちゃいました。
いい大人が。
平均年齢確実に30代後半のいい大人が。
一番はしゃいでたのは果歩さんでしたけど。

目をつぶって、暗闇で鬼ごっこをするエクササイズです。
今回の主人公は盲目の女性なので、いつかやろうと思っていたんですが、
なにせ3人芝居なもんだから、出演者3人+演出オレで鬼ごっこしても計4人。
4人で「わー」とかやってもさすがに虚しいので控えてましたが、
今日はスタッフさんらも巻き込んで10名以上でやってみました。

恐ろしく俊敏に動きまわる果歩さん。
騒がしく茶々を入れ挑発する顕作さん。
こそこそ着実にあちこちを探検する相島さん。
性格出るなー。

しかし盲人役の果歩さんが一番この暗闇鬼ごっこに強いってのは、何だか心強いです。
あとわずか15分の休憩中に顕作さんが外出してソバ食って帰ってきたのに感動しました。

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はじめまして。6/10よりシアタートラムにて『モリー・スウィーニー』の翻訳・演出を手掛けます、谷賢一です。これからしばらく、「げきぴあ」にてブログを更新させて頂きます! カレーとロックと世界平和が大好きな29歳です。

......まずね、翻訳・演出っていう肩書き、どうですか。珍しくないですか。珍しいんです!
今回、原作はアイルランド演劇界での最重鎮、ブライアン・フリールの『モリー・スウィーニー』。93年に初演されて以来、国内外で数多く再演されているこの名作を、僕は「翻訳」し、そして「演出」しています。

谷賢一 プロフィール

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【演出:谷 賢一(たに・けんいち)】

作家・演出家・翻訳家、アトリエ春風舎芸術監督。1982年生まれ。明治大学演劇学専攻卒。大学在学中に渡英し、University of
Kent の Theatre and Drama
Studyに編入。主に近現代演劇史、イギリス現代戯曲論、演出論などを学ぶ。帰国後、明治大学全学合同企画『マクベス』演出。その後、自身の主宰する劇団・DULL-COLORED
POPを旗上げ。以後全公演の作・演出を務めている。脚本家としては詩的で鋭利な独特の台詞回しと構成の巧みさで方々から高い評価を得ている。また演出家としては、ポップに間口を広げつつ、文学的/演劇的な奥行きへ観客をいざなう絶妙のバランス感覚で、古典悲劇からミュージカルまで幅広い作品を手掛けている。さらに、近年では翻訳家としても頭角を表し、2011年には翻訳・演出を手掛けた『モリー・スウィ-ニー』で演劇界の注目を集めた。

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【最新公演情報】
『ヌード・マウス』
[劇作・脚本・演出]谷賢一
[出演]増田俊樹 / 佐藤みゆき / 大原研二 / 山本亨
日時:2012/1/24(火) ~ 2012/1/29(日)
会場:赤坂RED/THEATER (東京都)

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