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■ミュージカル「メリー・ポピンズ」特集(8)■

3月18日(日)からプレビュー公演が始まるミュージカル『メリー・ポピンズ』

げきぴあでは稽古場に潜入し、【歌唱シーン編】に続き、囲み取材編】をお届け!

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今回は、メリー・ポピンズ役(Wキャスト)の濱田めぐみさん平原綾香さん、バート役(Wキャスト)の大貫勇輔さん柿澤勇人さんが登壇した【囲み取材】の様子をまるっとお伝えします。

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――稽古の進行状況は?

平原:毎日朝から晩までみんなで力を合わせて稽古をしている状態です。あともうちょっとで開幕ですが、しっかりと頑張っていきたいと思っています!

濱田:最初に比べて作品に慣れてきました。1日中みんなで稽古場で過ごしているので、その親密さや信頼が築けているので、このままの調子で舞台稽古と公演初日を迎えられたらなと思っています。

大貫:やっていて"慣れ"がすごく大事だなと思っています。振り付けの量がものすごく多いので、振りと身体の動きと台詞と感情が身体に染みないとできなくて、それにかなり苦労した期間があったんですけど、少しづつできるようになってきて。やっとお芝居をしている感じになってきました。

柿澤:毎日9時間くらい稽古場にいて。ぶっちゃけ超つらいんです(笑)、ハードな稽古で。でもそれくらいやらないと、子供から大人まで楽しめるエンターテインメントに仕上がらないと思うので。僕たち演者もスタッフさんも一丸となって、苦しんで楽しんで乗り越えたら、3月には素晴らしいものになると信じています。

――『メリー・ポピンズ』といえば仕掛けも多いですが、その練習はいかがですか?

平原:メリーは特に魔法を使うことが当たり前という役なので、たくさん魔法が出てきて、けっこうパニックです(笑)。魔法を覚えないといけないので。まずは小技から練習しています。

濱田:今、綾が言ったように、小さい魔法から段階を経て、だんだん大きな魔法を、魔法学校の先生に習っています。今はまだ見習いなので!

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――バートは天井のタップもあるそうですね。

大貫:壁と天井でのタップがあるんですけど、2月に入ってからその稽古を少しずつしています。足をおろせば鳴るものが、上げないとならないというのがちょっと不思議な感じで、最初全然慣れなかったんですけど、やっと少しずつ慣れてきたのかなって。

柿澤:難しいですね。勇輔が言ったように壁も天井も一周するんですよ。宙ぶらりんになってタップの練習をしています。

大貫:ハーネスをつけたまま......

平原:(小声で)ハーネスなんて言っちゃダメだよ。

柿澤:(笑)。

大貫:まああの...魔法のね、鎧を着けるんですけど(笑)。それで1シーン演じるので大変ですね。


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――メリー役のおふたりは、役柄はもう染み込みましたか?

平原:メリー・ポピンズはいつも背筋がスッとしていて、話し方も
テキパキしてるので。滑舌が良くないといけないのでそこは苦労しながら、メリー・ポピンズの"宇宙人らしさ"をどうやって出したらいいのか、毎日向き合ってます。

濱田:自分の中に近いものもあったりもするのですが、最終的に決断するときは"濱田めぐみの決断する部分"と"メリー・ポピンズの決断する部分"が違うんですよね。だから"似て非なるもの"と"すごく似ているところ"と"まったく違う部分"の3種類が役と自分の間にあって、それを照らし合わせながら、お稽古の中でどれをチョイスしていくのかという作業に今、入っています。でも子供たちとやっていたりすると、いろんな化学反応が起きて楽しいです。

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――Wキャストはライバル関係もありますか?

柿澤:もう、ギスギスですよ!

大貫:ほんとに!?

柿澤:見てわかる通り......嘘です!

4人:(笑)。

柿澤:僕と勇輔は全然タイプも違いますし、メリーもそれぞれ全然違いますし。他のキャストもWキャストが多いので、何通りの組み合わせになるんだろうね? いろんな化学反応が起きるので、何回でも観ていただきたいなと思います。

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――最後にメッセージをお願いします。

濱田:とにかく何も考えずに劇場に来て下されば、必ず素敵な思い出をお持ち帰りできると思います。誰でも誘い合わせのうえ、劇場で楽しんでいただけたら!

平原:メリー・ポピンズが主役ではあるのですが、キャラクターがみんな濃くて。1人1人が主役のような舞台だと思っています。感情移入できる役柄がそれぞれありますし、メリー・ポピンズの台本を初めて見たとき、最後は泣きながら読んでいる状態でした。それくらい実は泣けるミュージカルでもあります。なのでぜひ劇場に大人も子供もみんなで足を運んでいただけたらと思います。

大貫:ディズニー作品ということもあり夢と希望と愛に溢れた作品で。稽古すればするほど、気付きや学びがあるので、稽古場で涙するシーンが何回かありました。それくらい胸に響く、届くとこと作品なので、そこをもっともっと深めていきたいです。未就学児の4歳から観られますし、色んな人たちにこの作品を観てもらえたら本当に嬉しいです。

柿澤:全部言われちゃいましたね(笑)。お子さんは初めての観劇のいいきっかけになる最高の作品だと思いますし、大人は仕事だったりで疲れている方にぜひ観ていただきたいです。そしたら、忘れかけていた思いやりや愛をきっと感じることができると思います。是非劇場に足を運んでください!

公演は、3月18日(日)から24日(土)まで東京・東急シアターオーブにてプレビュー公演後、本公演を3月25日(日)から5月7日(月)まで東急シアターオーブにて、5月19日(土)から6月5日(火)まで大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて上演。

取材・文:中川實穗

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■ミュージカル「メリー・ポピンズ」特集(7)■

3月18日(日)からプレビュー公演が始まるミュージカル『メリー・ポピンズ』

『メリー・ポピンズ』は、パメラ・トラバースの小説を基にウォルト・ディズニーが自らプロデュースし、世界中を虜にしたファンタジー映画として知られる作品ですが、そのミュージカル版は、2004年にキャメロン・マッキントッシュ(『オペラ座の怪人』『CATS』『レ・ミゼラブル』『ミス・サイゴン』などを生み出し続ける名プロデューサー!)率いるクリエイティブチームによって制作され、世界中で愛され続ける超大作ミュージカルです。

今回、そんな名作がついに日本初上陸!オーディションによって選ばれたキャストは、メリー・ポピンズ役(Wキャスト)は濱田めぐみさん平原綾香さん、バート役(Wキャスト)には大貫勇輔さん柿澤勇人さんなど、名前を見るだけでも楽しみになる方ばかり。

げきぴあでは、そんな気になる本作の稽古場に潜入!

【歌唱シーン編】【囲み取材編】にわけ、その模様をお伝えします!

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まず披露されたのは「鳥に餌を(Feed The Birds)」のシーン。

メリーが「お金の価値は、"いくら"という金額の大小ではなく、どう使うかによって決まる」ということを子供たちに教えた帰り道で、鳥の餌を売る女性(バードウーマン)と出会うシーンで、身なりがボロボロの女性を見て気味悪がる子供たちにメリーが「見た目の奥を観ることが大事」と教えるナンバーです。

1回目はメリー・ポピンズ平原綾香さん×バードウーマン島田歌穂さんのコンビ、2回目はメリー・ポピンズ濱田めぐみさん×バードウーマン鈴木ほのかさんのコンビで披露されました。

静かなメロディ、メリーとバードウーマンのハーモニーが美しく、深い歌詞と歌唱から伝わるものも大きいこの楽曲。演出補のジャン・ピエール・ヴァンダースペイ氏は「この曲の中でメリーは子供たちにとても大切なことを教えています。自分のことばかりに目を向けるのではなく、自分よりも大変な境遇にある人に対してもちゃんとやさしい心を持つ、思い遣る、ということです。作品の中でもとても大切な瞬間ですし、メリーという存在そのものの精神面に力強くふれる楽曲だと思います」と解説しました。


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▲平原さんバージョンのメリーは凛とした雰囲気。子供たちにブレることのないひとつの勢を見せるような空気を感じました。

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▲濱田さんバージョンのメリーは包み込む雰囲気。子供たちだけでなくバードウーマンをも温めるような空気を感じました。

ちなみにこの楽曲「鳥に餌を」は、ウォルト・ディズニーが最も愛した楽曲。「ブラームスの子守歌よりもずっといい」と、毎週金曜日に個人的に作詞・作曲のシャーマン兄弟をオフィスに呼んで、この楽曲を歌ってもらっていたのだそうですよ!

ふたつめに披露された楽曲は「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス (SUPERCALIFRAGILISTICEXPIALIDOCIOUS)」

これは、メリーが子供たちに「なにを言うかじゃなくて、どう言うかが大切」ということを教えるナンバー。公園にあるミセス・コリーの"おしゃべりのお店"で、1オンスの会話(15文字のアルファベット)を買い、子供たちは34文字の世にも不思議な言葉を生み出します。

1回目はメリー・ポピンズ平原綾香さん×バート柿澤勇人さんのコンビ、2回目はメリー・ポピンズ濱田めぐみさん×バート大貫勇輔さんのコンビで披露。

通称「スパカリ」と呼ばれているこの曲、聞くと「ああ、この曲!」という方もきっと多いはず。メリーとバート、アンサンブルキャストたちが賑やかに盛り上げる、楽しいビッグナンバーです。ジャン氏は「メリーがその言葉を発明するところから始まります。ミセス・コリーのお店にいる人たちが、この言葉を口にすることによってインスピレーションを受けたり喜びを感じたりしながら、この言葉を学んでいくという楽曲です」と解説しました。

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▲ポップでダンスも激しいこの楽曲。やはり気合いが必要なのか「しゃ!」と声に出して立ち位置につく平原さん。それを見て、周りを囲むアンサンブルキャストのメンバーも「しゃ!」。始まる前から楽しそうな雰囲気です。曲中で、平原さんと柿澤さんはきれいなソプラノボイスも披露されましたよ!

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▲柿澤さんのバートはフレンドリーな雰囲気。アンサンブルキャストと息を合わせたダンスも、柿澤さんの発する熱がアンサンブルキャストはもちろん、その先にいる私たちにまで届いている感じがして、つい身体を動かしたくなりました!「サイコー!」を伝える訳詞が、柿澤さんバージョンと大貫さんバージョンで違ったのですが、その差もふたりの個性の差を表していて素敵! ぜひ注目してほしいポイントです。

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▲1回目を終えたばかりでアンサンブルキャストたちの息が上がりっぱなし! 大貫さんが笑いながら「もうちょっと休もうか」と声をかけます。楽曲が始まると、濱田さんのウキウキとしたいたずらっ子な感じがかわいい! タイトルのスペルを表現する振りでは、大貫さんの身体表現を見ているだけで楽しくなります!

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▲大貫さんのバートはチャーミングな雰囲気。たくさんのアンサンブルキャストと踊るダンスシーンでは、大貫さんが空気に波をつくって彼らの身体を動かしているかのような錯覚を覚え、日本を代表するダンサーならでは!といった感じでした。

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「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス!」のあとは皆さん笑顔。これは本当に"魔法の言葉"かも!? 楽しそうな雰囲気が伝わってきます!

(※ちなみに、どちらの楽曲にも実際は子供たちが出演しますがこのときはお休みでした)

公開稽古編はここまで! 次回は囲み取材編をお届けします。

公演は、3月18日(日)から24日(土)まで東京・東急シアターオーブにてプレビュー公演後、本公演を3月25日(日)から5月7日(月)まで東急シアターオーブにて、5月19日(土)から6月5日(火)まで大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて上演。

取材・文:中川實穗

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■ミュージカル「メリー・ポピンズ」特集(6)■

いよいよ開幕が近づいてきたミュージカル「メリー・ポピンズ」。3月4日(日)には浅田真央さん出演の特別番組(詳しくはこちら)も決定し、開幕に向けますますの盛り上がりを見せています!

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げきぴあメリーポピンズ特集第6弾は、ジェーンとマイケルの父であるジョージ・バンクスを演じる駒田一さん山路和弘さんの対談をお届け。家庭でも規律と秩序を重んじる、厳格な銀行員であるジョージ。「この2人がWキャスト?」と言われるというお2人それぞれの役に向けた意気込みをお伺いしました。

真面目な堅物だけではない、何かプラスアルファを出せたら(駒田)

堅い人物であればあるほど、表面的で、実は泣き虫だったりする(山路)

――『メリー・ポピンズ』との出合いは?

駒田 小さいころからもちろん映画は観ていましたし、曲自体すごく親しみがありますからね。でもまさか舞台になるとはこれっぽっちも思っていなくて。人が空を飛ぶ、なんてね。でもそれが現実となり、さらに自分が父親役をやることになるとは...。そういう年齢に僕もなったんだなと、今しみじみ感じています(笑)。

山路 僕は子供のころに映画館で観ているんですよ。特に具体的な記憶は残っていませんが、不思議な夢の世界に連れて行かれたなという感覚は強烈に覚えていて。そんな僕もなんと父親役、というかおじいちゃん役でもいいような年齢になってしまったことに、これは困っちゃったなと今少し焦っているところです(笑) 。

――オーディションは非常に長期間にわたったと聞きました。

山路 いやぁ、長かったですね。呼ばれる度に「また? もういいんじゃない?」と思っていましたから(笑)。

駒田 僕はこのマッキントッシュ・カンパニーの作品は3作目ですが、これまでの2倍、3倍は長かったですね。最後の方はもう楽しんでいたくらい(笑)。

山路 その境地までいった!?

駒田 ええ。これでダメならしょうがないし、やれることはやったなと。だから正直決まった時は、「本当にやるんだ!?」と驚きましたし(笑)、じわじわと喜びが込み上げてきた感じです。

山路 僕は何回目かのオーディションの時、「キチッとした格好を見てみたい」と言われたんですよ。で、たまたま『アンナ・カレーニナ』のカレーニンの衣裳を引き取っていたので、「これでどうだ!」くらいの気持ちで着て行ったんです。でも反応は芳しくなくて...。ついに終わりかなと思っていたらこうなったので、不思議なものですよね。

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――演じられるジョージ・バンクスについて、現段階ではどんな人物として捉えていますか?

駒田 真面目な堅物という印象ですよね。でも僕がやるからには、それだけではない何かプラスアルファをうまく出せたらなと。もちろん演出家や稽古場の雰囲気にもよると思うんですが、ただ堅い人というのでは面白くないと思っていて。

山路 僕も堅い人物だとは思うんですけど、それって結局表面的なものだったりしますよね。堅い人物であればあるほど泣き虫だったり。うまくそのへんを出せればとは思っているのですが...、そういう自分の色みたいなことって、向こうのスタッフには許されるものですか?

駒田 正直な話、どんどんやった方がいいです。絶対に怒りませんし、必ず許してくれる。決めつけることは決してしないので。だから今回も、いろいろ試せる稽古場であると信じているんですけどね。

山路 なるほど。

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――では駒田さん、山路さんならではのジョージとは、どういった部分に表れてくるのではないかと思いますか?

山路 それは自分ではわからないですね。周りには、「このふたりのWキャストっていうのもなかなかないですね」とはよく言われますが。

駒田 それ、僕もよく言われます。だからこそ面白いと思うんですよ。ある意味で本当のWキャストだと思うので。同じようなタイプの役者だと、僕なんか「どっちかでいいんじゃない?」と思ってしまうので(笑)。

山路 そもそも僕はプロになってから初のWキャストなんですよ。

駒田 あっ、そうですか!? 僕の中で山路さんってすごく渋い、ニヒルな印象があるんですけど、そういう意味でも赤と青くらいの違いが出るのかなと。さらにお互いの演じ方、お客さまの捉え方によってももちろん変わってきますから。

山路 僕は駒田さんがWキャストでいてくれることはすごく心強いですよ。稽古中も横にピタッと、ずっと寄り添っていきますので(笑)。

駒田 やめてくださいよ!(笑)

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取材・文:野上瑠美子

撮影:イシイノブミ

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■ミュージカル「メリー・ポピンズ」特集(5)■

3月18日からのプレビュー公演まで1ヶ月を切ったミュージカル「メリー・ポピンズ」。個性豊かなWキャストが揃った今作から、スペシャル対談が実現!

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げきぴあメリーポピンズ特集第5弾は、ジェーンとマイケルの母、そしてジョージの妻であるウィニフレッド・バンクス役を演じる木村花代さん三森千愛さん。そしてあの名曲「鳥に餌を(Feed The Birds)」が印象的なバードウーマン役、またメリーが去った後のバンクス家にやってくるミス・アンドリュー役を演じる島田歌穂さん鈴木ほのかさん。女性キャスト4名が、作品の魅力からオーディションのエピソードまでたっぷり語ってくれました!

大人も子供もどの世代の方も楽しめる、素晴らしい絆の物語です(木村)

この舞台を観る人生の中の一瞬の3時間が、ものすごい宝物になる(三森)

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――『メリー・ポピンズ』という作品の魅力とは?

三森 子供の時から大好きな作品ですが、大人になって改めて見た時に、こんなにも家族のことを描いていた作品だったのかと初めて気づかされました。"家族"という大事なテーマを、華やかなダンスや歌で表現している。本当に楽しくて心に響く作品だと思います。

木村 私はメリー・ポピンズの魔法って、いわゆるキラキラした魔法ではないと思うんです。誰しもが持っている、忘れかけたものを思い出させてくれる存在ではないかなと。だから何度見ても、その時々でいろいろな気づきがある作品なのかなと思います。

島田 まずは音楽が素晴らしいですよね。誰もが知っている曲がたくさんあって。それがついに舞台化されたと知りとても嬉しかったのですが、あの映像が舞台でどうなるのか、まったく想像がつかなかったんです。でもニューヨークで生の舞台を観た時に、「これはすごいものが出来ちゃった!」と大興奮をして。そんな作品の日本初演に携わらせていただき、本当にありがたいと思います。

鈴木 ディズニー作品というと王子様とお姫様が出て来て...というのが定番ではありますが、『メリー・ポピンズ』はまず人間ドラマがすごくしっかりしているんですよね。『レ・ミゼラブル』などを手がけられたサー・キャメロン・マッキントッシュが、これをミュージカル化したかった理由がものすごくわかる気がします。

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■ミュージカル「メリー・ポピンズ」特集(4)■

2018年3月、ついに日本初演を迎えるミュージカル「メリー・ポピンズ」。日本を代表するミュージカル俳優、そして演劇にとらわれない活躍をする役者・歌手のみなさんが揃う日本初演。観劇の組み合わせに迷っている方も多いのでは?

げきぴあキャストインタビュー第四弾は、Wキャストでバート役を演じる柿澤勇人さん!。自身とバートの違いや、オーディション期間中のある演出家の方からのアドバイス、そして柿澤さんの思う『メリー・ポピンズ』日本初演への意気込みをお伺いしました。

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"ミュージカル『メリー・ポピンズ』製作発表より"

子供と同じ目線でいることがバートを演じる上での第一歩に

――『メリー・ポピンズ』との出合いは?

「22歳の時、劇団四季を辞めてすぐにニューヨークへ行ったんです。で、その時最初に観たのが『メリー・ポピンズ』。向こうの友達には、『着いたその日に舞台を観ても絶対に寝ちゃうからやめた方がいいよ』とは言われていました。でもマンハッタンに降り立った以上、どうしてもミュージカルが観たくて。とりあえずよさそうだなと選んだ作品でしたが、これが本当に面白くて、もちろん最後まで寝ることもなく。時差ボケにも負けないほどの魅力が『メリー・ポピンズ』にはあると思います(笑)」

――そんな作品にご自身が出演することになるとは、不思議な縁ですね。

「はい。もちろん当時は自分がバートをやるなんて思っていませんでしたし、オーディションが始まった時も僕はバートじゃないと思っていたんです。というのも劇団四季を退団してから、闇のある人間ばかりを演じてきたので(笑)。また自分自身、そういう役を得意としてきたと思いますし。でも親しい演出家の福田雄一さんにオーディションの話をしたら、『やんちゃなところとかチャーミングなところがカッキー(=柿澤)にぴったりだと思うし、絶対にバートはやった方がいい』と言ってくださって。自分がチャーミングだとは思いませんが(笑)、この役を通して新たな自分を発見出来るかもしれないなと思ったんです」

――オーディションにはどんな思いで臨んでいたのですか?

「『ラディアント・ベイビー』(16年)という舞台でアキレス腱を切ってしまい、今回のオーディションでも踊れない時期が結構あったんです。正直これはダメだなという思いもあったんですが、逆にいいこともあって。アキレス腱切断という役者人生最大の絶望を味わったせいか、それ以降あまり緊張することがなくなったんです。ちょっとくらい失敗しても、なるようになるかって思えるようになって。今回のオーディションでもまったく緊張しませんでしたし、楽しむことすら出来た。それが結果的にいい方向に働いたと思いますし、アキレス腱のことがなかったらバート役との向き合い方も違っていたと思います」

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"ミュージカル『メリー・ポピンズ』より 柿澤バート&平原メリー"

――バートを演じる上で足がかりになりそうなこととは?

「いわゆる二枚目でもないし三枚目でもない、何とも言えない役どころですよね。でもやっぱりチャーミングなところが魅力なのかなと。こんなに闇のない役を演じるのは初めてですが(笑)、オーディションの時に感じたのは、子供たちとの交流を大事にしていきたいなということ。きっとバートが小さい時はこういう子供だっただろうし、常に子供と同じ目線でいることが、バートを演じる上での第一歩になるのではないかと思います」

――バートのシーンやナンバーで楽しみにしているのは?

「僕が一番楽しみであり、恐れてもいるのが(笑)、逆さまに吊られながら天井でタップを踏むという大ナンバー『ステップ・イン・タイム』。高いところは別に大丈夫なんですが、これまで逆さまに吊られてタップを踏むって経験がないですからね(笑)。ただバートの一番の見どころですし、ショーストップ出来るほどのナンバーでもあると思うので、ぜひ成功させたいなと思います」

――日本初演の『メリー・ポピンズ』がいかなる舞台になるのか、期待は高まります。

「歌あり、ダンスあり、芝居ありっていう、ミュージカルのすべての要素がフル稼働して成り立つ作品です。その分、ロンドンやニューヨーク公演のクオリティに達するまでには、みんなが本当に努力しないといけなくて。ただやるからには必ずその水準まで引き上げてみせますし、日本ならではの『メリー・ポピンズ』をぜひ楽しみにしていただけたらと思います!」

取材・文:野上瑠美子

撮影:イシイノブミ

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■ミュージカル「メリー・ポピンズ」特集(3)■

2018年3月、ついに日本初演を迎えるミュージカル「メリー・ポピンズ」。映画で慣れ親しんだ名曲たちはもちろん、舞台ならではのダンス、演出を楽しみにしている方も多いのでは?

げきぴあキャストインタビュー第三弾は、Wキャストでバート役を演じる大貫勇輔さん!海外のスタッフからも「見た目が完璧にバート」、「絶対にバート役に合う」と太鼓判を押されていたそう。そんな大貫さんが自身に思う課題、そしてダンサーとして活躍してきたからこその目標について語ってくれました。

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"ミュージカル『メリー・ポピンズ』製作発表より"

『世界を通して一番動けるバートだったね』と言われたい

――本作のオーディションは非常に長期間にわたって行われたそうですね。

「はい、正直1回目のことはあまり覚えていないくらい(笑)。でもこれだけやったからこそ受かりたいし、最後の方は必ず受かるつもりでいました。向こうのスタッフの方にも、『君は見た目は完璧にバートだし、絶対に合うと思う』と言っていただいていましたし。ただ僕の課題はとにかくずっと"歌"だったんですよね。歌の先生にも、『芝居をするように歌って欲しい』と言われていて。それはマシュー(・ボーン)の振付にも通じるものだと思うので、しゃべるように歌ったり、しゃべるようにタップを踏んだりってことはこれからも意識していきたいです」

――長いオーディションを経て、ついにバート役に決まった時の心境は?

「本当に素晴らしい作品ですし、しかもその日本初演に参加させてもらえることがとにかく嬉しかったです。今この役をやれるか、やれないかっていうのが、僕のこれからの人生を大きく変えるんじゃないかとすら感じていたので。ただ今はまだスタートラインに立ったばかり。これからいかに結果を残せるのか、お客さまに感動を与えられるのか。そして『世界を通して一番動けるバートだったね』と言ってもらえるよう臨んでいきたいです」

――演じられるバート、現段階ではどんな人物だと捉えていますか?

「ものすごく出番が多いというわけではないんですが、そのかわり強い印象を残す大事な人物だと思うんです。とても愛されるキャラクターでチャーミングだし、おバカなことを言っていたかと思うと、とても大切なことを敬意を持って伝える紳士だったり。家族が崩れてしまいそうな時にうまくサポートをしてくれる存在でもあって。そんなバートをいかに魅力的に演じられるか。それが大きな課題であり、自分自身楽しみなところでもあります」

――バートは本作で、ユーモアの部分を担うキャラクターでもありますね。

「ええ。ただバートって、いわゆるコミカルな動きをしてはいけないんです。つまり外側からのユーモアではなく、内側からにじみ出るユーモアでなければいけなくて。そこはやっぱりイギリスの作品であり、まずはお芝居ありき。僕はダンサーであるがゆえに外側からやってしまう癖があるのですが、バートの内面にしっかり目を向けて、なぜそこにユーモアがあるのか。これからじっくり読み解いていきたいと思います」

『世界を通して一番動けるバートだったね』と言われたい

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"ミュージカル『メリー・ポピンズ』より 大貫バート&濱田メリー"

――バートの好きなシーン、ナンバーを教えてください。

「『ステップ・イン・タイム』という映画版にもあるナンバーですが、舞台版ではバートが逆さまに吊られつつ、天井でタップをするという大ナンバーなんです。命の危険ももちろんありますが、吊られてタップを踏むなんて経験そうないですからね(笑)。すごく楽しみです。ただ僕のダンス人生の中で、最も苦戦しているのがこのタップでもあって......。タップってダンスというよりも楽器なんですよね、足の打楽器。正確にリズムをキープしつつ、ダンスとしての表現もしていく。すごく大きな挑戦ではありますが、特に『ステップ・イン・タイム』は盛り上がるナンバーなので、お客さまが熱くなれるよう頑張りたいです」

――柿澤勇人さんがWキャストでバートを演じられます。

「カッキー(=柿澤)とのWキャストというのは、間違いなく大きなプレッシャーのひとつですね。絶対に比べられるものですし。ただ僕はダンスが得意なので、そこをうまく伸ばしつつ、歌の部分でいかにカッキーに近づけるのか。さらにカッキー以外にも素晴らしいキャストの方が大勢いらっしゃるので、皆さんのいいところはどんどん盗みつつ、この作品での経験を通して自分も成長していきたいなと思います」

取材・文:野上瑠美子

撮影:イシイノブミ

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■ミュージカル「メリー・ポピンズ」特集(2)■

2018年3月、ついに日本初演を迎えるミュージカル「メリー・ポピンズ」。様々な舞台機構、そして誰もが映画で慣れ親しんだナンバーに期待が膨らみます!

げきぴあキャストインタビュー第二弾は、Wキャストでメリー・ポピンズ役を演じる平原綾香さん!歌手、そして近年はミュージカル女優としても活躍する平原さん。イメージするメリー・ポピンズのお手本は意外な"あの女性"だという、独特の役作り(!?)にも注目です!

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"ミュージカル『メリー・ポピンズ』製作発表 より"

メリー・ポピンズは困った時に助けてくれるヒーロー

――ミュージカルへの出演は3作目になりますが、本作のオーディションを受けようと思ったきっかけは?

「オーディションを受けるのは初めてで、正直お声がけいただけなかったら今回も受けることはなかったと思います。でも(映画版のメリー・ポピンズ役の)ジュリー・アンドリュースさんが大好きだったことと、ちょうど『サウンド・オブ・ミュージック』の日本語吹き替えをやらせていただいたばかりで。これも何かのご縁かなと、思い切って受けてみようと決めたんです」

――『メリー・ポピンズ』という作品の魅力をどんなところに感じていますか?

「メリー・ポピンズは女性ですけど、やっぱりヒーローって感じがするんですよね。彼女が来たらもう安心、みたいな。困った時に助けに来てくれる存在だなって。だからこそ家族の絆が取り戻され、本来の家族の姿に戻った時に、彼女は次の家族のもとへと傘で飛んで行ってしまう。それが寂しくもありますが、観ていてキュンとするところでもあって。そして子供から大人まで世代を問わず楽しめるところが、この作品の一番の魅力かなと思います」

――メリー・ポピンズを演じられる上で大切にしていきたいことは?

「まずは彼女の姿勢かなと思います。常に背筋がピンと伸びていて、それは彼女の心の姿勢でもあると思うんですけど。あと私の中ではやはりジュリー・アンドリュースのイメージが強かったのですが、演出家が求めているのはそれとはまた違う、ちょっと新しいメリー・ポピンズ像のようなんです。人の話を聞いていない感じとか、結構ゴーイングマイウェイなところとか、実は結構笑いのセンスがある。私がイメージしているのが芸人の友近さん(笑)。友近さんが誰かを演じられている時のリアルさ。リアルだからこそ面白い、みたいな。そういう感覚がこのメリー・ポピンズを演じる上でも必要なのかなと思っています」

――名曲ぞろいですが、ご自身が歌うのを楽しみにしているナンバーは?

「やはり『チム・チム・チェリー』は楽しみですね。本当に有名な楽曲ですし、それをカバーではなく、メリー・ポピンズとして歌える機会なんて今後ないと思いますから。あと『何もかもパーフェクト』はこの作品を象徴するナンバーであり、彼女の笑いのセンスが垣間見えるナンバーだと思うんです。そしてこれを歌いこなせれば、ほぼすべてのナンバーは歌えるだろうと言えるくらい、私にとっては難関なナンバーでもあります」

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"ミュージカル『メリー・ポピンズ』"より こちらは平原さんバージョン!

――芝居や歌はもちろん、今回はダンスにも挑戦されます。

「実はすごく楽しみにしているのがダンスなんです。というのも平原綾香っていったらあまり"動かない、笑わない、しゃべらない"みたいなイメージがあると思うんですが(笑)、実はそれに苦しんできたところもあって......。私自身はどちらかというとそのイメージとは正反対で、踊ることも、笑うことも、しゃべることも大好き。だからやっと踊れる!って感じですし、今そういう作品に出会えたことがすごく嬉しいです」

――Wキャストの濱田めぐみさんは、平原さんの初舞台『ラブ・ネバー・ダイ』(14年)でも同じ役を演じられました。

「めぐさんの存在なしにあの舞台は乗り越えられなかったなと思えるくらい、めぐさんには心から感謝しています。人として常に優しく接してくださることが、初舞台の私にとってどれだけ大きな支えになったか! そんなめぐさんが、『今回もまた一緒に頑張ろうね』と言ってくださったことが本当に嬉しくて。またチラシ撮影時に見ためぐさんのメリー・ポピンズ姿が、すっごくかわいらしかったんですよ。私は、友近さん流の"笑い"を武器に頑張っていこうと思います(笑)」

取材・文:野上瑠美子

撮影:イシイノブミ

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■ミュージカル「メリー・ポピンズ」特集(1)■

イギリス・ウエストエンド、ブロードウェイをはじめとした世界中を魅了してきたミュージカルが、ついに日本最高峰のキャスト陣で初演を迎えます!

げきぴあキャストインタビュー第一弾は、Wキャストでメリー・ポピンズ役を演じる濱田めぐみさん!自身4作目となるディズニーミュージカルへ挑む濱田さんに意気込みをお伺いしました。

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"ミュージカル『メリー・ポピンズ』製作発表 より"

メリー・ポピンズが植えた種が何かひとつでも成長してくれたら

――長期間にわたるオーディションで、特に印象に残っていることは?

「オーディションというよりも、まずはメリー・ポピンズの動きのレクチャーを受けたという感覚です。立ち居振る舞いや手の組み方、振り向く時の角度やあごの高さまで、メリー・ポピンズの動きはすべて厳格に決められているので。特に面白いなと思ったのは、『メリー・ポピンズはのけぞらない』と言われたこと。ちょっとでも姿勢がズレると、『はい真っすぐ、のけぞらない!』って。そんなオーディションの日々は今思い出してもヒーッ!て感じですが(笑)、あの段階からすごく熱心に、メリー・ポピンズとしての資質を伸ばそうとしてくださったことは本当にありがたかったなと思います」

――役に対する取り組み方として、普段と変わってくる部分はありそうですか?

「そうですね。まず私が役づくりですることは、役名を取ってしまうことなんです。例えば"花子"という役を演じる時、『私は花子って役なんだ』ではなく、『花子という女性の人生を私が舞台上で生きるんだ』と思うようにしています。そうでないと役名やイメージにとらわれて、それらしく演じようという意識が働いてしまうので。つまり"それらしく"と考えている時点で、すでにそれは花子の意識ではないわけです。でも今回はまず"メリー・ポピンズ"があって、自分がそこに入っていかないといけない。これまでと真逆の役づくりが必要で......」

――その難題をクリアするための手がかりは掴めていますか?

「距離感ではないかと思っています。特にメリー・ポピンズと大人たちとの距離感。彼女はいつ、何をすべきかすべてわかっている、とても人間離れした存在です。そんな彼女が一番寄り添わなきゃいけないと思っているのが、大人なのかなと。子供はピュアな分、ちょっと示唆するだけであとは真っすぐ突き進んでいってくれます。でも大人はねじれてしまっている分、子供たちを導いているところを見せることで、そこから何かを感じてもらわないといけない。その時の距離感を彼女がどう取ろうとしているのか。演出家に導いてもらいつつ、何とか初日までに結果を出せればいいなと思っています」

メリーポピンズ 新ビジュアル1215 h1_濵田.jpg"ミュージカル『メリー・ポピンズ』 より"

――観客にここは注目して欲しいと思うナンバーやシーンは?

「今自分の中ですごく興味があるのは、バンクス家の子供たちと初めて会うシーン。傘を持って降り立つ自分を見て、バンクス家の人たちがどんな反応をするのか、とてもワクワクしています。それから『お砂糖一さじで』がどんな訳詞になるのかも気になりますし、『チム・チム・チェリー』は大好きな楽曲なので早く歌ってみたいなと。ダンスナンバーに関しては大貫(勇輔)くんとカッキー(=柿澤勇人)にどんどん頑張ってもらって(笑)、一気に盛り上がるといいですね。中でも『スパカリ(=スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス)』! みんなでどれだけ七転八倒しながらやることになるのか(笑)、今からすごく楽しみです」

――改めてこの名作を通して、どんなメッセージを伝えられたらと思いますか?

「実はとても深いメッセージが込められた作品だと思うんです。見た目の派手さとか、音楽のよさとか、すべてにおいて完璧な作品ではありますが、それにプラスして今この日本でやるべきものであり、とても心に響く作品だなと思っていて。そして劇場でメリー・ポピンズが植えた種が、ひとつでも心の中で芽を出して、成長していけるような何かを残せたら......。自分の中でもメリー・ポピンズって役がとても大事な役になるだろうと直感していますし、大事に、大事にお稽古をして、皆さまに最高の舞台をお見せ出来ればと思っています」

取材・文:野上瑠美子

撮影:イシイノブミ

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