元宝塚歌劇団 雪組トップスター・早霧せいなさんの退団後初となる主演ミュージカル『ウーマン・オブ・ザ・イヤー』が、5月に大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ、6月に東京・TBS 赤坂ACT シアターで上演されます。
本作は、人気ニュースキャスター・テスの笑いあふれるラブロマンスを、ジョン・カンダー&フレッド・エッブの華やかな楽曲で描くコメディミュージカル。トニー賞最優秀スコア、脚本、主演女優賞、助演女優賞の4 冠に輝いた傑作です。(詳しくはその①へ!)
春まで待てないげきぴあは、ビジュアル撮影に潜入!
【その①】では早霧さんのレポートを、【その②】では、相葉裕樹さんのレポートを、そして、今回の【その③】では、宮尾俊太郎(Kバレエ カンパニー)さんのレポートをお届します。
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ラストは宮尾さんのレポートです!
宮尾さんが演じるのは...亡命中の有名バレエダンサー役。熊川哲也さん率いる「Kバレエ カンパニー」のプリンシパルである宮尾さんにピッタリな役です! 亡命中にテスにインタビューされ、ある決断を語るのですが、その話を聞いたテスが大きく心を突き動かされるという重要な役どころでもあります。
▲ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』では死のダンサー役で注目を集めた宮尾さん。死のダンサーはダンスのみで表現する役でしたが、今回は初めて舞台上で歌を歌います(これについては後半のインタビューでお話しをうかがっていますのでぜひご覧ください!)。
▲撮影の最初に笑顔で「言われるままにします!」と伝え、空気を和らげる姿も印象的。撮影中も場を明るくするような言葉をよくおっしゃっていました。
▲「バレエダンサーの動き」を求められ、ブレないようにゆっくりと踊る宮尾さん。スタジオにいる誰もが「すごい...」と感嘆の声を漏らしていました。
▲「モードな感じも入れていきたい」というリクエストに美しいポーズ。流れるような動きでどんどんカタチを変えていきます。すべてがバレエダンサーならではのポージングです!
というわけで、宮尾さんにもお話をうかがうことができました!
――撮影をしていかがでしたか?
とても無駄なくスムーズに撮っていただいたといいますか、イメージがはっきり見えていたので、やりやすかったですね。
――撮影中はどの辺りを意識されましたか?
バレエダンサーはとてもシビアな世界で生きているので、本当はすごく哲学的でアーティスティックな一面が強い。でも今回は割とハッピーな感じの役どころなので、その光と影が見えたらいいんじゃないかなと思って動きました。
――宮尾さんにとっては初挑戦の歌もある舞台ですが、どんな気持ちでいらっしゃいますか?
今は恐怖しかないですね(笑)。ずっと歌をやってきた皆さんの中に混じらせていただくわけですから。でもやるからにはちゃんと伝えられるように歌いたいです。
――ボイストレーニングに通われているそうですね。
もちろん。時間をかけてやっていますよ! 習得すれば一生ものですしね。
――歌はもともとお好きなんですか?
(力強く)まっっったく! 聞くのは好きですが、カラオケで率先して歌うタイプでもないので歌とはかなりかけ離れていますよ。しかもバレエは台詞のない世界ですし、喉は使いませんからね。
――ではほとんどの方が初めて見る姿になりそうですね。
本当にそうですよ!
――この作品で楽しみにしていることはありますか?
まだなんとも言えない段階なのですが...僕たちの仕事に共通することですが、テスのように仕事を頑張っている人はプライベートがないことが多いじゃないですか。だけどその中で見つける大切なパートナーや家族との時間、そこで感じられる"何か"がポイントになるんじゃないかなと思っています。
公演は5月19日(土)から27日(日)まで大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ、6月1日(金)から10日(日)まで東京・TBS赤坂ACTシアターにて。
(ライター:中川實穗/カメラマン:石阪大輔)