田中圭×松下優也「僕だってヒーローになりたかった」稽古場対談

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田中圭さんが主演を務める舞台「僕だってヒーローになりたかった」が、7月6日(木)から東京・俳優座劇場で上演中。

公演をもう観劇した方も、これから観劇される方も、チケットが取れなかった方も...
ちょっとだけ、舞台の空気感じてください!

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作・演出の鈴木おさむさんと田中さんが、「芸人交換日記」以来、6年ぶりにタッグを組むことでも注目されている本作。主人公の小中正義を田中さん、その妻を真野恵里菜さん、ヒーロー・坂田龍馬を松下優也、官房長官役を手塚とおるさんが演じます。

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物語は、2021年の日本が舞台。東京オリンピックが大成功に終わったものの、オリンピックに向けて全国民が走ってきた日本は次の目標をなくしていた。その頃、倒産したIT企業の社長・小中正義のもとに国防省の官房長官が訪れて――。

謎の多い本作ですが、果たしてどんな舞台になるのか......稽古場におじゃまして、田中圭さんと松下優也さんにお話をうかがってきました!

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――稽古の調子はどうですか?

田中:絶好調ですよ!

松下:いやもう絶好調です。

田中:もう9割9分完成したと言っても過言ではない......うそです。大変です(笑)。

――(笑)。どの辺が大変ですか?

田中:台詞が多いので、(芝居として)成立させるのがまず大変ですね。自分の気持ちいいテンポで言うわけにもいかないし、掛け合いもあるし、一人語りもあるし。でも稽古は楽しいです。

――楽しいというのは?

田中:(鈴木)おさむさんワールドですね。6年ぶりにまた"ベラ喋り"させられてる感じで。みんなが絡んできたときがすごく楽しいです。あと、みんなが喋ってるのを見てるのも超楽しい。ずっと俺、笑ってる(笑)。だから本番、4人で楽しめたらいいなっていうのはすごく思ってます。

――松下さんはどうですか?

松下:圭さんはビビるぐらい台詞入ってるので、そこにまず焦りを感じます。

田中:あはは!

松下:顔合わせのあと、僕、2日休んじゃって。それで稽古場に行ったら、(田中に台詞が)ほぼ入ってるので「あれ!?」って。だいぶ焦りました。だから今はひたすら......今日ここまで来る間もずっと台詞言ってますし! なので僕自身はまだ「楽しむ」ってところまではいけてないですね。ただ僕も芝居を見てるのは楽しいです。台本を読んでるときって、人の役でもなんとなく"こういう感じかな"ってイメージしたりするんですけど、(稽古場で実際に芝居を見ると)全然そうじゃなかったりするので。固く言うと勉強になるんですけど、でも純粋に楽しいです。12.JPG

●「初めて"いじられキャラ"って言われました」(松下)

――おふたりは初共演だそうですね。

田中:まだ向き合ってお芝居をそんなにしてないんですけど、見てるとお芝居がすごいツボなんですよ。もうね、なんかすっごい面白い。

――それは役柄あってのことなんですか?

田中:役柄じゃないですね。

――松下さんの中からにじみ出てるなにか?

田中:はい、にじみ出てる。

松下:さっき言われたんですよ、「松下くんって不器用?」って(笑)。「九州男児っぽさを感じる」「いじられキャラ?」って。全部、初めて言われたので。いじられキャラでもないし、九州男児でもないし、自分で不器用だと思うけど周りにはあんまり思われたこともないし。

田中:ははは!

――そうかもしれないって思いますか?

松下:でも不器用っちゃあ不器用だし、多分いじろうと思えばいくらでもいじられる部分があるんですよ(笑)。

――じゃあ今作で今までにない松下さんが見られるかもしれない?

松下:この作品って笑える所がいっぱいあって。でも僕は人を笑わすことをたくさんやってきたわけじゃないので、テクニックはあまりない。だから「笑わしにいく」というより「笑ってもらう」ほうでいたいなとは思ってるんですけど。ただきっと(田中が言っているのは)そういうことじゃない(笑)。

田中:いやすごくね、幅があるんだろうなって思う。お芝居見ても思ったし、話を聞いても思ったんですけど。僕の勝手なイメージで、こういう芝居するのかなっていうのを全部ぶち壊してきたから。

松下:へえ!

田中:すごい楽しくて。だからさっきも(松下が、芝居を)180度変えてもいいのかなって思うって話をしてたから、僕は冗談だけど本気で「毎公演、変えちゃえばいいじゃん」って言った。多分それができると思うから。そうなったとき、僕もまた違う正義になるはずだし。だから稽古の後半もすごく楽しみですよね。

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●「こっちも天才になった気でやるしかない」(田中)

――おふたりとも鈴木おさむさんとは久しぶりのタッグですが、稽古に入ってどうですか?

田中:(近くにいる鈴木さんを見ながら)おさむさんのこと大好きですし、本当に天才だと思っているので......。

(鈴木:お!もっと言ってよ!)

田中:(笑)。ただ稽古場で、前回も思ったんですけど、「めっちゃ冷たい」って思うときがあるんですよ。なんか......なんか、ない?

松下:わかります!

田中:「冷たい人」っていうんじゃなくて、なんか自分たちと全然違うところ見てるから。もちろんだから演出家として信頼してるんですけど。でもたまに、おさむさんのことを考え出すと自信がなくなってくるので(笑)。基本的に考えないようにしています。

――演じるうえでの自信っていうことですか?

田中:そうです。例えば「これ、おさむさんどう思ってるのかな?」とか「これでいいのかな?」とか思うと、不安しかなくなってくるんですよ。

松下:嬉しいっす。同じようなこと思ってた。ああよかった(笑)。

田中:だからもうあんまりね、俺は「どうですか」とか聞こうとも思わなくなった。聞いたら多分「いいんじゃないですか」って言うんだろうなってわかってるので。もう、ほっとこ!って(笑)。

松下:(笑)。演出家やけども、

田中:ほっとこって。天才の考えはわからんから。こっちも天才になった気でやるしかない!

松下:代弁していただいた感じです。やっぱり気になるじゃないですか。(鈴木さんは)どういう反応かなって。でも想像とは違うと思うから。

――鈴木さんの考えてることが?

松下:考えてることはわからないですけどね、きっと違うので。いろいろやってても、すべてを見透かされてるように感じるし。

田中:そう! わかるー(笑)。

松下:だから本当に自分の中でしっかりやっとけば、きっと大丈夫なんだろうって。だってすごい笑ってるときもあれば、急にすっっごい怖い目で......。

田中:あははは!

松下:だからそうですね。気にしすぎちゃいけない。見すぎちゃいけない(笑)。

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●「コメディだけど、衝撃を受ける人もいると思う」(田中)

――脚本を読ませていただいて、ストーリーもすごく面白かったのですが、それと並行して公式サイト(リンク:http://tristone.co.jp/bokuhi/)でも鈴木さんが「手塚とおるさんは、物語のプロットを読んだ感想を「これ、ある意味ドキュメンタリーですよね」と鋭く言ってくれました。」と書かれていたように、"これは何の話だろう"と考えたくなる内容だと感じました。おふたりはどう思って演じられていますか?

田中:作品としては、コメディと言っていいと思うんです。ただ、(台詞として)言ってる内容は、メッセージ性がすごくあったりするので、観る人の中にはすごく衝撃を受ける人もいるだろうなっていう。かなり毒が入ってますよね。でも僕、そういうの好きなので。観るのも演じるのも。

――演じるときは、そういうことは考えながら演じるんですか?

田中:いや、素直に演じます。そこは別にそのメッセージを伝えたいからこの芝居をやってるわけじゃないので。伝わった人には「あ、よかった」と思う。でもそういうのは9割の人には伝わらないと思っているので、常に。

――「伝わらない」というのは、本当のメッセージが?

田中:"本当の"っていうとちょっと違うんですけど、おさむさんに限らず、脚本家も演出家も自分の想いを作品に込めるんですよ。だって自分自身とか社会とか世の中に対して不満がない人は、そもそもこんなこと(本を書いたり演出したり)しないですからね。何かメッセージとか、自分の思いの丈を作品に入れる。それは別に「毒を吐きたい」とかじゃなくてね。どこかに思想が入る。僕はそのメッセージにただただ共感して、少しでも伝わればいいですねって思いながら。別に(脚本家と)そんな話しないですよ? そんな話しないけど、やっていく。それで、伝わんねえなって思う。だって演じてる俳優でもわかってねえなって思うときもあるし、自分がわかってなかったわってときもあるし。でも基本的には作品には意味があるはずなので。

――松下さんはどうでしょうか?

松下:僕、台本をいただくまではただシンプルにコメディというか、お客さんが楽しんで笑ってというものだと思ってたんです。でも台本を読んでみると全然そんなことなかった。シリアスにしようと思えばいくらでもできるかもしれない内容で。ただ僕も、表面上はそうは見えないけど実はそうでした、みたいなのが好きなんですよ。

――メッセージを感じたんですね。

松下:今までに起きた出来事だったり、今起こってる出来事だったりに対して、すごくメッセージ性のあるものだと思います。そしてそれをストレートにそれを伝えるんじゃないところが魅力的やなって感じていますね。

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公演は、7月6日(木)から 23日(日)まで東京・俳優座劇場、7月26日(水)・ 27日(木)に兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホールにて上演。

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