昨年10月にスタートしたアニメ『TRICKSTER』が早くも舞台化!
日本の探偵小説の礎、江戸川乱歩の『少年探偵団』を原案に、舞台を2030年を移し、少年たちが力を合わせ事件解決に立ち向かう物語です。
世紀の犯罪者・怪人二十面相が起こす怪事件、
謎の探偵・明智小五郎のもとに集う少年探偵団、
そして探偵団のメンバーのひとりである小林少年は、正体不明の"モヤ"によって、"死ねない"身体に......。
めくるめく乱歩的妖しい不可思議と、SF的要素が絡まり、謎めいた物語が紡がれていきます。
アニメはつい先日、3月27日に最終回を迎えましたが、舞台版『TRICKSTER』はいよいよこれからですよ!
細貝圭、鳥越裕貴、赤澤燈、赤澤遼太郎、輝山立、古谷大和、今川碧海、斎藤准一郎、山口大地、鯨井康介といった注目の若手俳優が揃う舞台、『TRICKSTER~the STAGE~』が、4月12日(水)に開幕します。
先日は公開稽古も披露されましたが、げきぴあではまたまた稽古場にお邪魔してきました。
その様子をレポートします。
【バックナンバー】
カンパニーは前回伺ったときより、広い稽古場に場所を移していました。
そして大きなセットも入ったとのことで、まずは全員で、セットの確認を。
ここから先は袖中になるので演技はそこより内側で、といったことや、
もちろんセットの幅・高さなどを確認して危険がないように...というようなスタッフさんの説明を、皆さんマジメな表情で聞き入っています。
このセット、幅もあり、高さもあって、かなりの迫力!
まずはオープニングのダンスシーン、ゆっくりと動線の確認を。
センターにいるのは、鯨井康介さん。
セットに身体をならしたあと、音楽にあわせてダンスシーン。
超実力派なダンサーさんたちのダンス、カッコいいです!
そしてセットも高さがありますので、動きもかなりダイナミックになりそうです。
この大きなたてこみのセット以外の、机やソファといったセットの出し入れの動線も細かく確認していくカンパニーの皆さん。
と同時に、もちろん芝居も通していきます。
「明智君、遊ぼうよ...」と言う怪しげな怪人二十面相は、細貝圭さん。
苦悶の表情を浮かべている明智小五郎は鯨井康介さん。
舞台版はアニメの世界観を踏襲しながらも、ストーリーは舞台オリジナル。
明智と二十面相の語られなかった過去も、キーポイントとなってきます!
細貝さんと鯨井さんの間に走る、緊張感。
一転して明智探偵事務所のシーンでは、赤澤遼太郎さん扮する少年探偵団のメンバー、井上了の姿が。
アウトロー的な空気を醸しだす明智に、理知的な井上君、好対照です!
そして宮西刑事役、山口大地さん。
体育会系!?といった感じの押しの強さで、いい感じで空気を明るくします。
アニメでも人気の"野呂ちゃん"も登場してましたよ!
さらに場面はかわり...
少年探偵団のメンバー、小林芳雄役の鳥越裕貴さん
小林少年はつねに「死にたい...」と言っている謎めいたキャラクター。
鳥越さん、稽古場での素の表情はとても明るいのですが、演技に入るとガラっと陰鬱な表情になります。
普段のイメージと違う鳥越さんをお楽しみに。
小林君と対照的に明るいキャラ、花崎健介は赤澤燈さん。
こちらは元気!といった感じで、赤澤さんにピッタリです。
そして花崎、よく動き回ってます!
この日の稽古場はそんなかんじで、セットの転換を確認しつつの芝居とあわせていくといったものでした。
この地道な作業で舞台は成り立っていくのだなあ、と感じる、舞台制作の裏側を見させていただきました。
ちょっとブレイク。
赤澤遼太郎さんと輝山立さんが何かを食べているところを隠し撮り(?)していたら...
皆さん揃って、カメラ目線くれました!
ありがとうございます!
これ、山口さんお手製のジャーキーだそうです。
手作り、すごい。。。
取材・文・撮影:平野祥恵(ぴあ)
【公演情報】
4月12日(水)~16日(日) Zeppブルーシアター六本木(東京)