★舞台「スーパーダンガンロンパ2THE STAGE 〜さよなら絶望学園〜」鈴木拡樹さんインタビュー★

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いよいよ今週12月3日(木)より開幕となる、舞台「スーパーダンガンロンパ2THE STAGE 〜さよなら絶望学園〜」。大人気を博したスパイク・チュンソフトの同名のゲームの舞台化で、今回はシリーズ2作目だ。その舞台から、このほど主人公・日向創とともに謎に挑む、いつも笑顔で優しい同級生・狛枝凪斗を演じる、鈴木拡樹さんに話をうかがった。


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執着することが当たり前、という役


──今年もたくさんの舞台にご出演されましたが、この年の瀬になって大変なトリックスターと申しますか、この役を演じるのか......という役に挑みます。

鈴木:役をいただけるのはとてもありがたいことです。いつもさまざまな経験をさせていただいていますが、今年は特に挑戦の年でした。年に1本、主演をいただくだけでもありがたいことなのに、立て続けに4本もの作品で主演をやらせていただいて、全部、方向が異なる作品で、役だったのでとてもやり甲斐がありました。

 そのなかで、今回の狛枝くんは向かっている方向も年齢も姿形もちがいますが、ご覧になってくださった方には伝わると思いますが「執着する」という点で、ひとつ前の舞台「幻の城〜戦国の美しき狂気〜」で演じた役と近いんです。


──確かに! ひとつの思いに囚われた狂気の人を演じました。

鈴木:そうなんです。狛枝くんは「希望」というものにとてつもなく強い執着を持っていて、その姿が傍から見ていてどう異端に映ろうとも、彼にとってはそれが普通で当たり前のことなんです。だから、ぼく自身が彼に近づくために、それが普通で、当たり前だ、という点が役作りとして大きく着目しているところで、大切にしているところです。

 そう考えると、実は狛枝くんはとても可愛い性格で、自分の気持に素直な人なんだな、と思っています。


──とても穏やかで笑顔を絶やさず、横浜流星さん演じる日向創に優しく接します......が。

鈴木:はい! 実にいろいろな表情を見せる役です。そこはもう、役者としての見せ所なので、今、とてもやり甲斐を感じています。

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──ゲームで最初の「学級裁判」のなかで「希望と絶望がグチャグチャに入り混じった瞳」という一文があります。

鈴木:はい、本当にぐるぐるにはなりませんけど(笑)、本当にそれくらいに見えるように演じたいですね。


──現在、稽古はどのくらい進んでいるのでしょうか。

鈴木:半分ほどで、これから通し稽古です。だから、ぼくの中では50%くらいでしょうか。これが100%になって、共演者の方々と噛み合ったときに、どれくらいの威力になるのか、今から楽しみで仕方ありません。

 舞台も南の島なので、前作とはまたちがった世界で、さらに「学級裁判」の演出も新たに驚いていただけるような内容になっています。続編が上演される、その意味や志を届けることができる舞台を目指したいと思います。



支えられて、支えることを知る

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──主演の横浜流星さんについて伺います。

鈴木:流星くんはすごくしっかりしていて、みんなを引っ張っていこうとする勢いや、その姿といろいろなところで、ぼくにはないものがあると思っていて、学ぶことがたくさんあります。

 一方で今年、多くの舞台で主演として立たせていただいたことで、支え方だけでなく支えられ方や座組の中での自分の在り方もすごく考えたし、学ばせていただきました。だからこそ主演として立つ流星くんに付いて行きたいし、支えたいと思うし、それゆえに迷ったり困ったことがあったときに助けたい。役を演じるだけでなく、そういった役目を果たすことができたらいいな、と思いますし、それができてこその今年の集大成にふさわしい作品で、役になるんじゃないかと思います。なので役を演じきることももちろんですが、横浜流星という座長を中心にまとまっていって、そのなかで、万が一、もしも、不測の事態が起こったりしたときに真っ先に動ける存在でいたいです。


──いろいろなジャンルの共演者がおられますが、ご自身は何を武器に戦いますか?

鈴木:多ジャンルの方と共演する機会はこれまでもありましたが、それぞれの持ち味というか武器が、役者としてのカラーでだけではないところは、そういった舞台のおもしろさでもあります。

 その中で、じゃあ、ぼくの武器はなにか? と聞かれたら、やっぱり役の作り込みです。それも、ただ役に寄せるだけでなく、この原作を実写化するにあたり意味のある役作りをしたい。これまでいろいろな役をやって失敗もさせてもらっているので、そこはこだわりたいし、心がけて演りたいです。

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──その中で、軸とされているところはなんでしょう。

鈴木:まだ本番を迎えていないので、これが正解かどうかはわからないのですが、推理モノであり殺人事件も起こるなかで、人のドラマを大切に演じようと考えています。ゲームの中でキャラクターとして与えられたセリフをいかに心揺れる思いを託し、自分の身体で放つことができるのか......原作はゲームですが、そこにどれくらいの深度でどう寄り添うかは決めています。

 ゲームを楽しんでいただいた方にとっても、南の島の楽しさから一転する、とんでもないダイナミックさ。もっと言えば「あの場面がこんなふうになるのか!?」とか「あのキャラクターがこんな風になるのか!?」といった驚きや楽しみをお届けできると思っています。さらに初めて、この作品世界に触れる方にはサイコポップな殺人事件と謎解きからまるごと楽しんでいただきたいし、衝撃的な展開をおもいっきり楽しんでいただけたら......いえ、僕らが楽しんでいただけるように座長とともに届けます。

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スリリングかつ、楽しいこの舞台は12月3日から13日まで、Zeppブルーシアター六本木にて上演!

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