梅田芸術劇場10周年を記念するミュージカルコンサート『Golden Songs』がまもなく開幕します!
豪華なキャストの顔ぶれを見るだけで、あの傑作が、あの名作が脳裏に蘇る...という方も多いのではないでしょうか。
ミュージカルファン必見、私も今から楽しみでなりません。
2月某日、そんな『Golden Songs』の稽古場を覗いてきましたよ。
すでに予定楽曲が公式HP等々で発表になっていますが、このコンサート、大きな流れとしてはいくつかの(もちろん、梅田芸術劇場で上演された)作品ごとのブロックから構成されています。
※それだけではない部分は、おいおいゆっくりと...。
その数、日替わり含め今のところ15演目分!(メドレー除く)
やっぱりそれは外せないよね、というものから、懐かしのあの演目まで、様々な楽曲が登場します。
全シーンご紹介したいのは山々なのですが、それももったいないですので、いくつかのシーンに絞ってレポートすることにします。
まず今回はミュージカル『アイーダ』のシーンを軸にお届けいたしましょう。
こちらは梅田芸術劇場のオリジナルミュージカル。
もとは、宝塚歌劇団で『王家に捧ぐ歌』として上演され、2003年度芸術祭演劇部門優秀賞を受賞した大作です。
エジプト対エチオピアの戦いを背景に、エジプト将軍ラダメスと、エジプトに捕らえられたエチオピアの王女アイーダの悲恋を描いた物語です。
その、2003年星組での初演で、主人公ラダメスを演じていたのが湖月わたるさん。アイーダを演じていたのが安蘭けいさん。
さらに2009年には、宝塚を退団した安蘭さんを再びアイーダに迎え、タイトルも新たに『アイーダ』として梅田芸術劇場が上演。この時のラダメスは伊礼彼方さん。
ちなみに今年、宝塚歌劇団でも宙組で再演が決まっています。
ということで、初代アイーダ&ラダメス、そして2009年のアイーダ&ラダメスが今回は揃っています!
ラダメス将軍の力強いナンバー『エジプトは領地を広げている』は、ふたりのラダメスの競演で!
湖月わたるさんと...
伊礼彼方さん。
ふたりが「私だ!」「私だ!」と張り合う様も、カッコよくも新鮮です。
さらにアイーダとラダメスと、三角関係のもうひとつの頂点を成すエジプト王女アムネリスは、姿月あさとさんが扮します。
姿月さんの素晴らしい歌声で聴く『王家に捧ぐ歌』は1幕のクライマックス!
伊礼さんはほかに『エリザベート』コーナー等にも登場。
名ダンサー、湖月さんはダンスシーンもふんだんにあり!
湖月さんはいつ見てもカッコいい美女です...。
こちらは『マルグリット』より、『チャイナ・ドール』のシーン。
さてさて、湖月さんにはお話も伺ってきました。
★ 湖月わたる INTERVIEW ★
――みどころを教えてください。
「今回、梅田芸術劇場の10周年ということで、錚々たるミュージカルナンバーがずらりと並んでいます。その中で私はまず、昨年の宝塚OGバージョンの『CHICAGO』から、『All That Jazz』を歌わせていただきます」
――昨年末の『CHICAGO』、素晴らしかったです!
「私は『CHICAGO』はNYに行ったら必ず観ている作品なんです。3年前に『Dancin' Crazy』でセレクションバージョンとしてやらせていただいて、初めてフォッシースタイルに出会って、いつか全編やりたいと思っていたので昨年は嬉しかった。ヴェルマとして、この作品に息づけていることが本当に嬉しかったんです。しかも全員女性でという、世界でも初の試みで...。それに、宝塚でも現役生にはできない作品だと思うんですよね。卒業生ならではのチャレンジができる作品で、男役という宝塚独特の財産が『CHICAGO』と融合して、また女性役もああいう衣裳をサラリと着こなして。ほんとにスタイリッシュで、OGならではの『CHICAGO』の世界を表現できたんじゃないかなと思います。その一員として参加できたことが本当に嬉しくもあり誇らしくもあります」
――そのヴェルマが再び...ですが、今回はコンサートバージョンということで、本舞台とは異なる楽しさもありますね。
「今回ならではの豪華な中で歌わせていただきます。メドレーのスタートで歌わせていただくんですが、ここでは、最後にはマテさんと石井(一孝)さんと伊礼さんに囲んで頂いちゃいます!」
――男性陣のダンスも見どころですね。特にマテさんや石井さんは、あまり踊るイメージがないので...
「男性陣、踊ってますよ(笑)! 可愛くて、みんなで笑ってます。ジャズメドレーでは、ほかにも普段はプリンシパルを張っていらっしゃる皆さんが一体となって『The Red Blues』(絹の靴下)とか、『Let's Make Love』(蜘蛛女のキス)とかを一生懸命踊っています。そういう楽しそうな姿はこのコンサートならではで必見だと思いますよ。素敵に踊ってらっしゃいます」
――ほかには『アイーダ』も楽しみです。
「宝塚で『王家に捧ぐ歌』をやらせていただいたのが2003年ですので、もう12年ぶりになりますね。その後『アイーダ』として梅田芸術劇場版があり、今回それに出演していた安蘭さんと伊礼さんが歌う中に、私も初代として(笑)参加させていただけるのは、とても嬉しく思っています。1幕ラストは『王家に捧ぐ歌』なんです。この歌を全員で歌うのですが、私は宝塚時代、女性だけの声で聴いていたので、男性の声もあわさって、しかもこれだけの錚々たる方が歌ってくださるので、これは個人的に感動してしまいます。この作品がこういう風に、宝塚から羽ばたいて、日本のミュージカルとして息づいているということが嬉しいですね。宝塚も今年再演が決まったのですが、それもやはり初代としては、嬉しいものがあります」
――しかも姿月あさとさんがアムネリスのパートを歌うと。
「そうなんですよ。私がラダメスで登場して、アイーダがいて、そこからアムネリスさんが登場し、(立ち居地が)三角になって歌うんですが、姿月さんがあの曲を歌ってくださるとまた、心に染みます。今回ならではの歌の組み合わせですね」
――湖月さんのカッコいいラダメス将軍姿を楽しみにしている方も多いと思います。
「カッコよく出て行きたいと思います! 衣裳はなかなかそうは(実際のようには)いきませんが、歌で当時を髣髴とさせられればと思っています」
――ほかに楽しみになさっているシーンは?
「個人的には、2幕で春野さんが歌う『マルグリット』の『チャイナ・ドール』のシーンで、裸足でコンテンポラリーのダンスを踊らせていただくのが楽しみです。私はダンスが好きでずっとチャレンジしてきましたので、そこは心してやらせていただきます。全体の見どころとしては、最初のジャズメドレーが、レギュラーメンバーで一体となって作っているナンバーなので、そこは今回ならではの見どころかな。どの曲も素晴らしく、しかも皆さんスペシャリストなので、早くオーケストラでこの音楽を聴きたい!...というくらいのいい曲揃いですよ」
――稽古場もすごく楽しい空気が流れていますし、皆さんトークも達者な方ばかり。なのですが、ウワサによるとあまりに皆さんお話が上手すぎて、しゃべらせるときりがないとのことで(笑)、あまりトークコーナーはないとか?
「あ、でも私は、日替わり出演者の方とのトークシーンで、MC役をおおせつかっていますので、おもてなしができるよう、頑張らせていただきます!」
――湖月さんのトークは聞けるのですね、ではそこも楽しみにしています!
稽古場レポート、続きます!
【『Golden Songs』バックナンバー】
★ 予定楽曲発表!
【公演情報】
2月13日(金)~23日(月) 東京国際フォーラム ホールC(東京)
2月26日(木)~3月1日(日) 梅田芸術劇場 メインホール(大阪)
☆「オンステージツアー」付きチケット発売決定!
伊礼彼方、平方元基、マテ・カマラスのキャスト3名が『Golden Songs』のステージをご案内。
キャストを間近に見られる! & ステージにあがってちょっぴりスターの気分になれる!?
※写真のとおり、大掛かりなセットが組まれています! このステージに上がれるのは貴重ですよ~!
受付対象公演:2/16(月)14:00
・「S席/オンステージ」チケットをご購入ください。
・WEB、店頭のみ受付。