6月より上演される池田鉄洋 作・演出の舞台『BACK STAGE』。
先日レポートした"顔寄せ"のあとの稽古場の様子も、少々お届けします。
物語の舞台はなんと実際の会場でもある、シアタークリエ。
人気女優と人気俳優がアメリカ大統領夫妻を演じる二人芝居、そのステージ上と舞台裏で起こるトンでもない出来事を描いていきます。
...地球の危機まで展開していきます! 壮大...!?
大統領夫妻に扮する人気女優&人気俳優、に扮する、鈴木砂羽さんと近江谷太朗さん。
上演真っ最中の舞台上ではある事件が起こってそれをなんとかフォローしようとてんやわんや!
突然の熱唱!?
鈴木さん、コメディエンヌっぷりを存分に発揮してくれそうです。
大げさな演技がお茶目です。
近江谷さんも負けじと細かい笑いをさらっていきます...。
通すたびに違うボケを投げ込む近江谷さん、さすが。
でも鈴木さんと近江谷さんは「このセリフ、(気持ちとしては)ここまで繋げて全部言っちゃいたいんだけど」等々、池田さんにもどんどん提案をしていて、さすがにすでに役のペースを掴んでいるようでした。
シーン的には、意外とアドリブに弱かった(※設定上、ですよ)ベテランふたりを若手スタッフが一生懸命フォローしているという構図。
下手ブースで指示を飛ばす、舞台監督役・相葉裕樹さん。
相葉さん、表情豊かでコメディもバッチリですね!
新垣里沙さん扮する衣裳さんは、しっかりもの、かな?
トラブルにも先回りして準備をしている機転を見せますが、そのフォローが正しいのかはわかりません...。
池田さんはフットワークの軽い演出です。
実演を交えて俳優さんに伝えていきます。
ここは舞台監督がほかのスタッフへインカムで指示出しをしているシーンの説明中。「(マイクの向こうにいる相手へのセリフは)この辺を見ながら話した方が"それっぽい"」と池田さん。
...と、"それっぽい、いかにもな"演技を、笑いに転換していく池田さん。
ほかにも「曲がかかったらみなさん、"えっ"と上を見てください。...芝居チックですが」「全員でずっこけて」等々、いかにもコミカルな演技がどしどし加えられていきます!
植原卓也さん扮する<演出部>さんは...もしかしたらちょっと残念な子?
でもそれなりに(?)頑張って舞台を守ろうとしているのはわかりました!
小野寺大夢さんも妙な自信満々さがオカシイ。
池田さんからも「役作りの方向性としては正しい」とお墨付き出ました!
池田さん、途中で「俺、このふたりを全く観ずに演出しているなあ...」。
演出家席の後ろの席にいる(待機中ではありません、演技中です)、永岡卓也さんと西ノ園達大さん。
つまりおふたりは(このシーンでは)舞台エリアにはいない、ってことですね?
ふたりは比較的クールな感じでしょうか。
こちら、西ノ園さんは照明さん役。
ハプニングの中、舞台監督の指示に冷静に対応している姿がプロっぽい。
永岡さんは音響。
池田さんからは「タクはたまに踊ったりしてもいいかも。...学生劇団にはよくいるんですよ、踊る音響さんって(笑)。まあ、邪魔なんだけどね!」という演出が。
ところで永岡さん、いい声してますねー!
物語の舞台が、実際に上演されるシアタークリエの舞台上ということからもわかるように、入れ子式でメタ・演劇の様相を呈し、それを笑いに昇華しながらも、「舞台は何があっても続けるんだ」という、舞台に関わる人々の舞台への愛も伝わってくるものになりそう...な予感がします。
ありえないシチュエーションコメディでイケテツワールドが炸裂しつつも、ある意味王道な"バックステージ"ものにもなりそうな。
...作品の誕生が楽しみです!
楽しそうな笑顔の鈴木さん&近江谷さん。
そしてなぜかファイティングポーズなイケテツさんでした。
【公演情報】
●6月3日(火) 北國新聞赤羽ホール(石川)
●6月5日(木) シアターBRAVA!(大阪)
●6月8日(日)~15日(日) シアタークリエ(東京)
チケット発売中