StarS ありがとう公演~みんなで行こう武道館~記者会見レポート

井上芳雄浦井健治山崎育三郎の、ミュージカル界のプリンス3人で結成されたユニット"StarS"。
今年5月には1stコンサートを大成功に納め、デビューCDはオリコンウィークリーランキング7位にも入るなど、ミュージカル界のみならず幅広く注目をされた彼らが、さらなる夢をかなえます。

11月11日(月)に日本武道館にて『三大ミュージカルプリンスコンサート StarS ありがとう公演~みんなで行こう武道館』の開催が決定!

7月3日、この開催が発表になり、記者会見が行われました。
少し時間があいてしまいましたが、そのレポートをお届けします。
ひと足先に掲載したニュース記事はコチラ
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もともと「ミュージカルの素晴らしさをもっと広めたい」という思いで3人が結成したStarS。
演出の小林香さんも「武道館の公演をよりたくさんのお客さまに見ていただくことで、彼らの目的、夢が少しでも叶っていくのではないか」と話していました。

ちなみに...いつかは武道館で!という話は、今年2月にげきぴあでお伺いしたインタビューでも、彼らは語っています。
本当に、夢が叶った形ですね~。
まずは3人がご挨拶。

井上さんは「StarSのリーダーをやらせていただいております。僕たち3人で何か新しいことできないかと自分たち発信でやりはじめたこのStarSが、たくさんの方々の協力で武道館までいけることになったという事実に、自分たちも感動していますし、とても幸せに思っています」と感慨深げに。
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次に浦井さんは「今回、"ありがとう公演"というタイトルにしたのは、ファンの皆さんやお客さまとともに歩んできたStarSというユニット、最後のSが大きいのはしがらみとかそういうことではなく!(※浦井さんは5月の公演の場で、StarSロゴの「S」の文字飾りを、最初は"しがらみ"だと思った、と発言して客席に衝撃を走らせていました)、たくさんの思いがこもった大きなSであり、そう思ったStarSの3人の結束をイメージしているのであって、そういう感謝の気持ちを伝えたい、という思いからです。そしてそれを支えてもらっているスタッフの方、お客さまとともにこれからも歩んでいけたらなと思っています」
浦井さんはすっかりStarSの1stコンサート期間に、つっこまれキャラが定着しちゃったなあ、と思いきや自ら「ボケ担当浦井健治です。よろしくお願いします!」と挨拶を締めていました...。
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山崎さんは簡潔に「今日は話が脱線したときに僕がまとめたいと思っておりますので最後までよろしくお願い致します」とのご挨拶でした。
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日本武道館という大舞台、ミュージカル俳優によるユニットが単独で公演を行うのは史上初とのこと。
小林さんは「公演が11月11日ということで、1111というのもいかにもStarSらしくていい。StarSと1万人のお客さまがより一体化できる、そういうライブを作りたい。公演は5月のコンサートツアーの中身を土台にしながら、新しい演出を盛り込み、"ありがとう公演"という名前でもあるので皆さまに感謝と、祝祭的な雰囲気で熱く1万人がいっせいに盛り上がっていく、そういう演出を考えています」とのことでしたが、改めて、3人の心境は...。

井上「自分たちを生んでくれたミュージカルへの恩返し、舞台で育ててもらった僕たちが新しいユニットを組んで、さらに新しい舞台の楽しみを自分たちでも探していければいいなと思ってはじめました。でも5月にコンサートをやらせていただいて、それが自分たちの期待以上に盛り上がってくださって、これはもっともっと新しいことができるんじゃないかと思った時に、武道館という次の目標が生まれました。簡単なことではないと思うのですが、どうせやるなら実現可能か不可能かギリギリくらいのことに挑戦したい。でも武道館公演を実現させてくれたのはお客さまだと思うので、その感謝の気持ちと、みんなで武道館に来れたねって11月11日に思えるように、"みんなで行こう"というタイトルにしました。
ありがとうと冠していますがそれだけでは足りないんじゃないかという思いと、1万人のお客さまが入ってくださったらいいなという思いをこめて、3人のサインを手書きで、1人1枚ずつお渡しできるよう1万枚サインます。僕たち当日、腱鞘炎になってマイクが握れなくなるかもしれませんが(笑)、そういうことひとつひとつで皆さんに気持ちをお伝えしながら、当日お祭りのように盛り上がればいいなと思います」

浦井「リーダーの気持ちそのままです。サインもそうですし、一体感を目指すという(意味もこめて)11・11。"いちいちいい日"です」

井上「それ言ってるの浦井君だけだから!あとほら、大事な日じゃない、その日」

浦井「うちの母の誕生日です...それ、関係ない(笑)」

井上「基本的には浦井君のお母さんに捧げようと思います!」
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浦井「違います(笑)。でもファンの皆さんとミュージカルを盛り上げていこう、そんな気持ちではじめたのですが、CDやコンサートの盛り上がりで、本当に大きな愛をお客さまひとりひとりから感じたので、その愛をどうやって返していけたらいいのか3人で考えた結果、もう一度ライブアーティストとしてライブすることだと思ったんです。そしてやっぱりその中でも聖地である場所、日本武道館で、と口をすべらせた結果、それが実現しちゃったので、これはもう、みんなで盛り上げていけたら!」
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山崎「ふたりにほとんど言っていただいたのですが、感謝というのが一番のテーマです。僕たちは基本的にミュージカルの世界で生きてきて、そういう中で武道館1万人のお客さまの前で歌を歌うことができるというのは本当に感謝なので、この日はみなさんに向けてありがとうの気持ちをこめて歌いたいです。
あと、実際始まってみるまでStarSって何なんだろう、自分たちもどういう歌を歌ってどういうトークをしてどういうパフォーマンスをすることがStarSなんだろうとすごく悩んでいる部分はあったんですが、シアターオーブでコンサートやって全公演完売して、皆さんといっしょに作っていく中でStarSは完成したと思っているんです。今回それをふまえて夢の武道館で、ここでStarSの完成形ができるんじゃないかと思っているので、みなさんへの感謝、それと"これがStarSなんだ"というものを武道館でみなさんに感じていただければと思います」


井上さんには「これがラストプリンス、という発言がありましたが...プリンスのあとはキングになるのですか?」という質問も。

井上さん、「なれればいいんですが、それはいろんな人たちが認めてくれないと...。"キング待ち"みたいなことかな(笑)」と言いつつ、「でも、アイドルというわけではないのですが限りなくそれに近いユニット組んで、どうなのかなと、お客さまもオマエ何歳だよと思いながら見てるんだろうなと思ってやってたんですが、やってみたら、意外とまだいけるんじゃないかなと(笑)。まだもうちょっとプリンスでも俺、いいんじゃないかなと。ギリギリまでプリンスでいさせていただいて、そのあと次の位につけるか民間人になるかは、もう運命次第ですね!」と、プリンス続行宣言も飛び出しました!
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また具体的なコンサートの内容としては、基本的には5月のコンサートをベースにしつつも「NHK歌謡コンサートに出させていただいて『レ・ミゼラブル』の『民衆の歌』を歌ったんですが、すごく反響があって。僕と浦井君はレミゼには何の関係もないんですが、今レミゼもブームですし、そこは完全にのっからせていただいて(笑)、武道館でも『民衆の歌』は我が物顔で歌いたいと思います! あとはまだ決定ではありませんが、自分たちの思いを反映したオリジナルソングも歌えれば」井上)、「会場が広いので、走りまくるというのはテーマで」山崎)、「ペンライトをみんなでふれたらどんな景色になるのか、それを確認したい」浦井)とそれぞれ構想を語っていました。
ちなみに井上さんは一度、「いろんな方が集合するコンサートで」武道館のステージに立ったことがあるそうです。さすがプリンス・オブ・プリンス。



さらに「StarSの今後の展望は」と問われ、

浦井「紅白に、出たい...」

井上「一応僕たち大晦日はあけてます、頼まれてもいないのに(笑)。口に出したらいつか実現するんじゃないかなというのもあるんですが。時期的に近いですからね、(武道館公演の)11月、(紅白の)12月って」

山崎「言うだけだったら...ドームコンサート!」

井上「わお。俺も言うだけだったらラスベガスコンサート! 何でも言えるね(笑)! でもひとつ思うのは、武道館公演をやったあと、紅白も含め、新たな夢が生まれるんじゃないかなと。成し遂げたときに次こういうことやってみようよ、と皆と一緒に考えられるんじゃないかなと思います」

山崎「そうですね。シアターオーブでの公演をやったときも、目標は武道館、とかはなく、この公演を成功させようという思いでいっぱいだったんですが、舞台に立ってカーテンコールで「次は武道館だ」ってその時の気持ちで言った事が今回に繋がった。今回の武道館公演をやって、最後に何を感じるかというのは楽しみですね」
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最後に、もともと3人が「ミュージカルをもっと広めたい」という思いではじめたこのStarS、実際その活動を通し、ミュージカル界がかわってきているという手ごたえは?という質問です。

山崎「僕はいま『レ・ミゼラブル』の公演中なのですが、帰りに楽屋を出ると、「StarSで山崎さんを知りました、レミゼも初めて今回観ます」という方もたくさんいらっしゃる。『レ・ミゼラブル』も千秋楽まで全公演完売。ミュージカルの時代が来ていると感じていますし、StarSをやっていてよかった、僕たちがやりたかったことが少しでも繋がっていることを毎日実感しています。『レ・ミゼラブル』をやってもStarSは次、いつやるのって言われます」
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井上「一緒にやる前は、僕たちひとりひとりのファンの人はいたと思うんですが、個人のファンという意識が強くて、「育三郎の歌はいいけど別に井上さんの歌は聴きたいわけじゃない」とかね(笑)、そういう方もいらっしゃったと思うんですが。やってみたら、例えば僕のファンの方が育三郎君てこんなに素敵なんだ、浦井君ってこんなにボケるんだって発見があって、"3人のファン"になったという方もたくさんいらっしゃった。それは本当にいいこと。僕たちがファンをとりあってもしょうがないいんです、広げていきたいので。それはいいことだったし、終わってからもStarS良かったねと言われたり、オリコンにのったりして通常の舞台公演では知りえない方も耳にしたり目にしたりしてくださったので、本当に手ごたえはすごくありました」

浦井「あとは横のつながりが強くなっています。ミュージカル界でも。同じ年代の役者が仲良くなっています」

井上「それで情報を共有したり、手を繋いで前へ進もう、じゃないですが、また意識が変わってきたらいいなと思います」


ミュージカル愛に溢れていますねえ。
頼もしいプリンスたちの今後の活躍に大いに期待しましょう!!


『三大ミュージカルプリンスコンサート StarS ありがとう公演~みんなで行こう武道館』公演は、11月11日(月)に開催されます。


こちらはフォトセッションの一幕。
「何かポーズを取ってください」と言われ、「じゃあ"StarSのポーズ"」と3人。
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井上さんは「これ、StarSのポーズなんだ...」と小さくツッコみ、
浦井さんは山崎さんに「健ちゃん、手、逆! 裏!」と言われてしまい...。
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ホント、ステージのまんまの3人です。

決まった!
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