●ヒラノの演劇徒然草●
昨今のミュージカル界は、若くてイケメンな男子が続々と登場していて、どんどん活気付いています。
その中でも"ミュージカル界のプリンス"と呼ばれてパッと頭に浮かぶ筆頭は、この3人で間違いないでしょう!
井上芳雄、浦井健治、山崎育三郎。
大作・話題作に次々と出演していて、現在の日本ミュージカル界を牽引している3人です。その彼らがこの春、コンサートを開催します。
その名も「3大ミュージカルプリンス コンサート StarS」。
同じ役を演じることはよくあっても、同じ舞台に立つことはあまりないという彼ら。
確かに井上さんと浦井さんはルドルフ(エリザベート)にチャールズ王子(シンデレラストーリー)、井上さんと山崎さんはヴォルフガング(モーツァルト!)、浦井さんと山崎さんはアルフレート(ダンス・オブ・ヴァンパイア)...と、「かぶる」役が多いですね。
3人揃って同じステージに立ったことって、ないかも?
それが実現するこのステージは、ミュージカル界の事件です!
さらに、なんとこの3人、「StarS」のユニット名でCDデビューも決定!
ミュージカル俳優がCDをリリースするのはさほど珍しくないですが、オリジナル楽曲でメジャーレーベルから出す、というのは珍しい。
ぜひミュージカルファン以外にも聴いていただきたいですね。
ルックスも抜群だし(もちろん歌唱力はいわずもがなです)、この3人ならイケる!
もちろん彼らも、それを充分に考えているようで...。
彼らの意気込み、ユニット結成に至った経緯などを伺ってきました。
StarS(井上芳雄、浦井健治、山崎育三郎)
インタビュー
――まず最初に、3人でやろうと思ったきっかけを教えてください。
井上「"僕きっかけ"なんです。2年前、帝国劇場100周年の年にNHKの番組で取材をしてもらった時に、これから一緒に帝劇でやっていくであろう同世代の仲間と一緒に対談したいと僕が言って、誰がいいですかという話になって、ふたりの名前を出したんです。それでふたりが来てくれて、番組の中で対談した。その時に初めて3人で並んだんですが、ちゃんとメイクして衣裳も着て並んでみたら「この3人いいんじゃないかな...」って。並びの良さって大切じゃないですか。その並びが良かったんです」
山崎「僕も思ったんです!楽屋の鏡越しに3人を見ていたら、「何かできるんじゃないかな、3人で」って」
――並びが良いというのはビジュアル的な?
山崎「それだけじゃなくて、パフォーマンスも歌声も知ってるので、全体に...」
井上「空気、ですかね。いいんじゃないの!? という」
山崎「3人の直感です」
浦井「それに、やろうよ!という勢いと」
井上「それから、周りのエライ人たちに話をして。僕たち、事務所も違うんですが、それぞれの事務所のスタッフも協力してくれて。その間もふたりから「どうなってますか」ってメールが来て「反応、悪くないんだよね~」みたいな(笑)。それで、気付いたらお揃いの水玉のシャツを3人で着るまでになっていました(笑)」
――お互いの印象を教えてください。
井上「浦井君は思ったより適当。(一同笑)...マジメといえば浦井健治、マジメ一辺倒、みたいなイメージがあったんですが。それは本当にいいことだと思うんですが、浦井君大丈夫かなってくらいマジメなエピソードが数多くあるから。心配...はしてないですけど(笑)、そんなにマジメで苦しくないのかなって思っていたんですが、一緒にやってみたら、「あ、大丈夫だこの人」って。肩の力抜けてるときは抜けてるし、逆に「抜けすぎてて大丈夫かな」って時もあるくらい(笑)」
浦井「どちらにしろ心配されてますね(笑)」
井上「でも感覚人間というか、3人の中では必要な存在です。育三郎が、僕たちをネプチューンに例えると、浦井君はホリケンさんだって言って、うまいこと言うなあって。そのうち持ちギャグやりだすよ、この人」
山崎「コンサートで健ちゃんの一発ギャグコーナーが!」
浦井「毎公演、NHK大阪ホールの千秋楽だと思って、一発ギャグコーナーをやっていこうと思います」井上「そんなかんじで...(笑)。育三郎も、やっぱり第一印象と違うんです。初めて会った頃は、若くてゆらゆらしてるようなイメージだったんですが、実はすごく熱い。それに一生懸命考えてて、そこは意外だった。頼もしい」
浦井「育は、一緒に『ロミオ&ジュリエット』とかをやっていても思ったんだけど、とにかくすごく真摯に歌と芝居に取り組んでいて、それを愛している。アーティスト的な存在。だからこそ意地もあるし、自分の信念というものも持ち合わせている人物なんだなって思います。芳雄さんは...ほんとに、王子の中の王子。公私ともに王子であるし、役者としても、シンガーとしても、今の時代を担っている柱のひとりだと思っています」
山崎「いやーもう、スターですよね」
井上「え、どっちが?」
浦井「あ、じゃあふたりのことをまとめて言って」
山崎「だからー...えーと...。大好きです!」(一同爆笑)
――ところでStarSは今回限りではなく、今後もユニットとして続けるということでしょうか?
井上「育三郎は夢があるんだよね」
山崎「武道館でコンサートをやって、そのあとは紅白歌合戦!(一同笑) ...ちょっと、なんで笑ってるの! でもやるからには、今回一発の企画じゃなくてずっとやっていけたらいいなって思います。CDのリリースも続けていけたら」浦井「StarSが、世間の人にミュージカルに興味をもってもらえるひとつのきっかけになれたら嬉しいですよね。『レ・ミゼラブル』の映画じゃないですけど。ミュージカルっていいな、こういう歌もいいなって思ってもらえるようなユニットになれたら」
井上「そうですね。幅広い人に興味をもってもらいたい。3人集まれば、ひとりより人目をひくだろうと。だから集まったんです。僕たち、基本的に役柄がかぶる3人ですから(笑)、本当になかなか集まることもないので...。でも実際一緒に歌ったり並んだりすると、ひとりひとりは実は全然違う個性で、歌声も共通するところもあるけれど、やっぱり全然違う。そこが面白いと思います」
CDジャケット写真撮影風景
上述の井上さんのコメントにもありましたが、この日の3人はお揃いの水玉模様のシャツ。
これはデビューCDのジャケット撮影現場にお邪魔したからなのでした。
ということでジャケ写撮影風景も、少しばかりレポート!
本当にひっきりなしに出演舞台が続く、人気者の3人。
この日は、別の舞台の休演日、地方公演の合間、稽古中...という忙しい中で3人が顔を合わせる貴重な1日でした。
撮影は朝から始まっていて、取材陣が伺ったときにはすでに撮影開始から半日たとうかというタイミング。
しかしみなさん、疲れも見せず、朗らかでした。
井上さんをセンターに、こんなポーズをとる3人。
すると、浦井さんと山崎さんが似た感じのポーズになってしまう、ということで、山崎さんが手の置き場に四苦八苦。
しまいには「育、女の子みたい!」と言われてしまう山崎さん...。
大笑いする浦井さん&井上さんに対して、山崎さんはちょっと心外そう!?
こんな表情での撮影もありました。
髪型にもこだわりつつ。
今度はポジションを入れ替えて、浦井さんがセンターに。
井上さんが浦井さんの耳元で笑わせにかかってるようで、「低音を駆使しないでー!」「絶対ムリ~!」と笑いが止まらない浦井さんです。
じゃれあっているとしか表現しようのない、お三方。
やっと決まった?
いや、まだ井上さんが何か狙ってる表情ですかね!?
今度は山崎さんが真ん中に。
...センターポジションの人を笑わせなければいけないルールでもあるんでしょうか?(笑)
でもやっぱり決めるところはバシっと決めてくれます!
「3大ミュージカルプリンス コンサート StarS」は5月8日(水)から12日(日)に東京・東急シアターオーブにて。
その後、神奈川、愛知、福岡、大阪での上演が予定されています。
東京公演 チケット先行受付決定!
■インターネット抽選先行「いち早プレリザーブ」(プレミアム会員対象)
受付:2月16日(土)11:00~2月19日(火)11:00
■インターネット抽選先行「プレリザーブ」
受付:2月17日(日)11:00~2月21日(木)11:00
なお、ニュースサイトに掲出したインタビューはこちら。
違うカットの写真もありますので、こちらも要チェックです!