『レ・ミゼラブル』稽古場より

チケット情報はこちら

■新演出!『レ・ミゼラブル』2013■


日本上陸から26年目にして、新たな演出で登場するミュージカル『レ・ミゼラブル』
映画も大評判、アカデミー賞も気になるところ!!
日本の舞台版も、動き出しています。

新演出版の演出を手掛けるジェームズ・パウエルが稽古場に初登場する日、その稽古場を取材しました。lesmiz2013_0601.JPG
こちらがジェームズ・パウエルさん
ほかに演出補さん、衣裳デザインさん、衣裳補さん、ヘアメイクさんが海外からいらしています。
「ほかのスタッフもまだまだたくさんいます。たくさんいますので、その人たちが喜ぶように、皆さん頑張ってくださいね!」とジェームズさん。
lesmiz2013_0607.JPGジェームズさんのご挨拶を訊くキャストの皆さん。lesmiz2013_0602.JPG

この日はキャスト側の挨拶はない予定でしたが、ジェームズさんが「皆さんひとりひとり名前を教えて」ということで、急遽全員の自己紹介タイムへ。
自席を立ち、挨拶をする人のそばでそれを聞くジェームズさん。
この距離感の近さは、海外のクリエイターならではですね!
どんどん懐に飛び込んで、相手の心を開いていく感じです。
lesmiz2013_0608.JPG
駒田一さんは「マリウス役をやります...あ、違いました、テナルディエ役です」と、お決まり(?)のボケを。
そして続けて森公美子さんも「リトル・コゼット役の...」とやっていました(笑)
lesmiz2013_0609.JPG
こちらはバルジャンとジャベールの2役を演じる、吉原光夫さん
lesmiz2013_0610.JPG
同じくバルジャンとジャベールを演じる、福井晶一さん
lesmiz2013_0611.JPG
ジャベール役の、川口竜也さん
lesmiz2013_0612.JPG
皆さんの挨拶をうけ、
「皆さんと同じ部屋でこうやって会えて本当に嬉しい。オーディションからここまで、本当に長いプロセスでしたね。あの人はオーディションでこうだったな、と思い出して、とても楽しみにしています」
とジェームズさん。

「以前、『レ・ミゼラブル』に出たことのある方。...では、昨年の(新演出版の)『ミス・サイゴン』に出た方」
といった質問も。
lesmiz2013_0604.JPG
集中しながらもリラックスした雰囲気で、ジェームズさんの話を訊くキャストのみなさん。
lesmiz2013_0605.JPGlesmiz2013_0606.JPG
ジェームズさんは、「『レ・ミゼラブル』は以前の演出をご存知かと思いますが、かなり違ったものになります。私は、今の、現代のお客さんに対しての、新しい『レ・ミゼラブル』を作って欲しいと言われました。それは本当に嬉しかったと同時にプレッシャーがあり、大変な作業でした。装置・映像のマット・キンリーとともに本当に一生懸命作り上げてきました。音楽、物語はまったく同じ。表現方法、見せ方が変わる。それが新演出です。マット・キンリーは原作のヴィクトル・ユゴーの世界を作り上げました。ユゴーは画家でもあります。それをセットデザインの中に入れています。それによって場所や心情を表しています。今からシーンごとに説明します」
と前置き。

その後、スライドを使って舞台イメージの説明をたっぷり時間をかけ、説明していきました。lesmiz2013_0613.JPG
例えば、プロローグ。
映画版は新演出に倣っているので、そちらで見た方もいるかと思いますが、囚人であるジャン・バルジャンが働かされている場所は、ガレー船になっています。
この場面、色んな労働が検討されたそうですが、この形になったのを、クロード=ミッシェル・シェーンベルクが見て「30年前にこの曲をかいた時、実は、船に乗っているところを思い浮かべて書いたんだ」と言った話や...

舞台には4枚の大きな板(スライダーと呼んでいました)があり、これが回転し、様々なシーンが描き出されていく話、

「このシーンのこの背景画は、バルジャンの心情を表しています。この映像が動いて、渦巻きのようになり、彼の葛藤を表現していく」というような話、

また、モントルイユ・シュール・メールでバルジャンは市長となっていますが、
「ミュージカルでは描かれていませんが、モントルイユにバルジャンが着いた晩、たまたま市役所に火事が起こった。そこで、火の中に取り残された憲兵隊長の子どもをバルジャンが我が身を顧みず助け出したため、憲兵たちは彼に(囚人だとわかる)身分証明書の提出を求めなかった。だから彼はやり直せたんです」といった背景があること、

パリのシーンでは、今までは貧しい人たちがフォーカスされていたが、今回は学生たちをフォーカスしている。それは当時のパリの政治的状況を表すため、といったこと、
ABCカフェには階段があり、これが入り口であること、つまり地下にあり、それは秘密結社のカフェであることを示しているということ、

さらには「今回はコゼットを本当に素敵に描いています。ドレスもカラフルにして、お父さんとも口論する、恋に対して情熱的に歌う、新しいエネルギーを持った人になっています」
といったことまで。


上演時間以上の時間をかけて、たっぷりとシーンの解説をされていました。
講義を聴く学生たちのような、キャストのみなさん。
lesmiz2013_0616.JPG
ファンテーヌ役の和音美桜さん、知念里奈さん、里アンナさん
lesmiz2013_0617.JPG
こちらは福井晶一さんと、吉原光夫さんです。
lesmiz2013_0618.JPG
新生『レ・ミゼラブル』の上演も、じわじわと近づいてきています!

公演は5月3日(金・祝)から7月10日(水)まで東京・帝国劇場(4月23日(火)よりプレビュー公演あり)にて。
その後福岡、大阪、愛知でも上演されます。
東京公演のチケットは4・5月分が発売中、6・7月分が3月16日(土)に一般発売開始です。

チケット情報はこちら

前の記事「『ウェディング・シンガー』バレンタインイベント レポート」へ

次の記事「StarS(井上芳雄、浦井健治、山崎育三郎)インタビュー&ジャケ写撮影現場レポート」へ

カテゴリー

ジャンル

カレンダー

アーカイブ

劇団別ブログ記事

猫のホテル

文学座

モナカ興業

谷賢一(DULL-COLORED POP)

劇団青年座

劇団鹿殺し

 はえぎわ

柿喰う客

ONEOR8

M&Oplaysプロデュース

クロムモリブデン

演劇集団 円

劇団チャリT企画

 表現・さわやか

MONO

パラドックス定数

石原正一ショー

モダンスイマーズ

ベッド&メイキングス

ペンギンプルペイルパイルズ

動物電気

藤田記子(カムカムミニキーナ)

FUKAIPRODUCE羽衣

松居大悟

ろりえ

ハイバイ

ブルドッキングヘッドロック

山の手事情社

江本純子

庭劇団ペニノ

劇団四季

演劇チケットぴあ
劇場別スケジュール
ステージぴあ
劇団 石塚朱莉