■ミュージカル『二都物語』 華麗なるその世界 vol.1■
フランス革命を背景に、18世紀後半のパリ、ロンドンでおこる3人の男女の数奇な運命を描いたディケンズの『二都物語』。
この古典的名作をミュージカル化した注目作が、この夏、日本初演されます。
メインキャストに井上芳雄と浦井健治という、ミュージカル界が誇る実力派人気スターが扮するのも、ミュージカル好きなら一気にテンションがあがるポイントですよね。
今夏の話題作になること間違いないこの公演、すでに始動しています。
本日はげきぴあでは定番レポートになってきた(?)「顔寄せ」の模様をお届けします!
なお「顔寄せ」とは、ひとつの公演を行う際、稽古始まりの段階で(実際はそれ以前から稽古が始まっていることも多いですが...)キャスト・スタッフと関係者一同が顔を揃えるイベントです。
こんな感じで、演出チームとキャストは対面で座っています。
写真に写っていませんが、サイドにもスタッフ・関係者がたくさんいます...。
主人公、シドニー・カートン役の井上芳雄さん。
シドニーは「すごいイケメンの役」とは、浦井さんの弁。
浦井さんのこの発言の詳細などは、今後のげきぴあの更新を楽しみにしていてください!
こちらはその、チャールズ・ダーニー役の浦井健治さん。
井上さん扮するシドニーとは深く運命が絡み合います。
シドニー、チャールズのふたりから愛される女性、ルーシー・マネット役は、帝国劇場初出演となるすみれさん。
すみれさん、夏!って感じの格好ですね~。
笑顔も素敵です。
マダム・ドファルジュ役、濱田めぐみさん。
濱田さんも、帝国劇場初出演。
あの、圧倒的な歌声が帝劇に響きわたるのを早く聴きたい!
そのマダムの夫ドファルジュには、こちらは帝劇常連の橋本さとしさん。
ルーシーの父、ドクター・マネットは今井清隆さん。
死んだと思われていたマネットが生きていたというところから、物語は回り出します。
バーサッド役の福井貴一さん。
バーサッドは...小悪人です。
ジェリー・クランチャー役は宮川浩さん。
サン・テヴレモンド侯爵役の岡幸二郎さん。
浦井さん扮するダーニーの叔父さんです。
バーサッドが小悪人なら、侯爵は大悪人、ってところでしょうか!?
ジャービス・ロリー役は、文学座の原康義さん。
原さんと言えば、担当、非常に衝撃的だった役があるのですが...まったく別人です...俳優さんって凄いですねー...。
こちらはガスパール少年役(Wキャスト)の、大西統眞君と吉本光君。
大西統眞君(右)は、井上芳雄さんが主演した『シェルブールの雨傘』に出演していたそうで、「その時は3つか4つだった」と紹介されて、室内が少し騒然としていました...。
子どもの成長は早いっ!
「今は(小学校)3年生です!」とハキハキと答えていましたよー。
さて、演出は鵜山仁さん。
「この作品は、何しろキャラクターが魅力的。魅力的、というのは、それぞれ全然違う生活を抱えているんだけど、みんな天国と地獄の両方を持っている、ということです。そういうパラドックスを執念深く積み重ねていけば、いいものになると思っています」
と作品の魅力を解説する鵜山さんですが、途中で
「そういう一筋縄でいかない...すみれさん、"一筋縄でいかない"って意味わかります? えーと、一本のロープでは捕まえきれない...」と説明をするも「余計わからないか(笑)」となってしまったり、
「だいたい僕、何言ってるのかわからないってよく言われるんです」と言って、一同の爆笑を誘ってしまったりと、マジメなのにどこか面白い!
最終的に「転んだらすぐ起き上がれないような年齢になってしまっているので、すみません、皆さんのお助けをかりて、頑張りたいと思います!」という、よくわからない決意表明で締めていました(笑)。
そして最後にひと言、と言われた井上さん。
最初に「まず鵜山さんが言っていることをわかるようになりたい、それが最初の関門かなと思うんですが...」と発言し場をなごませ、「でも、この素晴らしい物語が、日に日に立ちあがってくるのをとても楽しみにしています。わくわくしています。あとは暑い時期の公演なので熱中症には気をつけて、元気で楽しくやれればと思います。よろしくお願いします!」と挨拶し、顔寄せは終了。
ここから始まる日本初演のミュージカル『二都物語』、どんなものが生まれるのか楽しみです!
公演は7月18日(木)から8月26日(月)まで、帝国劇場にて。チケットは発売中です。