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この日はコンサート初日であるとともに、彼らがタッグを組んだユニット"StarS"のデビュー・ミニアルバムの発売日でもありました。
このCDのジャケット撮影の模様は以前、<げきぴあ>にも掲載しましたので、そちらも併せてどうぞ。
初日に先駆け同日、報道陣にリハーサルが公開されるとともに、3人が意気込みを語りました。
囲み取材レポート
――本日初日、そしてデビューアルバムの発売日です。今の率直な気持ちは
井上「いよいよここまできたなという感じです。2年ほど前からやろうと言い出して、紆余曲折あり、いろんな人の力をお借りしまして一個ずつ諦めずやってきた結果、今日の日を迎えたので、とても嬉しく誇らしく思います」
浦井「我々3人が集まったことで、よりミュージカルを知ってもらうきっかけになればと思って始まったこと。自分はこのふたりと一緒にやれて幸せだなと思っているので、それをお客さまと共有できれば」
山崎「ミュージカルを日本全国の方に知っていただきたいという3人の思いからスタートしました。今までの日本にない、ミュージカル界で生きてきた僕たちにしかできない、新しいジャンルが出来たんじゃないかなと思っています。その僕たちの挑戦をどう感じていただけるのか、不安もあるんですが楽しみです」
――ユニットのきっかけと、ユニット名の由来は
井上「きっかけは2年前に帝国劇場の100周年の番組で僕がふたりと対談したいと言って、ふたりを呼んだこと。その時に初めて3人で並んで立った時、単純に並びがいいんじゃないかと思いまして。思いつきに近いのですが、舞台とかイベントとかをやったらいいかんじなんじゃないかなと思い、それから始まりました。僕たちは舞台で育てられ、舞台から出てきて、今も舞台をずっとやらせていただいているんですが、その状況はすごくありがたく一昔前だと考えられないこと。でも、いつまでもこの状況が続くわけではないとそれぞれ思っているので、やっぱりもっともっとたくさんの方に知ってもらって、劇場に実際に足を運んでもらいたい、このミュージカル界、演劇界をもっともっと盛り上げる、その少しの力になれればと思って、やることにしました。..."StarS"というネーミングは...育三郎君どうぞ」
山崎「色んな案がありまして、僕たちは王子的な役をやることが多いので、はじめはプリンス3人で"プリンスリー"なんかどうかなとか(笑)。...いま失笑になりましたが、自分たちでプリンスと言うのは恥ずかしいのと、色々皆さんのご意見もありスターズという言葉にしました。最後のSを大きくすることで、複数形ではなくひとりずつでも輝きを持ったチームであり、皆さんを輝かせて皆さんに元気を与えたいというそんな思いがこもっています」
井上「プリンスとかスターとか、ミュージカル俳優は言われがちなのですが、そこを逆手にとって開き直って、自分たちはそうなんだと。その効果を最大限に使おうというのが今回のユニットですね(笑)」
――実際に3人でステージを作り上げてどうでしたか
井上「稽古もすごく楽しかったですね。ダンサーもバンドの方も男性で、舞台上に男しかいなくて、体育会系の部活をやっているみたいな感覚ですがすがしかったです。その中でも新しい発見...お互いの個性とかも見えてきました。一生、男だらけでやっていきたいなと思うくらい(笑)とても楽しいです」
浦井「今回、僕ら3人プラス、演出の小林さんや振付のSHUN君、それにダンサーのみなさんもみんな個性的で、みんなで作っている。そしてお客さまひとりひとりが、ひとつひとつの星になっていただくというのがコンセプトです。"StarS"のSが大きいのは、皆さんで作るスターズだから大きい、という意味合いを...今、考えました!」
井上「初めて聞きました(笑)」
山崎「今までは与えられた音楽、台本、振付、衣裳、という中でパフォーマンスをすることが多かったんですが、今回は言いだしっぺも3人で、楽曲も、歌詞や衣裳やステージも、ひとつひとつを全部自分たちで参加して、自分たちはこうしたい、こういうことを見せたいんだということをずっとこの2年間、3人で話し合いながら作ってきました。これが3人のパフォーマンスなんだというものをコンサートで見せることができるんじゃないかなと思っています」
――"3大ミュージカルプリンス"ということで、改めて王子たちからひと言を
井上「(3大ミュージカルプリンスというのは)自称ということにしていただいて。たぶんミュージカル界に10大プリンスくらいいて、その中で僕たち3人が集まったってことですね(笑)。3大プリンスというと3大テノールみたいで仰々く恐れ多いって僕たちは思っていたんですが、わかりやすいというということで付けられました。でも僕たちがプリンスと呼んでもらっていることは事実ですし、そういう役柄もたくさん演じてます。プリンスにもいろんなプリンスがいるだろうし、僕たちもいろんな表現をさせていただいてます。何よりも、お客さまにとってプリンス的存在でありたい。日常をひととき忘れて僕たちと過ごすときだけは夢見心地でいていただければと。それがプリンスの役目なのかなとやっていて思います。僕たちは王子でもなんでも、お姫様でもいいんだけど(笑)、そこで知っていただいて、劇場に足を運んでほしいという思いでやっています。...あと個人的には、僕はプリンスの期限が(年齢的に)迫っているんじゃないかなと思うので、気持ちとしては"ラストプリンス"で、最後ひと花を咲かせて次の段階へ進みたいと思います!」
浦井「なかなか自分を王子ですとは言わないんですが、各現場で必ず我々は王子とあだ名を付けられるので、なんか悪い気はしません(笑)。いざ、『僕たちはプリンスです!』と言ってみるとすがすがしさを感じるんですよね。3人で『僕らは王子でーす』とやってしまうオープンさが明るさにかわってお客さまの笑顔になれば嬉しいなといいう気持ちです」
山崎「皆さんが想像しているような王子、セクシーな王子、やんちゃな王子、普段の王子、いろんな面が今回のコンサートで見ていただけると思うので、どの王子がタイプかは皆さんに選んでいただければと思います」
公開リハーサル レポート
公開リハーサルの模様も、少しだけレポートします!
ネタばれを気にされる方は、以下は観劇後に見てくださいませ。
コンサートは、この日発売になったデビュー・ミニアルバムのリード曲、「Gleam」からスタート!
一度聴くと耳から離れないキャッチーなナンバーです。
オリジナルソングのほか、彼らが出演してきたミュージカル作品からのナンバーもたっぷり。
ミュージカルコンサートでは欠かせないあの曲もあの曲も、ほとんど彼ら自身が出演していることに改めて驚かされます。
やっぱり日本ミュージカル界に欠かせないスターたちですね。
こちらは、今年再演が決定している『ロミオ&ジュリエット』の「世界の王」を日本オリジナルキャストである山崎ロミオ、浦井ベンヴォーリオで。
浦井さんと山崎さんが同じ役を演じたあの作品のあのナンバーより。
ミュージカル界屈指の人気ナンバー(井上さん曰く「やればかならず盛り上がる便利な曲」とのことです・笑)、『エリザベート』の「闇が広がる」は、3人が入れ替わり立ちかわりトートとルドルフを演じていく豪華バージョンです。
こちらも同じく人気のウィーン・ミュージカルのビッグナンバー。
後ろに映る"影"から、何のナンバーかピンとくる方もいるのでは。
彼らが出演していないミュージカルの名曲も次々と披露されていきます。
セクシーなナンバーが続くコーナーもありました。
プリンスたちの、プリンスらしからぬ(?)軽妙なトークも楽しめます。
公演は5月12日(日)まで、東急シアターオーブにて。
その後、神奈川、愛知、福岡、大阪でも上演されます。