■『マイ・フェア・レディ』vol.7■
『マイ・フェア・レディ』開幕まであと1週間切りました!
数日前、まさに稽古佳境!といった雰囲気の稽古場にまたまたげきぴあは伺ってきましたよ。
以前伺った時よりひと回り大きいお部屋に場所をうつし、大型セットも入った稽古場で、キャストの皆さんは集中しつつも楽しそうにお稽古をされていました。
イライザ役=霧矢大夢さんです。
こちらもイライザ役=真飛聖さん。
今回お伺いしたタイミングでは、イライザがヒギンズ邸を訪れるシーンのお稽古中。
物語では冒頭早々出会うイライザとヒギンズですが、そこで「この娘の話し方は最悪」と言語学者のヒギンズに言われてしまったイライザが、正しい言葉遣いを教えてもらおうとヒギンズ邸の門を叩くのです。
以前こちらでも書いたように、きっかけはヒギンズ教授とピッカリング大佐の〈賭け〉ではありますが、イライザも自らの意思で、この道を選ぶわけですね。
そんな、自分の足でしっかりと立つ女性の姿を描いているところも、50年たっても古びず愛され続ける一因かもしれません。
さて、いろんな地方の言葉を収集しているヒギンズ教授、屋敷に訪ねてきたのがイライザだとわかると、この娘の言葉はもう録音したからいい、といったんは追い返そうとします。
そっけないヒギンズをたしなめるピッカリング大佐=田山涼成さんです。
しかしそんなピッカリングをイライザは「あんたはいいひとだねえ大将!」と大将呼ばわり...!
ヒギンズ教授、言葉の記録のとり方をピッカリングに説明。
う、わからない...。
きちんと授業料ももってきたイライザですが、ヒギンズの心無い言葉に涙。
...いや、嘘泣きでしょうか?
ヒギンズ邸の家政婦、ピアス夫人は寿ひずるさん。
かと思いきや、ピッカリングとの言い合いの中で「この娘に正しい言葉を教え、貴婦人に仕立てあげる!」と言うヒギンズさんに胡散臭さを感じ、「...やっぱり帰る」とイライザ。
やる、やらない、のかけあいのスピーディさが楽しい!
このあたり、やはりG2さんの手腕はさすが。
最終的に、イライザはチョコレートに釣られた...か?
それにしても、イライザさんふたりとも、くるくると表情が変わってキュートです。
こちらはドヤ顔のヒギンズさん...ではなく、ある信念を高らかに宣言するナンバー。
真剣に演出を受けているWイライザさん。
「「両親なんていねえよ!」というセリフは叩きつける感じではなく、"いないことになっております~"みたいな感じで」とG2さん。
相変わらず言い回しがユニークです...。
その意図するところは、「この言葉は嘘なんだから、嘘だってわかるように。イライザは嘘をついてもここにいたいんだよね」。
寿さんにはG2さん、ヒギンズの「ピアスさん、ひっぱたいてもかまわないよ」という言葉を受けて、「(イライザに)叩くわよ、ってほんとに言っちゃう?」。
何度か繰り返したのち、「無言の圧力が一番キクね」と言うところに落ち着きました...。
寿さんの「キッ」という目は、迫力ありました(笑)。
「私がここ、前に出すぎちゃったんですよね...」
「いやいやいや...」
と譲り合っていた霧矢さんと田山さん。
途中から真飛さんも加わり、動線を調整していました。
G2さんと寺脇さんは、寺脇さんのナンバー中に「窓を閉めるジェスチャーを入れようか」ということで、「...この当時の窓はどういうタイプだ?」というやりとり。
最後にWイライザのオフショットな笑顔をどうぞ!
新生『マイ・フェア・レディ』、着々と出来上がりつつあります!
楽しくなりそうですよ~。
公演は5月5日(日・祝)から28日(火)にかけ、東京・日生劇場にて上演されます。
チケットは発売中。
その後、石川、福岡、愛知、大阪でも上演されます。