劇団四季が上演しているミュージカル『オペラ座の怪人』が4月29日、日本上演25周年を迎えた。現在上演中の電通四季劇場[海]では同日、特別記念カーテンコールが実施され、出演者が観客に感謝の意を述べた。
『オペラ座の怪人』はガストン・ルルーの同名小説をもとにしたミュージカル。パリ・オペラ座の地下に棲む怪人が、歌姫クリスティーヌに恋をしたことから起こる怪奇現象をドラマチックに描き出す物語。ミュージカル界の巨匠アンドリュー・ロイド=ウェバーの作曲で、1986年にロンドンで初演、全世界での観客動員数は1億3千万人を超すと言われる世界的名作だ。日本では1988年に初演、これまでに9都市で上演を重ね、現在までに610万人以上が来場している。
この日は本編終了後、再度幕があがると舞台上には「ミュージカル オペラ座の怪人 25th ANNIVERSARY IN JAPAN 2013.4.29」と書かれた看板が登場。キャストを代表して、ムッシュー・アンドレ役の増田守人とムッシュー・フィルマン役の青木朗がこの日、日本上演25周年を迎えたことを伝え、「これほどの長きにわたり公演を続けることができたのも、ひとえにお客さまの温かいご支援の賜物と感謝の気持ちでいっぱいです」「この東京公演は6月15日が千秋楽となりますが、最後まで作品の感動をしっかりとお届けすべく、精一杯舞台に務めてまいります」と謝意を述べた。
その後、ラウル役の鈴木涼太が「プロローグ」、続けてクリスティーヌ役の土居愛実が「スィンク・オブ・ミー」の一部をそれぞれ歌い、さらにオペラ座の怪人役の佐野正幸をはじめ、全キャストで「ザ・ミュージック・オブ・ザ・ナイト」を25周年特別アレンジバージョンで披露。客席からは「ブラボー」の声とともに大きな拍手が起こり、やがてスタンディング・オベーションに。4半世紀愛され続けた作品へ、温かい祝福が贈られた。
劇団四季『オペラ座の怪人』東京公演は6月15日(土)まで同劇場にて上演している。チケットは発売中。
この日のオペラ座の怪人役は、佐野正幸さん。
「ザ・ミュージック・オブ・ザ・ナイト」は本編ではファントムのナンバーですが、この日の<特別記念カーテンコール>で披露されたのはキャスト全員で歌う25周年特別アレンジバージョン。
ファントムとラウルのハーモニーで聴かせる「ザ・ミュージック・オブ・ザ・ナイト」、贅沢です!カーテンコールは何度も繰り返されました。