『マイ・フェア・レディ』稽古場レポート イライザ登場編

チケット情報はこちら

■『マイ・フェア・レディ』vol.3■


新装『マイ・フェア・レディ』、またまたげきぴあは稽古場に潜入してまいりましたよ!
稽古場レポート第3弾となる今回は、お待たせしました! Wイライザ、ヒギンズ教授、ピッカリング大佐、ヒギンズ夫人らメインキャストが勢ぞろい!
チラシビジュアルにもなっている、〈アスコット競馬場〉のシーンです。

『マイ・フェア・レディ』は、下町育ちでひどい下町訛りのイライザが、言語学者のヒギンズ教授の特訓で、美しい言葉と上流階級の作法を身に着け、淑女となる...というのがおおまかな筋。
イライザのひどい訛りは特訓でもなかなか矯正されませんが、ある言葉が上手くいったことがきっかけで、突破口が開きます。
〈アスコット競馬場〉は、そんな"一皮剥けた"イライザが、淑女の装いで、上流階級の人々の中にまざりレースを観戦する場面です。
イライザの淑女っぷりが通用するかを試すわけですね。
オードリー・ヘップバーンの映画でも印象的。
『マイ・フェア・レディ』と聞いて思い浮かべる、イライザの白と黒のドレスが登場するシーンでもあります。
※全体のあらすじなどは、vol.1をご覧くださいmyfairlady03_01.JPGmyfairlady03_02.JPG

レース観戦中の、紳士淑女の皆さま。
G2さん、椅子の上に立っての演出です。

myfairlady03_03.JPGmyfairlady03_04.JPGちなみに、このシーン、イライザはもちろんですが、アンサンブルさんたちの衣裳もとっても素敵なんです!とスタッフさんが耳打ちしてくれました。


ピッカリング大佐の、田山涼成さん。myfairlady03_05.JPGこの物語、そもそもはヒギンズ教授とピッカリング大佐の〈賭け〉がはじまり。
つまり、ピッカリング大佐もすべてを知っている、〈仕掛ける側〉の人間です。
いたずら心もありつつも、ピッカリングはイライザを常に淑女として扱う紳士でもあります。
田山さん、ユニークな顔と、イライザをきちんとひとりの女性として認めている温かさがあり、うん、ぴったりです。


こちらはヒギンズ教授の母親、ヒギンズ夫人役の江波杏子さん。myfairlady03_07.JPGいわゆる「学者馬鹿」である息子・ヒギンズ氏のことに頭を痛める母親です。
ピッカリング大佐から彼らの企みを聞き、あきれ返っています。
夫人も、上流階級の人間らしいたしなみがありながら、イライザの心情までも思いやる、とても温かいご夫人です。
『マイ・フェア・レディ』、ほんとに出てくるキャラクター皆、いい人ばかりなんです。


ちなみにこちらは、ピッカリング大佐とヒギンズ夫人がやりとりをしている間の、紳士淑女の皆さん。
G2さん曰く、「ここは、あなたたち込みで背景です。約3分間、動かないで~。瞬きはOKね」...。
大変!
myfairlady03_08.JPG
どうやら久々に会ったらしい、母と息子。
ヒギンズ教授、なかなかの変わり者で、母上も頭を痛めているようで。
イライザをめぐるヒギンズたちの計画に苦言を申すも、そんな母親に、「大丈夫、見ていて!」と自信満々な息子は、「話題は健康と天気のふたつに限定します」とその対策を明かします。
〈天気〉というのは、イライザの言葉の特訓でも出てくるフレーズで、そのフレーズがそのままこの〈アスコット競馬場〉のシーンでも登場するのですが...その言葉の使いっぷりがユニークなポイントでもあり、すでに作品をご覧になっている方は「ああ、あれね!」と思われると思いますが...
今回、その〈天気〉のキーワードも大きく変わっています!! ここ、大注目です。myfairlady03_09.JPG
おっと、新ヒギンズ教授はこちら、寺脇康文さんです!
寺脇さん、イライザを淑女に仕立てる立場ながら、実はヒギンズもそんなに言うほど紳士じゃないよね?といったアウトローな感じがよくお似合いです。
myfairlady03_10.JPG
さて、いよいよイライザ登場です。
霧矢大夢さんと...
myfairlady03_11.JPGmyfairlady03_12.JPG真飛聖さん。
myfairlady03_13.JPGmyfairlady03_14.JPGおふたかたともお美しい。


頑張って、はっきりとした口調の正しい言葉遣いでしゃべるイライザですが、それぞれの個性が出ていて面白いです。
必要以上にクリアにしゃべるさまに面白みがにじむ、霧矢イライザ。
真飛イライザは、はっきりとした言葉につられるように、表情も大げさになってしまうのがユニーク。


イライザの社交デビューを、好々爺のような表情で見守るピッカリングに対し、ヒギンズさんはちょっとハラハラ?
myfairlady03_15.JPG
案の定、イライザのトークは暴走し...
「私、なにかおかしかったかしら?」といった表情の、真飛イライザ。
myfairlady03_16.JPG
しかしその生き生きとした話に惹きつけられた男性がひとり。
フレディ・アインスフォード、平方元基さんです。
myfairlady03_17.JPGmyfairlady03_18_.JPGmyfairlady03_19.JPG
最終的に、レースに熱中したイライザは下町丸出しの言葉を発し、まわりの淑女のみなさまは卒倒...。myfairlady03_20.JPG
「体重はもっとあずけて、もっと倒れて!」というG2さんのこだわりの演出は、卒倒する角度まで及び、しまいには自らやってみせていました。
しかもこのあと、倒れる女性側まで演じていらっしゃいました(笑)。myfairlady03_21.JPG


最後に、真剣な顔のWイライザをどうぞ。
myfairlady03_22.JPG
公演は5月5日(日・祝)から28日(火)にかけ、東京・日生劇場にて行われます。
チケットは発売中。
その後、石川、福岡、愛知、大阪でも上演されます。

チケット情報はこちら

前の記事「庭劇団ペニノの新作『大きなトランクの中の箱』の観劇レポート」へ

次の記事「『ウィーン・ミュージカル・コンサート2』で初来日! ウィーンの"新・トート"、マーク・ザイベルト インタビュー」へ

カテゴリー

ジャンル

カレンダー

アーカイブ

劇団別ブログ記事

猫のホテル

文学座

モナカ興業

谷賢一(DULL-COLORED POP)

劇団青年座

劇団鹿殺し

 はえぎわ

柿喰う客

ONEOR8

M&Oplaysプロデュース

クロムモリブデン

演劇集団 円

劇団チャリT企画

 表現・さわやか

MONO

パラドックス定数

石原正一ショー

モダンスイマーズ

ベッド&メイキングス

ペンギンプルペイルパイルズ

動物電気

藤田記子(カムカムミニキーナ)

FUKAIPRODUCE羽衣

松居大悟

ろりえ

ハイバイ

ブルドッキングヘッドロック

山の手事情社

江本純子

庭劇団ペニノ

劇団四季

演劇チケットぴあ
劇場別スケジュール
ステージぴあ
劇団 石塚朱莉