『美女と野獣』ガストン酒場をご案内!

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■『美女と野獣』東京公演千秋楽カウントダウン! 第5回■


劇団四季ミュージカル『美女と野獣』、東京公演千秋楽まであと48日です!

本日は劇中に登場する「ガストン酒場」をご紹介します。
ナビゲーターは、ガストン役の野中万寿夫さんです。

●ガストン●

とてもハンサムで、町の女の子たちには大人気。
でも粗野で乱暴なうえ、自分ほど素晴らしい男はいないと思っているうぬぼれや。
町一番の美女であるベルと結婚しようと悪だくみをはじめます。
(公式HPより)
Shiki_BB05b.JPGShiki_BB05a.JPG撮影:下坂敦俊 (c)Disney


Shiki_BB0501.JPG早速ですがここは...「ガストン酒場」っていう名前なんですか?
「どうなんでしょう(笑)。でもシーン名は「酒場」で、オーナーがガストンなのでそういうことになりますね。雇われマスターがいてオーナーであるガストンは自由に使っています。ガストンが自分で獲った獲物も飾ってあります」Shiki_BB0502.JPG

本当に鹿がいっぱいです。
カウンターの上の剥製はもちろん、舞台の上の方にもいっぱい。Shiki_BB0503.JPG「何匹いるかは訊かないでください(笑)。マグカップの踊りの最後に「飾りはいつもこいつだぜ」と歌っているのは、鹿の剥製のことを言ってるんです」

鹿が好きなんですか?
「うん。好きと言うより、この辺に多いんだと思います。...異常発生してる感じだよね(笑)」
確かに、多すぎるような(笑)。
「お祝い事に鹿を使う、みたいなセリフもあるし、この界隈では日常的に消費してるんでしょうね。日本でいうと鯛みたいな感じかな?...おいしいのかなあ、鹿の肉。食べたことないや」


上の方には、ガストンの絵もありますね。Shiki_BB0504.JPG
「ベルに渡す絵と一緒ですね。本物のナルシストです」Shiki_BB0505.JPG
なおこのカウンター、うしろに3人のスタッフさんが入って、動かしているそうです。
「意外としみじみ見ることってないなー...」と野中さん。Shiki_BB0506.JPGちなみにこのカウンター、マグダンスのシーンでマグカップを叩きつけたりしますので、すぐボロボロになってしまうそうです。
マグカップも「消耗品」だそうで...。


おっと、背景には人の顔が!
「今発見!たぶん、ガストンの顔ですね。そうだと思う...」Shiki_BB0507.JPG
こちらの椅子も、インパクト大ですね。
ガストン専用?
「ガストンの意向を反映した、いい感じに趣味の悪い椅子ですよね(笑)。役になりきればなりきるほど「俺ってこの椅子に合うぜ」って思います」Shiki_BB0508.JPG
足元は大きなヒヅメ。
さらに腕の部分にも、こっそりツメが!
「ヒヅメは...こんな大きなヒヅメを持った動物はいないでしょうね。肘掛けのツメは、結構でかい獲物を獲ってるねえ。熊だねえ」Shiki_BB0509.JPGShiki_BB0510.JPG
ここで舞台監督さんが、野中さんがガストン酒場のシーンの前、スタンバイしている時に、舞台袖でガン!とこの肘掛けの部分を叩いている、と教えてくれました。
「そうなんですよ。人の迷惑かえりみず、袖の闇の中で、「このやろー!」って、叩いています。アンサンブルもスタンバイしているので、シチュエーションを作るというか、関係性を一回作っておこうという意味でやっているんです」
へええ!
舞台に出る前から、意識を作り上げているんですね。

感心するも、舞台監督さんは「その音を初めて聞いたたとき、トラブルが起きたのかと思って、装置の転換を止めそうになっちゃった」と苦笑していました。
「今は逆に聞こえなかったら「今日はどうしたんだろう」って思うでしょ?(笑)」と野中さん。


ちなみにこの椅子
「ここに鹿以外の動物がいるの、知ってます?」Shiki_BB0511.JPG知らなかった!
なんでしょう。「狸かな?他の動物かな?」と、ガストン本人もご存知ないようで。


こちらのテーブル&椅子も
「脚に角が生えてます。どんだけ狩自慢なんだって感じですよね」
でも狩猟の腕はいいんですね。
「かなりいいですよね。ボンボンなんでしょうね。子どもの頃からそういう遊びをしていて。町の中で実力者、権力者なんですよね。お金も持ってるし、信望もあって。この酒場はガストンの周りのそういう人たちが集まるところです」Shiki_BB0512.JPG
そんな野中さん、ガストンを演じる上で大事にしているところは
「最初は、ビーストは悪モノで凶暴、ガストンは人気者でいい人。それが、物語が進むにつれクロスしていく。そこに重点を置いています」
とのこと。

また、前回のレポートで「悪役は楽しい」と話していたことについても
「悪役って、意外とストーリーを動かすことが多いんです。そういう意味で重要な役柄だと思うんです。それにわりと、個性が強いじゃないですか。例えば、相手が怖がったりするシーンがあれば、どうやって怖がらせるかを何通りも考える。作りようによっては深みを出せるんです。悪役や三枚目は、自分なりのアイデアを盛り込める間口が広いんですよね。なので、やりがいがあります」
とその魅力を語ってくれました。


ガストン酒場、見どころは一幕半ば頃です!
キャストの皆さんの息のあったマグダンスに加え、上記のように細部にこだわった「ガストンらしい」セットにもご注目ください。


東京公演は四季劇場[夏]にて、1月27日(日)までロングラン公演中。
チケットは発売中です。
札幌公演は北海道四季劇場にて3月3日(日)に開幕、チケットは1月12日(土)一般発売開始予定。

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