四季『アイーダ』ラダメス役・阿久津陽一郎さんが「大英博物館 古代エジプト展」イベントに登場

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●ヒラノの演劇徒然草●

現在、東京・四季劇場[秋]にて上演中の劇団四季ミュージカル『アイーダ 愛に生きた王女』
ヴェルディのオペラでも有名な『アイーダ』の物語は、古代エジプトを舞台に、エジプトの将軍ラダメスと、エジプトの捕虜になった敵国ヌビアの王女・アイーダとの愛を描いたもの。
ミュージカルでは、エルトン・ジョンによる多彩な音楽、ビビッドでカラフルな舞台で現代的な味付けがなされていますが、芯にあるのは"世界最古のラブストーリー"とも言われる、究極の愛の物語です。

そんな『アイーダ』の舞台となっている古代エジプトの死後の世界観と、来世へいたる旅を紹介する展覧会『大英博物館 古代エジプト展』が、現在、森アーツセンターギャラリーにて開催中。
毎週金曜日22:15からは、エジプトのムードをさらに盛り上げる深夜の展覧会「ナイトミュージアム」も行われています。

この「ナイトミュージアム」の記念すべき第1回となった7月13日、オープニングイベントとして『アイーダ』でラダメス役を演じている阿久津陽一郎さんが登場しました。aida12071301.JPG

『アイーダ』の舞台でも、古代エジプトの文化が処々に登場しますので、実際のミイラや棺、装身具などを見ると物語をさらに奥深く楽しめますね。
また、オペラとは違い、冒頭とラストに現代の博物館のシーンがありますので、そういう意味でもこのコラボは面白い!
ちなみに今回の古代エジプト展、一番の見どころは、日本初公開である全37mの世界最長の「死者の書」。
古代エジプトでは、人は死後冥界の旅を経て来世で復活すると考えられていて、その旅路で死者に守護の力を与えるのが「死者の書」です。
アイーダとラダメスも、来世で再びめぐり合うことを約束して、砂の下に埋められていきます...。

このイベントに参加した阿久津さんは「本日「死者の書」を興味深く拝見させていただきました。ラダメスの歌に「人は迷いながら人生を生きる~」という歌詞があります。展示物を拝見しながら、古代エジプト人も、生きている間も、そして、死んでからも、迷いながら、生まれ変わった第二の人生を待っていたのだと、リアルな気持ちを得ることができました。明日からの公演に、この感覚を生かしていきたいと思います」とコメント。

私たち観客側も、古代エジプト展を見たあとに舞台を観ると、より一層楽しめるかもしれません。aida12071302.JPG公演は8月12日(日)まで、四季劇場[秋]にて。古代エジプトを舞台にした壮大な愛の物語を東京で観られるのもあと1ヵ月弱。お見逃しなく!

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