■『エリザベート』への道 2012 第28回■
6/8に行われた『エリザベート』第3回アフタートークは、瀬奈じゅんさん、石川禅さん、古川雄大さんのハプスブルク家の親子3名がご登場。
本日はその模様をレポートいたします！
この日の瀬奈さんは、「2番目に好き」という、バートイシュルのシーンの黄色いドレス姿です。
「今日は石川禅さんの楽しいお話が訊けると思って、とても楽しみにしてきました。これから"石川禅劇場"が始まります(笑)」とご挨拶。
瀬奈さんにハードルを上げられてしまった石川禅さんは、アフタートーク初参加。
皇帝フランツ役はおそらく350～360回はやっているとのことですが
「毎回毎回ドキドキします。今回は新キャストさんもたくさん入ったので、相手役さんがかわればまったく違うものが出てくるので。毎回毎回楽しいです。本当にこの作品は楽しいです。奥が深いし、ストーリーが事実を扱っていますから、役者さんのオリジナリティでどこまで深めるかでまったく違うストーリーができる」と『エリザベート』の面白さを話します。
そしておふたりの息子にあたるルドルフ役・古川雄大さん。
「まだ良い緊張感の中でやらせていただいています。ルドルフはトリプルキャストなので2日に1回(の出演)だったりと、間があくのでそれだけでも新鮮ですし、さらにご一緒する方が変わるのでとにかく毎日新鮮で毎日緊張します」
と話したところで、石川さんが「ちゃんとしゃべってるやん！」
古川さん、石川さんに舞台袖で「禅さん、僕、今日ほんとしゃべれないんで...」って言ってたらしいです(笑)。
さて恒例の質問コーナーは、まず瀬奈さんに「エリザベートの時代に生きていたら、誰になりたいですか？」。
瀬奈さん、にっこりと「『パパみたいに』なりたい」。（←冒頭早々にある劇中ナンバーのタイトルです）
「一番楽しそうですよね。うん、パパみたいになりたい。自由で朗らか」
と言ったところで、「現代に生きる瀬奈さんは自由ではないんでしょうか？」と質問され、
「私ですか？ そうとう自由に生きていますけど(笑)」と笑っていました。
そんな瀬奈さんを見て石川さんも笑っています...。
石川さんには「公演中やってしまった面白い事件をぶっちゃけてください！」という質問。
「一番近いところでは、昨日...。(といったところで場内爆笑) 2幕のあたまで紗幕ごしに戴冠式をするじゃないですか。冠を受けたあとエリザベートさんに場所を譲って後ろに下がるんですが、この後ろが異常に狭いんです。それにあんまりエリザベートの近くに立たないでくれと今回演出が出ていまして、なるべくギリギリまで下がっているんです。そしたら昨日。マントがあるから際がわからないわけですよ。ここが際だとします。わたしここまで下がりました。ふつうはココで収まるんです。きのう、ココにいっちゃったの。かかとが外に出てて、足を下ろした途端ガクンてなったんです！」
...石川さん、こんな風に、椅子の上に立ってわざわざ解説です(笑)
「そしたら、冠かぶってるじゃないですか。これがコンって(ずれて)......。ほんとに春野さんにえらい迷惑をかけました。そのあとの馬車の上のシーンで春野さん、わたしの目が見られなかったんです。もう完全に体が震えてて。そんなことがありました」
ご本人はあせったと思いますが、石川さんの軽妙な語り口で訊くと、本当に爆笑です！
なお一応「客席からはわからなかったと思いますが」とのこと...。
古川さんには「ルドルフの3名は髪の色がそれぞれ違いますが、どういう状況で古川さんは金髪になったのですか？」。
「衣裳あわせの時にメイクの方に"多分君が一番髪の毛の色が明るくなると思うよ"と言われて、気付いたら金になっていました。人生初・金髪なので...」と古川さんが言ったところで
「稽古場のときも明るい色じゃなかった？」と瀬奈さん。
スチール撮影用に金髪にしていた、という古川さんにさらに
石川「そのために金髪にしたの？」
瀬奈「ずっといつも金髪なのかと思ってたー！」
古川「今回のためにしました。改めて維持が大変だなと。すぐ(伸びると)わかるので」
瀬奈「痛むね(髪が)。心配、お母さん」
石川「(羨ましそうに)量、いっぱいあるんだから。大丈夫大丈夫、どんどん出てくるから！」
...ちょっと口下手な息子にマシンガンのように話しかけて絡んでいくお父さん＆お母さん...。
親子漫才？
いえいえ、ロイヤルファミリーです！
最後の質問は「ご自分のツボ、のようなシーンがあったら教えてください！」
石川さんは「『最後のダンス』を見るのが結構好き。最後の雄たけびが好きなんですね。トートさんのオリジナリティのある三者三様のおたけびがあるので」。
瀬奈さんは「私、いっぱいあるんです。まずこれは今はもう(舞台上でスタンバイしているため)見れないんですが、ツェップス役の大谷(美智浩)さんの撃たれ方。すごいの！」
...『独立運動』のところですね。すごい跳ねてますよねツェップスさん。
「あとは、一番最初に棺から出てくる禅さん。壊れっぷりがスゴイの。こうやったあとに(手をシャカシャカ動かして)...こう(ぴたっと止まる)。ですよね？」
立ち上がって実演する瀬奈さんに、手を叩いて大笑いして「やってやって、もう一回やって！」と言う石川さん...。
さらに瀬奈さん、「あと、雄大の手を振るときの手。こういう手なの」
石川さんも「それにちょっと腰が入るのね。わかりますわかります(笑)」。
「何かを挟んでるかのような手でね」という瀬奈さんと、今度はふたりで古川さんのものまねです。
なんてノリがいい両親なんでしょう...息子さんは苦笑して眺めてました。
そして古川さんは「僕もツェップスさんの撃たれ方も好きですが、『計画通り』のシーン。見ているだけでキュンキュンする。ちょっと少女漫画的な要素が盛り込まれているような場面だなって。僕少女漫画とか好きなんで」ということでした。
『エリザベート』東京公演は6月27日(水)まで帝国劇場にて。チケットは発売中...ですが完売目前です！ご注意ください。
東京公演のあとは7月5日(木)から26日(木)に福岡・博多座、
8月3日(金)から26日(日)に愛知・中日劇場、
9月1日(土)から28日(金)に大阪・梅田芸術劇場 メインホールでも上演されます。
