フェスティバル/トーキョー11 vol.06 捩子ぴじん

こんにちは。捩子ぴじんといいます。
フェスティバルトーキョーの公募プログラムに参加しています。
公演まで二回、こちらに投稿させていただきます。
捩子ぴじん(捩子ぴじんと読みます)は劇団の名前ではなくて、
僕、個人の名前です。捩子が名字で、ぴじんが名前です。
本名ではありません。
僕は大駱駝艦という劇団で舞踏を始めたのですが、
舞踏の人たちの多くは芸名を付けているので、
僕も当然のこととして、こんな名前を付けました。
若かったのだなー、と思います。後悔した時もありましたが、
今ではもう自己紹介をすることにも、
名刺を渡すことにも慣れました。
よろしくお願いします。
"ダンサー・振付家"という肩書で活動をしています。
今回フェスティバルトーキョーに「モチベーション代行」という
作品で参加します。
タイトルの由来は、霊媒、死んだ人の言葉を語る、口寄せとか、
イタコさんから来ています。お盆に親戚が集まって、
お供え物を食べるとか、死んだ人、誰かの代わりに何かをする。
それで「モチベーション代行」です。


そんなイメージで作品づくりを始めたのが去年の夏ごろで、
作品をつくっているうちに、アルバイトが忙しくなってしまい、
稽古をする時間もないし、作品のことを考える時間もなくて、
"もうダメだ"と思ったときに、この"もうダメだ"を、
そのまま作品にしてしまえ、と思ったのがきっかけで、
僕のアルバイト先の同僚に出演してもらい、
その同僚にダンスの話をしたり、一緒に動いたりする作品になりました。
自分が思い描く芸術を実現できない。その代わりに...。
それで「モチベーション代行」。
僕と同じく今年の公募プログラムに参加している杉原邦生くんが、
京都国際舞台芸術祭でディレクションしていたフリンジ企画で、
この作品を初演しました。
初演には僕と、アルバイト先の同僚と、僕の友人の美術家で、
井手実くんという人がいるのですが、その3人が出演していました。
井手くんは今、脱原発デモの先頭で太鼓を叩いていたりして、
色々忙しくなってしまったので、今回は新しく、
文学座という劇団の征矢かおるさんという俳優に出演してもらい、
稽古しています。
この作品はダンスではないですが、体と空間がお互いに影響しあい、
変化し、動き続けるダンスのように、
日々生きている中で自分の実践することが、環境を変え、
そこからまた自分が影響を受け、相互に少しずつ影響しあう、
そのフィードバックを観察するこの作品は、
ダンスに関係のある作品だと思います。
初演時は、本当にやりたいことの代わりに出来あがった作品ですが、
すでに"代行"ではなく、
この作品が自分の欲求を注ぐことのできる対象になっています。
多くの皆さまに見ていただきたいです。
特に僕と同じように、日本でアルバイトをしながら活動をしている、
多くのアーティストに見てもらいたいです。
この作品をアーティスト/フリーターにささげます。

捩子ぴじん http://www.geocities.jp/nejipijin/

festival-tokyo11_07.jpg

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