米倉涼子、「心をこめてスカーレットを演じたい」と意気込み

【演劇ニュース】

米倉涼子が主演する舞台『風と共に去りぬ』の製作発表記者会見が4月18日、都内にて行われた。会見には米倉のほか、共演の寺脇康文、紫吹淳、岡田浩暉、高橋ひとみらが出席し、作品への思いを語った。

原作はビビアン・リーの主演映画としてよく知られる、マーガレット・ミッチェルの不朽の名作。南北戦争動乱期のアメリカ南部を舞台に、愛を求めて強く逞しく生きた女性・スカーレットの半生を描く。この小説が世界で初めて舞台化されたのが1966年帝国劇場でのこと。壮大なスケールで6か月にわたるロングランを果たすなど大反響となった作品が、帝国劇場開場100周年という節目の年に装いも新たに登場する。

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主人公スカーレットを演じるのは、これまでも「だいたい強い女性を演じてきた」という米倉涼子。この日は真紅のドレスに身を包んで登場し、すでに情熱と強い意志を持つスカーレットの雰囲気を醸し出していたが、「ただ強い女性というだけではない、色んなものを背負って生き抜いていく彼女を心をこめて演じたい」と意気込みを。また初出演する帝国劇場に関しては「手に届かない劇場と思っていたので、まさか自分がやらせていただくとは。大尊敬する森光子さんが立っているのと同じ舞台でやらせていただけるということで、私の中で今回は"高飛び"です」と興奮の面持ちで語った。

またレット・バトラー役の寺脇康文は「何をおいても米倉さんと共演できるということが一番で、(オファーを)即決しました。この困難な時代、みんながひとつになって大きな力を生まなければいけないこの時期、このメンバーのパワーで、微力ながら何かエネルギーのひとつになれればいいなと頑張ってやらせていただきます」と話し、演出を手がける山田和也も「スカーレットたちは南北戦争で負けた側の人たち。廃墟となったアトランタやタラ、そこをどう再生していくのか、そしてそこからまた立ち上がっていく強い信念をもった人たちのドラマです。そういったことが今のこの国の皆さまの心に届いて、ひとりひとりのお客様を勇気付けることができればいいなと思っています」と話していた。

公演は6月3日(金)から12日(日)に大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて上演された後、6月18日(土)から7月10日(日)まで、帝国劇場にて。大阪公演のチケットは現在発売中。東京公演は4月23日(土)より一般発売開始。

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