市村正親、大竹しのぶが再びタッグ。『スウィーニー・トッド』の稽古場を披露

【演劇ニュース】

ブロードウェイミュージカル『スウィーニー・トッド~フリート街の悪魔の理髪師~』の公開稽古が4月18日、都内で行われ、主演の市村正親と大竹しのぶ、演出家の宮本亜門が会見に応じた。本作は、2007年にスティーヴン・ソンドハイムのミュージカルを得意とする宮本が演出を手がけ、日本で26年ぶりに上演、翌年ジョニー・デップ主演で映画化もされた話題作だ。市村、大竹をはじめキムラ緑子、武田真治、ソニン、斉藤暁と、主要キャストに続投メンバーが多いことから、初日から数えて約1週間だというのに稽古場は早い仕上がりを見せていた。

今回披露されたのはオープニング・シーン。不穏な響きの伴奏を背にキャストが次々と現れ、クライマックスで市村と大竹が登場する。市村が扮するのは理髪師 "スウィーニー・トッド"。悪徳判事ターピン(安崎求)により妻が自害し、子を幽閉された彼は、ミセス・ラヴェット(大竹)が営むロンドン一まずいパイ屋の2階に理髪店を構え、カミソリを手に判事への復讐心に燃える。


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会見で大竹はミュージカル経験がほぼなかったことから、前回は居残り特訓の連続だったことを明かす。そして「(2007年は)必死に歌を覚えるだけで精一杯。リズムも2拍子だし、音程も何故その音につながるの?というような難しい曲。今回は曲が体に入っているので、その分作品を豊かにできたら」と意気込んだ。また市村は「前回はキャスト皆、ソンドハイムのこの曲に苦しんだ。稽古、本番含めて3~4か月作品に向かい合った上での今回。稽古初日の日にはほとんど譜面を離して演技できている状態」と、稽古の進み具合の早さをアピールした。

「虐げられても生きる!という生きるエネルギーに満ち、ドラマ性や歌の強さが良く出ている作品。人間の根源的な強さが良い意味で作品を通じてカンパニーにも伝わっている」とは宮本の弁。人間の醜さも良心もあぶりだされるこの作品、東京公演は5月14日(土)から6月5日(日)まで青山劇場にて。その後、6 月9日(木)から12日(日)まで大阪・イオン化粧品 シアターBRAVA!、6月18日(土)・19日(日)広島ALSOKホール、6月25日(土)長崎ブリックホール 大ホール、7月1日(金)から3日(日)まで愛知県芸術劇場 大ホール、7月9日(土)・10日(日)KAAT 神奈川芸術劇場 大ホールと各地を回る。チケットは神奈川芸術劇場のみ5月14日(土)より一般発売開始、他公演は絶賛発売中。

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