ディズニー音楽とパフォーマンスが融合した『ブラスト!:ミュージック・オブ・ディズニー』小島瑠璃子、武田真治が「贅沢な時間」と恍惚に

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世界中に熱狂的なファンを持つ『ブラスト!』。パーカッション、金管楽器を中心とした60種類の楽器を演奏するマーチングバンドと、フラッグやバトンを操るダンサーたちによって構成されたエンターテインメント集団です。

その魅力はコンサートとも違い、またミュージカルでもなく、まるで自分も参加しているような気分になる圧倒的な興奮に包まれる喜び。入団20年目を迎え、これまでブラストを牽引してきたパーカッショニストの石川直さんは「ホームパーティのよう」と表現してくれました。

日本には2003年に初上陸。毎回、テーマを変えて壮大なショーを繰り広げており、今年は、国境を越え、世代を超えて愛されているディズニーの名曲をひっさげた『ブラスト!:ミュージック・オブ・ディズニー』を開催。7月10日より全国ツアーが開幕し、ますますの注目を集めています。

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8月20日(火)には、待望の東京公演がスタート。会場の東急シアターオーブは、小さなお子さん連れのファミリーから学生さん、若いカップル、熟年夫婦まで文字通り老若男女が集まり満員御礼。スペシャルサポーターとしてツアーを盛り上げてきた武田真治さんと小島瑠璃子さんも会場に駆けつけ、渋谷にブラストフィーバーが巻き起こりました。

楽曲は、不朽の名曲「星に願いを」を筆頭に、大ヒット作「美女と野獣」「アラジン」「リトル・マーメイド」「パイレーツ・オブ・カリビアン」のほか、昨年公開された「メリー・ポピンズ リターンズ」のテーマ曲。さらに「ジャングル・ブック」「ターザン」「ファンタジア」といったデイズニーファンにはたまらない名曲もしっかり盛り込まれたコアファンも大歓喜のラインナップです。

さて、幕開けは「星に願いを」をBGMに登場したバトンパフォーマーとともに。スクリーンに映る流れ星と戯れる姿はティンカーベルそのもの! 自由気ままにステージを駆け回り、バトンを魔法のステッキのごとく操りかざして観客を魔法の世界に誘っていきました。

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第一幕では9曲を披露。注目は1950年に公開された映画「シンデレラ」の挿入歌「夢はひそかに」です。近代的なアレンジで生まれ変わった楽曲に、ブラストの代名詞であるフラッグを使ったパフォーマンスは、まさに華麗の一言! 空中で優雅に翻るフラッグがやがて舞踏会で舞い踊る貴族たちのドレスのイメージと重なってくるから不思議です。

そんなスペクタクルに満ちた会場にドカンと衝撃が刺さるのが前半戦のクライマックス「Storm」。入団20年目を迎えるパーカッショニスト石川直さんたちによる、迫力に満ちたオリジナルメドレーです。

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スクリーンに映るのは降りしきる雨。そこに石川さんのカウベルが最初は静かにポツポツとリズムを刻み、徐々にリズミカルになり、やがて肉体の限界かと思われるまでたたましく鳴り響き、その間、神聖な時間が流れていきます。やがてメンバーが1人、2人と加わり、ステージいっぱいに伸びたドラムを一斉に打つ鳴らす圧巻のパフォーマンスが始まると、今度はあまりの迫力に脳が痺れだし、爽快感ときたら!

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第2幕のスタートは、現在、新作公開中の「ライオン・キング」のテーマ曲。サバンナをイメージしたセットに登場する金管楽器奏者たちのパフォーマンスは、ミュージカルさながらの楽しさ。シンバが登場するあの有名な一コマをトロンボーン奏者が「命」のポーズで登場したり、ウサギたちが岩間からぴょこぴょこと顔を出すシーンをトランペットで再現したり、ディズニーファンならずとも思わずクスリと笑ってしまう演出がいっぱいでした。

もちろん、演奏も超一流。魂が震える荘厳なメロディーが会場に響きわたると観客たちは自然にリズムを奏で、パフォーマーが客席後部から登場するやムードはすっかりカーニバル! ステージと会場の垣根を超えて大興奮に包まれました!

その他の楽曲もどこを切り取っても見所ばかり。「魔法使いの弟子」では、フルート奏者がミッキーマウスさながらに大立ち回りをしたり、「ラプソディー・イン・ブルー」はニューヨークの町並みを切り取ったようなモダンな演出にワクワク。リトルマーメイドでは深海を漂う魚になったようなロマンティックな演出にうっとりし、他にもコミカルなトランペットソロ、かっこいいドラム対決と、ここで書き尽くせないほどの次から次へと素晴らしいパフォーマンスが続きます。例えるなら、なかなか終わらないエレクトリカルパレードを目の前で見ているかのよう!

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そして、東京公演初日のアンコールには、スペシャルサポーターの武田真治さんがミュージシャンとして登場。オフィシャルTシャツをご自身でアレンジした上腕二頭筋をあらわにしたスタイルで高らかにサックスを響かせると興奮のボルテージは頂点に。いつもバラエティ番組で見せるお茶目な姿とは大違いなクールダンディな魅力を振りまいていました。

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その様子に、小島瑠璃子さんもうっとり。

小島「ただただかっこよかったですね〜。金管楽器の中にサックスがいらっしゃらないので、登場された時、雰囲気が変わってすごくかっこよかったです!」

武田「今回は、決められた尺の中で自由に演奏していいといっていただいたのでアレンジもさせてもらったんです。ただただ贅沢な時間でした」

こうして約2時間の公演が終了。世界で愛されるディズニーミュージックを近代的にアレンジした華やかなパフォーマンスに、子どもも大人も満面の笑みに。コンサートでもない、ミュージカルでもない、ブラストだけの華麗なエンターテインメントショーに、誰もが感無量の思いで会場を後にしていきました。

ちなみに、最後の最後までブラストのおもてなしは続き、ロビーには楽器を手にしたメンバーがお客さんと触れ合う姿を発見。「至れり尽くせりだな!」という声がどこからか聞こえてきて、思わず「ウンウン」とうなずいてしまった筆者でした。

『ブラスト!:ミュージック・オブ・ディズニー』東京公演は、東急シアターオーブにて9月1日(日)まで。その後、神奈川、兵庫、奈良、長崎、熊本、宮崎、鹿児島をめぐり、9月16日(月・祝)に福岡公演でフィナーレを迎えます。チケットはぴあにて好評発売中。

撮影・取材・文:浅水美保

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